医学的には、私たちは眠っている間に昼間に使ったエネルギーを回復しています。
そして風水的には、昼間に使った運をチャージしていると考えられているのです。
それほど、大切な睡眠を支えている寝室はとても大切です。
風水的に寝具を黒っぽい色にすることは避けたほうがよいといわれているのですが、今回はその理由や、その他にも避けたい寝室インテリアや寝具についてまとめてみました。
風水では黒の寝具はよくないとされている
「風水とは」という難しい理論はここでは置いておいて、簡単にわかりやすくいえば環境学なのです。
衣食住や私たちの行動など、「身の回りの環境を整え、よい気を取り入れて運を開いていきましょう」ということに用いる学問と考えてください。
風水を知る上で大切な概念は「気」です。
風水は、私たちのまわりに充満している「気」というエネルギーをより高め、暮らしやすく幸せになっていくための技術でもあります。
そんな風水では、寝具に黒っぽい色を用いることはよくないことだとされています。
寝具だけでなく、お部屋全体を黒っぽくすることも避けたほうがよいといっているのです。
それはなぜかというと、「気」が陰に傾いてしまうからなのです。
眠っている時間は、私たちの人生の3分1近くになります。
ということは、寝室にいる時間が人生の3分の1にも及ぶということでもありますね。
睡眠は心身の疲れを癒して、明日への活力を養うためにとても大切にしなければいけません。
睡眠の質をできる限り上質なものにするということは、人生の3分の1の時間を上質にするということでもあります。
女性は黒い寝具で寝てはいけない
風水では「陰陽説」という考え方をします。
能動的、積極的、明るい、プラスといった「陽の気」と受動的、消極的、暗い、マイナスという「陰の気」の二元論が風水には存在しています。
人は眠っている間、意識の力を使うことなく無防備な状態になっています。
ですから、無防備な状態でいながらエネルギーをチャージしているということで、風水的に見て寝室はとても大切な場所と考えられています。
そういうときに「陰の気」をタップリ浴びると、心身共に陰へと傾いてしまうのです。
この世には陰と陽があるのですから、陰ばかりが悪くて陽がすばらしいということではありません。
夜、静かに眠るという行為そのものは陰の行為といえます。
そして、黒という色は陰の気に支配されている色なのです。
陰の行為そのものともいえる睡眠中に、「陰の気」に支配された黒っぽい寝具を身にまとうと、陰の気を一気に受け、私たちの心身は陰へと傾きすぎてしまうのです。
これは男女ともにいえることではありますが、特に女性は黒い寝具は避けましょう。
その理由は次にご説明しますね。
風水では女性は「陰の気」
男性は元々陽の気が強く、女性は陰の気が強いとされています。
陰の気の強い女性が陰の気に支配されている夜に、陰の気の強い黒という色を身にまとって眠ると、恋愛運や結婚運、そして健康運が下がるといわれています。
女性におすすめな寝具は明るい色です。
素敵な恋人が欲しい方や、結婚したいと思っている女性は、ぜひ白やアイボリー、淡いピンクなど明るい色の寝具にしてみましょう。
風水のことをよく知らなくても、明るい色を身につけると、なんとなく気分まで明るくなると思いませんか?
風水的なこととは別にしても、黒い色のシーツや枕カバーを清潔に保つのは難しいものです。
白っぽい色なら汚れるとすぐにわかりますが、黒い色だとわかりにくくなりますよね。
汚れ目が目立たないということは、汚れたからお洗濯をしようという気持ちになりにくく、結果的に不衛生になってしまうのです。
恋に効く風水は明るい色の寝具
恋愛運や結婚運、そして健康運をアップさせたい人はシーツや枕カバーだけではなく、ベッドカバーや掛け布団カバーの色や柄も明るい色がおすすめです。
どうしても早めに結果が欲しいという人は、きれいな色の花柄のベッドカバーにしてみるのもいいかもしれません。
あまり派手すぎる柄やきつい色はおすすめしませんが、パステルカラーで柔らかい感じのものを身につけることで陽の気を取り入れられます。
女性は「陽の気」を取り入れることで内側から活力が溢れ、異性との出会いを引き寄せることができるのです。
そして、ベッドのフレームや寝室のカーテンも明るい色にしましょう。
黒のスチールのベッドなどはおしゃれで、しかもお手軽価格で購入できるものもあり人気ですが、特に女性にはおすすめできません。
また、風水では色だけでなく素材にも気をつけることが大切です
先ほどのベッドのスチール製のフレームがなぜ悪いかというと、スチールという自然のものではない素材は陰の気を発散していると考えられているからです。
それでは何がよいのかというと、木などの自然のものです。
ファブリックや寝具もポリエステルやナイロンなどの化学繊維ではなく、絹や麻や綿などの天然素材のものを身につけるほうが運気は上がるとされています。
黒い寝具は観葉植物で中和しよう
それでは、すでに黒っぽい寝具を買ってしまったという方のために対策法をお教えします。
風水的には、できれば新しく買い替えることをおすすめしたいのですが、せっかく買ったものを捨てるのはもったいないですよね。
予算の関係でどうしてもすぐには買い替えられないという方は、ぜひ次にご紹介する方法をおすすめします。
黒のスチール製のベッドは、スチール部分をペンキで明るい色に塗り替えます。
ペンキ塗りはしたことがないという方は、明るい色のビニールテープなどをぐるぐる巻いてもいいですね。
そして、お部屋の中の日当たりのよい窓際などに観葉植物を置きます。
観葉植物は「陰の気」を中和する作用があるといわれていますので、おすすめです。
また、ベッドカバーやカーテンはしばらく我慢をするとしても、せめて枕カバーだけは明るい色のものに変えてください。
頬や髪に直接触れる枕は女性の美容にも影響が表れやすいのです。
ただし、やはりいつまでも黒い寝具を使い続けることはおすすめしませんので、早めに買い替えるようにしていただきたいですね。
爽やかな風とともによい気を取り入れる
最後に、風水の観点から見て寝具のこと以外で寝室でやってはいけないことをお話しします。
黒い色の寝具をやめて明るい色のものに変えても、お掃除をしないお部屋は埃や汚れという陰の気に支配されてしまいます。
悪臭までし出すと、運気的にとてもよくないと考えられます。
風水では運気向上のためにお掃除の大切さを説いており、寝室に限らず、掃除をしないということは運気を下げる大きな理由と考えています。
その点では、ドレッサーの鏡やワードロープについている鏡がくもっていたり、汚れているのもよくありません。
寝室はいつもきれいにしておきましょう。
そして、「気」というからには、流れを重視します。
いつも閉めっぱなしの窓やカーテン、逆に窓にカーテンをつけていないということも風水では嫌うのです。
日中の爽やかな風を寝室に取り入れるためにも、窓を時々開けましょう。
そして、取り入れたいよい気が夜の間に外へ逃げていくのを、カーテンが防いでくれると考えられています。
できればカーテンはレースとの二重カーテンにして、しっかりガードします。
朝起きたらすぐカーテンを開けて爽やかな風とともに、よい運気も取り入れるようにしてください。
風水で恋と結婚と健康によくないといわれている寝具はやめよう
風水では「陰の気」に傾く黒い寝具は恋や結婚、そして健康によくないといわれています。
女性は、特に明るい色の寝具で眠るようにしましょう。
寝室は、明日への活力のためにエネルギーをチャージする大切な場所です。
いつもきれいにお掃除をして、窓を開けて爽やかな風を取り入れることで運気アップが叶えられますよ。