昔は、畳に敷布団が一般的ではありましたが、最近はベッドの利用が増えてきています。
そして、住宅のフローリング床が一般的になりつつある今、寝具マットレスを直置きしている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、マットレスを直置きする問題点と、その解決方法についてご紹介していきます。
マットレスを直置きするとどんな問題が発生する?
マットレスは通常であれば、ベッドフレームとセットで使用するものです。
しかし、1kやワンルームなどのいわゆる1人暮らし用のお部屋に住んでいる方は、ベッドフレームを部屋に置くと住居スペースが限られてしまいます。
そのため、ベッドフレームを使用せずにマットレスを床に直置きするケースも増えてきています。
しかし、本来マットレスは床に直置きするために作られているものではありません。
マットレスを床に置くことで考えられる問題点は、
・身体への負担
・カビの発生
などがあります。
睡眠中や起床時に身体の凝りや痛みを感じる、すぐ目が覚めて熟睡できない、といった場合は床に対してマットレスの寝具が合っていない可能性が考えられます。
フローリングは非常に硬い素材ですから、不適切な寝具を使用しても身体への負担は増すばかりで、一向に改善することにはなりません。
では、スペースが限られているなど、マットレスの直置きを余儀なくされた場合、どのようなマットレスを選べばよいのでしょうか。
床に直置きするときの寝具マットレスの選び方
まず、フローリング床の底つき感を軽減させるためには、マットレスの厚みが非常に重要となります。
直置きする際のマットレスの厚みは、9cm以上あるものがよいでしょう。
身体を支えるマットレスは、9cm以上あればしっかりと反発してくれるので、身体の痛みや凝りのリスクも減ります。
その際、身体をしっかりと支えるほどの強度があるものを選ぶようにしましょう。
また、冬の場合床からの冷気が寝具に伝わり、身体が冷えてしまうことも考えられます。
身体の冷えは、疲労や痛みの原因にもなりますので、断熱性が高いものを選ぶことも重要なポイントです。
上記の強度と断熱性、この2つを満たしてくれるマットレスでおすすめなのは「ウレタンフォームマットレス」です。
マットレスを直置きする際は、9cm以上の厚みに加え、強度と断熱性が高いことにも注目して選びましょう。
マットレスを床に直置きするときの注意点
最初でもお伝えしたように、マットレスを床に直置きする問題は身体の痛みだけではありません。
フローリング床に直置きする際は、カビの問題もありしっかりと対処しないとマットレスなどの寝具がカビだらけになってしまうことも考えられます。
ですから、マットレスはこまめに通気性をよくしてあげる必要があります。
人は睡眠中コップ一杯分の汗(200ml程度)をかくといわれています。
通常ベッドであれば、マットレスに染み込んだ汗が下面から蒸発し逃げていきます。
しかし、フローリングに直に敷いていることによって、汗の逃げ場がなくなり、マットレス内部に水分が蓄積していくのです。
そうなるとマットレス内の湿度が高くなり、カビや細菌の繁殖に繋がります。
一般的に多く出回っている安価な「ウレタンフォーム」は通気性がよくないことが多く、カビが発生しやすいため、フローリングに直置きは不向きといえます。
ウレタンフォームマットレスを直置きする際は、通気性のよいものを選ぶか、下に除湿シートを入れるなどの対策が必要となるでしょう。
マットレスのカビを防ぐ対策法
フローリング床に直置きする際、なんといっても寝具の湿気対策が重要となります。
対策法としては、次の3つがあります
・マットレスの下にすのこや除湿シートを敷く
・マットレスを頻繁に干す
・マットレスの面を変える
マットレスを床に敷く場合は、以上のような対策が必要となります。
マットレスの間にすのこや除湿シートを敷くという方法は、湿気を逃がしてくれる効果があるので、ぜひとも試していただきたい方法です。
また、できれば1週間に1度は日干しを行っていただきたいのですが、日干しをするスペースがないという場合もあると思います。
そのような場合は、陰干しでもかまいません。
なるべく、壁に立てかけるなどをして、マットレス内の湿気を外に出してあげるようにしましょう。
さらに、おすすめな方法としては、エアコンの除湿をかけたりマットレスに向かって扇風機で風を送ることです。
そうすることで、より効率的にマットレスの湿度を下げることができます。
さらに、マットレスの面をローテーションして変えることも対策となります。
定期的にローテーションすることで、湿気が一箇所に集中することも少なくなり、カビの発生を抑えることができます。
床の直置きにおすすめの寝具マットレス①
ここからは、床に直置き可能なおすすめの寝具マットレスをご紹介していきます。
●モットン
モットンのマットレスは、オープンセル構造高反発ウレタンマットレスであり耐圧分散に優れたマットレスです。
そのため、寝返りがしやすく身体の痛みを訴えている方にもおすすめです。
厚みが10cmあり、ウレタンフォームの中でも通気性に優れています。
通気性がよいことは、床に直置きする際に重要なポイントとなるので、快適な寝心地を提供してくれるでしょう。
また、モットンは8万回の耐久試験にも耐えるほどの強い強度を誇ります。
強度が弱いマットレスの場合、底つき感を感じたりマットレス自体がへたれやすいものですが、このモットンのマットレスはへたることなく長くお使いいただくことができます。
さらに、モットンは3つの硬さを用意しており、体重や好みの硬さに合わせて選ぶことができるのもうれしいポイントですね。
床の直置きにおすすめの寝具マットレス②
続いて、床の直置きにおすすめのマットレスをご紹介していきます。
●雲のやすらぎプレミアム
こちらの寝具は、高反発スプリングマットを上下凸凹アルファマットで挟み込むような3層構造となっており、体重を点で支えるため、体重分散に優れています。
雲のやすらぎプレミアムのマットレスは、厚みが17cmもあるのでフローリング床に直置きしても底つき感がなく、クッション性に優れているのがポイントです。
商品名にもあるように、雲の上で寝ているようなふわふわ感がコンセプトとなっており、最大の特徴でもあります。
また、こちらもモットン同様、8万回もの試験をクリアし、強度も保証つきです。
ただし、デメリットとしては重さがシングルで7kgもあるので、少々お手入れが大変なところでしょう。
特にお年寄りや、力の少ない女性の方はこの重さがネックとなってしまうこともあります。
床に直置きする際は、ご自分が何を求めているのかよく考えた上でマットレスを選ぶとよいでしょう。
マットレスを床に直置きするときに注意すること
マットレスを床に直置きしている方は、底つき感やカビなどの問題があります。
そのため、しっかりと対策していく必要があります。
底つき感があり、身体に不調を感じるような場合は、思い切ってマットレスを買い換えてみてはいかがでしょうか。
ここでご紹介した、マットレスは体圧分散に優れているので、心地よい寝心地を提供してくれるでしょう。