ベッドを長く使うには、こまめに掃除するのが大事です。
特に、毎日使うマットレスには、気が付かないうちに細かいほこりが付いています。
さらに、掃除をサボっていると、マットレスの中のダニが繁殖してしまう心配も。
しかし、大きなベッドとマットレスをこまめに掃除するは大変です。
そこで今回は、マットレスを掃除するコツについてご紹介します。
ベッドルームこそ掃除が大事
毎日使っているベッドの置いてある寝室を、こまめに掃除されているでしょうか。
毎日触れるマットレスの掃除も大事ですが、まずは、部屋そのものもきれいにしてください。
家にいるダニなどの小さな害虫は、温度が高く、湿気の多い場所を好みます。
そのため、お布団やベッドのマットレスは、ダニの大好きな場所です。
そして、お布団やベッドを置いてある寝室の隅に溜まったほこりの中には、必ずといっていいほどダニが潜んでいます。
このような寝室では、せっかくマットレスのダニを退治してきれいにしても、部屋が汚れていては、あっという間にダニが繁殖してしまいます。
さらに、そういったほこりは人が動くと宙に舞って、マットレスの上に降り積もることもあります。
そうなる前に、部屋を掃除してきれいに保ち、晴れた日には風を入れて湿気を追い出しておきましょう。
特に小さな子供が寝ている部屋では、こまめに掃除するほかに、定期的に部屋ごとダニを退治する殺虫剤を使ったり、害虫の嫌がるハーブを利用するなどの、害虫対策も行うことをおすすめします。
マットレスの掃除のポイント
マットレスは、ベッドのフレームに載せた状態だと気が付かないかもしれませんが、意外に大きなものです。
これだけの大きさがあると、お布団のように晴れたからといって手軽に外に干す訳にはいきません。
そのため、日常的なマットレスの掃除は、ベッドのフレームから外さずに、マットレスの上のゴミやほこりを掃除機で吸い込むのが一般的です。
なお、ベッドを利用する方で、何も敷かずに直接マットレスの上に寝ている方はほとんどいないでしょう。
マットレスの上に、敷パッドを敷いたり、ボックスカバーをかけたり、その上にベッドパッドを敷いたりするのが一般的です。
そのため、マットレスを直接掃除するのはまれで、大抵は、マットレスの上に敷いたボックスシートなどを定期的に洗濯するくらいではないでしょうか。
しかし、ボックスシーツや敷パッドを使っていたからといって安心してはいけません。
細かいほこりや、ダニの死骸などが、マットレスの表面に付いていることがあります。
ボックスシーツや敷パッドを交換するタイミングに合わせて、念入りに掃除機をかけましょう。
ベッドを掃除するならハンディ掃除機で
昔の掃除機は、車輪の付いた筒状の本体にジャバラのホースが付いているタイプが一般的でした。
今でもそういったタイプの掃除機も販売されていますが、最近は、人がいない間に勝手に掃除してくれるロボット型や、電源ケーブルがない充電型など、様々な機種が増えています。
このように多くの機種が販売されている掃除機の中で、ベッドを掃除する際に重宝するのが、ハンディタイプの掃除機です。
これなら、マットレスの縫い目に溜まった細かいゴミまで、きれいに吸い出してくれます。
そして、ベッドの上で使うなら、軽くて吸引力の強い、サイクロンタイプの掃除機をおすすめします。
また、このタイプは、構造上、吸い込んだ細かいゴミが排気口から出てこないので、ダニのフンや死骸などによるアレルギー対策にも有効です。
なお、サイクロンタイプのハンディ掃除機としてはダイソン製が有名ですが、国産メーカーもこのタイプを製造しているので機能などを比較して、気に入ったものを選んでください。
布団掃除機はベッドでも効果的
ここ数年、テレビショッピングなどで人気が高く、多くのご家庭で使われるようになった家電製品に、布団掃除機があります。
ちょうど片手で持てる程度の重さのハンディタイプの掃除機で、布製品の上で使われることに特化した掃除機です。
ただし、こういった布団掃除機の吸引力は、通常の掃除機の最大の強さの吸引力よりも少し弱めにできています。
しかし、吸引力が強すぎるとお布団の上では使いにくいので、ちょうど良い強さでしょう。
もちろん、通常の掃除機よりも吸引力が劣るとはいえ、布団掃除機を使うことでお布団の中の細かいゴミはもちろん、アレルギーの原因にもなるダニのフンや死骸なども効果的に吸い出してくれます。
そのため、マットレスでも十分に使えます。
ただし、吸い込む能力は、掃除機よりも劣る機種がほとんどなので、布団掃除機を使う場合は、こまめに掃除することをおすすめします。
また、吸い込み口に殺菌機能が付いているタイプもありますが、生きているダニにはあまり効果がありません。
このような機能に頼らず、マットレスの湿気を発散させつつ、こまめに掃除して、ベッドの表面を清潔に保つことに心がけてください。
マットレスはどうやって除湿する?
先ほど、マットレスは大きいので外に干すは大変だとご説明しましたが、シングルサイズのベッドに使われるマットレスであれば、壁に立てかけたりすることで、外に干すことは可能です。
しかし、マットレスを天日に干すことは、おすすめできません。
それは、マットレスの中に入っているウレタンなどの素材が、日光を受けるとボロボロになることが多く、製品の寿命を縮めてしまうからです。
ただし、マットレスを風通しの良い場所で陰干しすることは、マットレスを長持ちされるのにも良いことです。
その際には、日光に当てないようにしてください。
また、マットレスの中に潜んでいるダニを退治するには、天日で干すよりも、布団乾燥機などによる熱を使った方法が効果的です。
ダニは、温度が50度を越えると死滅することが知られています。
そして、布団掃除機には、熱風を使ったダニ退治モードが付いているので、これを利用してください。
ただし、熱が高すぎるとマットレスに入っているウレタンを変質させる恐れがあります。
そのため、ダニ退治だからといって、高温の熱風を長時間マットレスに当てるのは良くありません。
布団乾燥機の取り扱い説明書を、しっかりと読んでからお使いください。
マットレスに付いた黒カビ対策
特に冬国では、結露しやすい冬にこそ、寝室やベッドの湿気対策が必要です。
それというのも、夜寝ている間には冬でも汗をかくので、マットレスの中は湿気が高い状態になります。
それが、マットレスの底面などで床の冷たい空気に触れるとそこだけ結露し、それを放置しているとカビで真っ黒なんてこともあります。
そのため、冬には、マットレスの底が湿っていないか注意してください。
とはいえ、それでもマットレスに黒カビが発生してしまった場合は、しっかり掃除するのが大事です。
なお、布に発生した黒カビの除去は、意外に手間がかかります。
まず、基本的にお風呂のカビ取り洗剤は、薬剤が強すぎるため、利用できません。
また、衣服用の酵素を利用したカビ取り洗剤は、洗濯機以外では効果が薄すぎて、なかなかきれいにはなりません。
そこでおすすめなのが、台所用の塩素系漂白剤です。
そのまま使うのではなく、一旦水で薄めて布に浸し、その布で叩くようにして黒カビを掃除してください。
ただし、色落ちや黒い色が残る心配はありますので、使用する際は、その点も頭に入れておきましょう。
また、カーテンなどの布製品専用のスプレー式のカビ取り洗剤が販売されているので、それを利用するのもおすすめです。
ベッドを周りを掃除してマットレスを清潔に
毎日使うベッドでも、直接触れるマットレスは、特に清潔に保ちたいものです。
しかし、シーツは時々交換して洗濯できても、マットレスはそうはいきません。
そのため、掃除機などを使ってこまめに掃除し、使うようにしましょう。
なお、簡単には動かせないマットレスを、自宅まで出張してクリーニングしてくれる業者もあります。
こまめに掃除しても取れないマットレスの汚れは、専門家に依頼してきれいにしてもらうことで、清潔なマットレスで安心して眠れます。
たまには、こういったサービスも利用してお気に入りのマットレスを長く使いましょう。