ベッドがきしむ!すのこに多い「ギシギシ」音の原因と対策!

すのこベッドは通気性が良く、カビ対策にもなると評判ですね。

しかし、快適な睡眠ができるはずのすのこベッドから「ギシギシ」きしみ音が発生するという声をよく聞きます。

実は、その「ギシギシ」音の原因のほとんどが、ベッド本体にあるのです。

この記事では、快適な睡眠をとるために、きしみ音の原因と対策についてお話しします。

すのこベッドのメリットとデメリット

すのこベッドとは、床板が「すのこ」でつくられたベッドのことで、湿気の多い日本では高い人気を集めています。

すのこは、太い角材の上に薄い板を打ち付けたもので強度があり、水気に強く通気性・防湿性に優れています。

そのため、すのこを使ったベッドには「通気性が良くカビ対策になる」という大きなメリットがあるのです。

さらには、木の香りに包まれてリラックスした睡眠がとれるとも言われています。

その一方で、すのこベッドから「ギシギシ」と音が鳴り困っているという声もよく聞きます。

もちろん、多少のきしみ音は決して特別なことではありません。

しかし、睡眠中に寝がえりをしたり、少し体勢を変えただけで「ギシギシ」と大きなきしみ音がしたら、リラックスどころではなく、そのたびに気になってしまいますね。

夫婦で同じベッドで寝ていたり、お子さんとベッドで添い寝をしているなんて場合には、音に関して神経質になってしまうでしょう。

次項からは、そんなきしみ音の原因を探っていきましょう。

すのこベッドが「ギシギシ」鳴る原因は床板に問題あり?

すのこベッドに寝転んだことのある経験者であれば、「ギシギシ」音にうなずけるかもしれませんね。

一般的なベッドフレームは、ヘッドボードとサイドフレーム、フットボードとサイドフレームをねじで固定して組み立ててあります。

「ギシギシ」ときしみ音が鳴る原因のひとつとして、ベッドフレームの接合部分の緩みが考えられます。

すのこベッドを使い始めた頃は気にならなかったきしみ音が、だんだんひどくなってきたというケースでは、その可能性が高いと言えます。

それは、組み立てられたばかりのベッドではねじがしっかり締められていても、使い続けていくうちに、わずかな振動が積み重なり、ねじが少しずつ緩んでくるからです。

接合部分のねじに緩みがあると、金具同士がこすれたり部材同士がこすれたりすることで、ギシギシ音が発生します。

そこで、ベッドフレームの接合部分にねじの緩みがないか確認してみてください。

もし緩みが確認されたら、ねじをしっかり締め直すことで、きしみ音が軽減されますよ。

また、ねじが錆びている場合には、新しいねじと交換するようにしましょう。

すのこベッドが「ギシギシ」鳴る原因は床板に問題あり?

そのほかに、原因として考えられるのは床板(すのこ)です。

床板の強度がないと、ベッドに横になったときにタワミが生じ「ギシギシ」という音が発生します。

強度がないということは、床板自体が薄く、耐久性が低いことが考えられます。

また、床板の裏側にある補強部材がはがれていたり、折れていることで、きしみ音が発生することも稀にあります。

このようなケースでは、そのままの状態で使い続けることは危険でもありますので、早急に床板部分の交換をしましょう。

こういった原因できしみ音がする場合では、そもそも床板自体に問題があります。

購入の際には、すのこベッドの耐荷重を必ずチェックしましょう。

ベッドを使う方の体重の1.5倍くらいの耐荷重があるものを選ぶと、タワミが少なくしっかり支えてくれるでしょう。

すのこベッドが「ギシギシ」鳴る原因は接地面に問題あり?

前項までのように、接合部にも床板にも問題がなかった場合、きしみ音はすのこベッドの脚とフローリングの接地面である可能性も考えられます。

重たいすのこベッドを長年同じ場所で使っていると、荷重が集中し続けて、フローリングとの接地面が部分的に凹んでしまうことがあります。

その凹みが原因で、安定が悪くなり、ベッドの脚との摩擦によって「ギシギシ」というきしみ音が発生します。

このようなケースでは、定期的にベッドの位置を変えたり、ベッドの脚とフローリングの設置面にクッションとなるものを敷いたりすることで対策できます。

ホームセンターなどでも、床用の吸音マットやコルク素材のマットなどが販売されていますよ。

このような対策グッズを使えば、ベッドの脚とフローリングの接地面によるきしみ音が改善されるでしょう。

また、これからすのこベッドを購入するという方は、重すぎるベッドは避けるようにしましょう。

さらに、脚が4本よりも6本ついているものの方が、荷重が分散されるのでおすすめです。

「ギシギシ」音はすのこベッドではなくマットレスからかも?

これまで、すのこベッドから「ギシギシ」鳴るきしみ音の原因についてお話ししました。

しかし、もしかしたらその音はベッドではなく、マットレスからの音ということも考えられます。

長年使い続けているマットレスはバネが劣化するため、古いマットレスや傷んだマットレスからは、きしみ音が発生します。

マットレスから「ギシギシ」というきしみ音が出ているケースでは、買い替えを検討する時期がやってきたということでもあります。

マットレスの寿命は、一般的には10年くらいと言われていますが、使い方によっては7~8年で寿命を迎えることもあります。

強度の弱いマットレスを体重の重い方が使用すると、傷みが早くなります。

また、お子さんがマットレスの上で飛び跳ねたりすることも、マットレスの劣化に繋がるので避けましょう。

ベッドに横になったときにきしみ音が発生するほか、背中にスプリングを感じるようであれば、マットレスの寿命と言えます。

「ギシギシ」音を発生しにくいおすすめのすのこベッド!

すのこベッドから「ギシギシ」というきしみ音が聞こえる原因はお分かりいただけましたか。

最後に、すのこのメリットを大いに発揮したおすすめのベッドをご紹介します。

【国産 ベンチベッド プラッツ シングルサイズ】¥38,988(税込)

国産のヒノキ材を使っており、1台でベンチ・シェルフ・ベッドの3役こなします。

ヒノキの厚さ25mmと、一般的なすのこより厚く、強度も十分です。

隙間が空いたりズレたりしないよう、連結板でしっかり連結することができるので強度もアップします。

全ての脚裏に、床の傷付き防止のフェルトが貼られているのもうれしいポイントです。

【アイリスプラザ 3段階高さ調節 すのこベッド】¥8,480(税抜)

3段階の高さ調整は、脚の着脱・継脚で簡単に調節できます。

そして、耐荷重がなんと200kgなので、しっかり体を支えてくれます。

縦方向にある浅板が中央を補強し、負荷を分散します。

脚裏にはフェルトが貼られているので、傷に関しても安心です。

おすすめのすのこベッドを2点ご紹介しました。

床板がしっかりしたもので、脚裏には傷防止フェルトが貼られ、耐荷重も問題ありません。

これらの商品を使用すれば、すのこベッドでも「ギシギシ」というきしみ音が発生しにくいでしょう。

新しく購入する際や買い替え時期には、ぜひ検討してみてください。

すのこベッドのきしみ音を解決して快適な睡眠を!

快適な睡眠がとれるはずのすのこベッドから、「ギシギシ」と異音が鳴ったら気になって眠りにつきづらいですね。

そのようなときには、今回の記事でご紹介した、音の原因として考えられる箇所をチェックしてみてください。

また、すのこベッドを購入する際は、通気性やカビ対策という視点以外にも、きしみにくい構造に注目してみてください。