毎日使う玄関の電灯は、屋内に比べて交換する頻度は少ないにしろ、使うごとに年々劣化していきます。
中でも特に交換する機会が多いのが、電球です。
簡単に変えられるタイプなら問題ないのですが、ちょっとしたコツが必要なものも中には存在します。
そこで、玄関の電球を交換する際に押さえておきたいポイントを、ピックアップしてお届けします。
今回は、玄関の電球に関する話題を中心に集めました。
玄関の電球を交換する目安と電球の特徴
玄関の電球を交換するタイミングは、電球の種類によってまちまちです。
白熱灯は、約1000時間持つといわれていますが、実際はそれより少し早く寿命が来ると思いましょう。
その点、蛍光灯の場合には、白熱灯の10倍は持ちますので少しは経済的です。
ただし、これは普通に使用した場合のことであって、蛍光灯は、省エネ対策のためにこまめにオンオフを繰り返すと寿命が縮まります。
玄関に使用する電球としては多少不向きな面がありますが、もし蛍光灯を使用したいという場合には留意しておきましょう。
そして、最近よく出回るようになったLED電球は、他の電球よりも寿命が長いのが利点です。
エネルギーを光に変えて明かりにするので、熱がこもりやすいのがデメリットな点です。
しかし、熱がこもらないような環境下で使用すれば長持ちします。
ですので、暖房が届かない廊下や玄関のポーチに使う電球には、LEDが適しています。
3つの種類の電球について簡単にお話しましたが、コスト面での折り合いが付けばLED電球が一番寿命が長く使えて便利であることがわかります。
玄関の電球を交換する際には、LED電球に交換することも考慮に入れましょう。
玄関の電球を交換するときの注意点
玄関に付けている電球が切れたときには、出入りするときに足元が暗くなるので早めに交換しましょう。
築年数が経っている賃貸物件の屋内で使う照明の中で、ごくまれに裸電球のときがあります。
また、あえてインテリア性を強調するため、カバーがないダウンライトのような電灯も見受けられますが、一般的な玄関灯には付属のカバーがついています。
使われているカバーも種類が豊富で、取り外すのにドライバーなど工具を必要とするものから、手で回すだけで簡単に外せるものまでさまざまです。
カバーがうまく外せないときには、まずはご自分の玄関先に取り付けられた照明の取扱説明書を手元に置いて、どのように取り付けられているか確認しましょう。
カバーが外せたら電球を交換しますが、ついやってしまいがちなこととして、電気のスイッチをオンにした状態での交換です。
作業をする際にはスイッチをオフにするほか、ブレーカーを落としておくなど感電の恐れがないようにしてから、玄関の電球を交換しましょう。
自分でできない玄関の電球の交換はどうするか
玄関灯の専用のカバーを外して電球を交換しようとしても、自分で作業ができない場合があります。
例えば、高い天井部に取り付けられたダウンライトや、屋根の軒先に近い柱部分に取り付けられた照明の場合などです。
どちらも普通の脚立では作業がしづらく、素人が電球を取り換えるには足場が悪いこともあり危険です。
このようなときには、電気屋さんか電気の資格を持っている方に作業をお願いしましょう。
また、賃貸物件での照明器具の交換については、個人で勝手に交換してはいけない場合が多くあります。
電球を取り換えるぐらいならと思っていても、届かない場所にあれば業者に頼ることになります。
しかし、個人的に業者を頼めば、もちろん作業してもらうための料金が発生し、のちになってその代金を大家さんに請求しても、入居時点の契約の内容によっては、払ってもらえないケースがあります。
もし、玄関の電球ひとつでも自分で交換できないような場合には、事前に大家さんに相談しましょう。
大家さんを経由して、専属の業者が呼ばれ作業してくれます。
契約時の内容にもよりますが、入居してから破損したというのでなくて、電球の交換のみであれば、料金の請求がないのが普通です。
玄関に取り付けるおすすめの電球は?
電球の種類も、以前は白熱電球のみしかありませんでしたが、現在ではハロゲンやLED、蛍光灯などもあり、設置したい場所や好みの明るさ、色などを選べるようになりました。
ハロゲン電球は、白熱電球やLEDに比べ大きさが小さいのですが、明るさは強めです。
センサーライトとしてよく使われていますので、玄関先の明かりとして用いるならば、防犯を兼ねたものとして取り付けるとベストです。
蛍光灯や白熱電球は、玄関灯としてよく使われるタイプの電球です。
ハロゲンに比べて用途が広く、室内灯としても活躍する場面が多いのですが、唯一の欠点は寿命が短いところです。
蛍光灯は使い方によって寿命の長さが違ってきます。
むやみにオンオフするような場所には向いていないのが特徴です。
一方、白熱電球は電球の色のバリエーションが豊富にあり、生活スタイルに合った色を選べるところが魅力です。
室内なら居室の使い方によって、明るいオレンジや、少し青みがかった色合いを選んで、イメージに変化を持たせることができます。
もちろん、玄関に使う場合にも、温かみのある暖色系のものを選べば、帰宅時に優しい明かりがお迎えしてくれるのでおすすめです。
ただし、寿命についてはあまり長くないのが実情ですので、寿命を第一に考えるなら、LEDのように長持ちする電球に交換するのがベストだといえます。
電球とともに照明自体を交換する
今まで電球を交換することに焦点を置いて話してきましたが、ここでは、電球だけでなく照明器具についても考えてみましょう。
玄関の照明は、室内用と室外用とに分かれます。
室外は門灯や、天井に埋め込まれているダウンライトなどがあります。
門灯はレトロな街灯のような外観のものや、シンプルなデザインのものが多く、カバーが付いているものが一般的です。
天井埋め込み型のダウンライトも門灯も、最近では人が訪れたらセンサーが感知してライトが点く仕組みのものが多くあります。
一方、玄関の内部についている照明は、小型のシーリングライトが用いられているケースが多いです。
照明に付ける電球は、いずれもLED電球に交換しておくと交換する頻度が少なく、長く使えるのでおすすめです。
もし、電球を交換する時点で、新しい電球にもかかわらずうまく点かなくなったら照明ごと交換しましょう。
古い玄関灯を、思い切ってLED対応のものに交換するのも1つの方法です。
今までの雰囲気を一新できたり色味を変えることができて、玄関のイメージが素敵に変わります。
電球をLEDに交換することで、明るさや耐久度にも大きな変化が望まれます。
玄関の電球をLEDに交換するメリットや注意点は
せっかく玄関の電球を交換するなら、省エネ対策に効果があるLED電球にするのがおすすめです。
LED電球のよさは、他の電球に比べて明るいのと、寿命が長いという点です。
また、蛍光灯のような、オンオフするたびに寿命が縮まるようなことがなく、どこの場所に取り付けても使い勝手がいいというところが最大の利点です。
しかし、LED電球に簡単に交換できない照明も中にはあります。
元々取り付けている照明器具にLEDが使われて設置されているなら問題はありませんが、普通の白熱電球や蛍光灯を使用していた照明に、初めてLED電球を使おうとするなら、注意が必要です。
調光機能が搭載されている照明器具にLED電球を取り付けた場合、調光に対応していないLED電球が破損する恐れがあります。
調光機能のありなしを、事前に調べておきましょう。
また、ダウンライトなどは断熱材施工器具の場合があります。
断熱材があることで、LED電球に熱がこもり故障の原因になります。
LED電球を取り付ける際は、あらかじめ断熱材施工器具であるかどうか確認しておきましょう。
ただし、最近のLED電球の中には、断熱材施工器具に対応しているものもありますので、合わせてチェックしておくのが無難です。
購入時にかかる初期のコストを考えれば、蛍光灯や白熱灯の方が断然安上がりに思うかもしれません。
しかし、多少の注意点さえ押さえておけば、省エネができ、長い間使用できるLED電球に交換した方がお得だといえます。
玄関の電球を見直して楽しく交換しよう
様々な点から、玄関の電球の交換方法や、交換する電球についてなどを見てまいりました。
交換する電球の種類は4種類ほどで、ハロゲン電球、白熱電球、蛍光灯、LED電球などが主なものですが、それぞれ特徴があることが分かりました。
中でもLED電球は多少の注意が必要であり、他の電球に比べ高額ではあっても、長く使う上で経済的で便利なことも見逃せません。
玄関の電球を交換する際には、うまく交換できないときには大家さんに相談したり業者に頼み、思い切って照明自体を交換してしまうといった対策も考慮に入れて、玄関のイメージを変えるなど楽しく交換しましょう。