海外のお部屋は広くて洗練されていておしゃれ、そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
それはベッドルームも例外ではありません。
ですが、日本では海外ほど部屋が広くないため、どうしてもベッドを置く場所が限定されてしまい、おしゃれとは言い難い見栄えになってしまいがちです。
そこで今回は、部屋が狭くてもベッド周りをおしゃれにするテクニックをご紹介していきましょう。
海外っぽいベッド周りとは
扉を開くと、広々とした空間に統一されたおしゃれな家具が一式。
落ち着いた雰囲気の壁紙に、適度に香るフレグランス。
シャンデリアの下には大きめのベッドが置かれている。
そんな映画に出てくるような素敵なベッドルームを自宅に作ることができたら、さぞ理想的でしょう。
ですが現実は、8畳のスペースにベッドもテレビも食器棚も詰め込まれて、生活感を隠すなんてできないというのが本音かもしれません。
そもそもの部屋の広さが確保できないのでは、海外のようなおしゃれなベッドルームを作るのは、難しいと思われます。
確かに完全再現という風には物理的に上手くいきません。
しかし、ポイントさえ押さえれば、確実に近付けることができます。
そこで今回はポイントを3つに絞って、海外のベッドルームのようなおしゃれな空間を演出する方法をご紹介します。
難しいことはありません。
順を追ってアプローチすれば必ず理想に近付けることが可能です。
おしゃれにするにはまずは減らす
海外のベッドルームに近付けるための一つ目のポイントは、「ものを減らすこと」です。
これはベッド周りだけに限った話ではありません。
おしゃれにしようと思うと、あれもこれもと付け足したくなるものです。
ですが実際には、よほど優れたセンスがない限りは、ものが増えるほどおしゃれから遠ざかってしまいます。
ものが多くなるほど、単純に組み合わせのパターンが増えますから、おしゃれではないパターンになりやすくなるということですね。
そのため、まずは徹底的にものを減らしてシンプルにしていきます。
ものを減らすことで、相対的に部屋は広くなります。
実際の広さ以上に視覚的に広く感じるか否かは重要で、特に床が見えている割合が大きいほど、部屋が広く感じます。
そして、可能な限り背の高い家具は近くに置かず、置く必要がある場合にはベッドから離し、壁側に寄せましょう。
圧迫感を与えないように配置することで、窮屈さを与えにくくなります。
これを徹底するだけで多くの場合、部屋が見違えます。
部屋が狭いのであれば、とにかくベッド周りに物を置かないよう徹底し、シンプルな空間を作り上げましょう。
ベッドの位置でおしゃれを演出
一つ目のポイントを押さえたら、二つ目のポイントです。
二つ目のポイントは、「ベッドの位置」です。
意外とベッドの位置は重要で、どこに置くかで印象が大きく変わります。
海外のベッドルームのようにしたいのであれば、部屋の中央の壁際に頭側が向くように置くといいです。
ベッドの存在感が強くなり、おしゃれな空間を演出しやすくなります。
ですが実際のところ、部屋が狭いとそんな風には置くことができないはずです。
壁に沿ってピッタリと配置したほうがデッドスペースも少なく、効率的ではあります。
これは、一般的な配置かと思いますが、これではベッドの存在感は弱く、ベッドルームというイメージになりにくいです。
1LDKのように一部屋分かれている場合には実現できるものの、1Kや1Rの場合にはなかなか難しいです。
そういった場合には、ベッドが目に入るときに横向きになるように配置してみて下さい。
玄関から直接目に入るのであれば、そのまま玄関から見て横向きということです。
そのほうがベッド自体も大きく見えますし、置かれている枕やお布団もよく見えます。
なかなか効率的な配置とおしゃれさは相容れないものですが、ベッドの存在感は常に意識して配置しましょう。
海外のベッドのように大きくなくても
おしゃれさは勿論、実用性を鑑みてもベッドはある程度大きいほうがいいものです。
ですが、そもそも部屋が狭ければ、大きなベッドを置いてもバランスが悪くなってしまいます。
そのため、ベッド自体の大きさはシングルでも構いません。
ベッド周りを整え、全体の調和を目指します。
これが三つ目のポイントである、「全体のバランス」です。
今までの二つのポイントと比べると一気に難易度が上がりますが、ここまでの二つのポイントを押さえていれば、比較的簡単です。
海外のベッドルームのようなおしゃれさを出すには、色と形と明かりを意識します。
まず色に関してですが、そもそもベッドは寝るためにあります。
そのため、赤や黄色のように刺激を与える色では落ち着いて眠れませんよね。
そこで、落ち着いたトーンをメインカラーに選び、使用する色を絞って統一感を出します。
次に形ですが、これは意外と大切です。
角ばったものや、不安定さを感じさせるような歪なアイテムが多いと、無意識にその刺激を脳は受け取ってしまいます。
そのため、色と同様、可能な限りシンプルに、情報を過度に与えないアイテムを選びましょう。
最後に明かりですが、当然ライトは落ち着いた色合いのものがよいです。
そして、朝に窓からしっかりと採光可能な位置にベッドを置けると理想的です。
朝起きてカーテンを開け体全身に太陽光を浴びる、そんな健康的で自然な朝の目覚めができるベッドルームこそ、海外らしいベッドルームかもしれません。
理想的な海外のベッドルームに近付ける
ここまでご紹介してきた内容を実践して頂ければ、きっと最初よりも、理想的な海外のベッドルームに近付いているはずです。
では、より近付けるためにはどうすればよいのでしょうか。
ものが少なくシンプルで、位置取りも問題なく調和も取れている、そんなベッド周りを作ることができたとします。
ここからは、それを崩さないようにあなたらしさをプラスしていきます。
最初は小物や趣味のアイテムなどを少々、やがて家具などを置いていきます。
勿論アイテムの増やしすぎはNGです。
あくまでも作り上げた海外のような洗練されたおしゃれな空間を壊さない程度にです。
ですが、ここまでの内容を実践して頂けていれば、そう簡単にテーマが崩れはしません。
海外と一口に言っても、北欧インテリアやブルックリンスタイルなど様々ですので、少しずつバランスを変え、調整し、自分らしくしていきましょう。
海外のベッドルームがおしゃれに見えるわけ
ここまでご覧頂いた通り、海外のベッドルームがおしゃれに見えるのは、何もベッドルームだからというだけではありません。
それは部屋全体に共通した洗練さやテーマ性の高さからきています。
そのため、部屋が狭くとも、ベッド周りを確固たるテーマ性を持って演出すれば、おしゃれになっていきます。
初めはイメージしづらいかもしれませんが、とにかく無駄をなくし、統一感を出すことを徹底すればよいのです。
海外のように、とずっとご説明してきましたが、そもそも日本の住宅では自然と配置してもなかなかおしゃれにならないのは、何も皆様が悪いわけではありません。
そもそもが日本の住宅特有の作りの中に、海外のアイテムを放り込んでいることが原因です。
そのため、海外のようにおしゃれな空間を作るには、多少の無理は生じます。
ですが、上手くいけば、海外にはない空間を演出でき、海外らしくもあり、より洗練された日本的なおしゃれさを生み出せるかもしれません。
そこまで達するのはなかなか困難かもしれませんが、日本特有の作りがあるがゆえのよさは、確実にインテリアに反映されるでしょう。
海外のベッドルームに負けないおしゃれさ
ここまで読んで頂きありがとうございます。
憧れの海外のベッドルームのような空間を作ることは、手順通り行えばそれほど難しいことではありません。
そこに自分らしさをプラスすることができれば、必ずや海外のベッドルームに負けないような、おしゃれな空間が生み出せると思います。
この記事が皆さんの生活のお役に立てば幸いです。