毎日、何気なく過ごしている自分のベッドルームに満足していますか?
今の狭い部屋から広い部屋に引越ししたり、増築をして広いベッドルームにすれば問題は解決できますが、そんな簡単にはいきません。
引越しや増築をせずに、コーディネート次第で海外映画に出てくるような、狭く見えないベッドルームにコーディネートしてみましょう。
「狭い」と感じるベッドルームとは?
ベッドルームは、家具などが多くあることから、狭く感じることが多いです。
その狭いベッドルームをさらに狭く感じさせることがあります。
その要因で多いのは、逆効果のある色の配色の選択をしていることです。
しかし、海外のベッドルームは、狭くてもおしゃれに見えることが多いです。
その理由は、上手に色を選んでいるからです。
このように配色などで狭くさせたり、良くも悪くも見え方を変える効果があります。
また、部屋が狭く見えてしまう理由は、他にもあるので知っていきましょう。
●家具が大きすぎる
おしゃれだからと買った家具が大きすぎて、その家具とベッドを含んだ面積が、部屋全体の三分の一以上になっているとことでも、部屋は狭く感じてしまいます。
●脚がないベッドor脚が短いベッド
床に直接置くタイプのベッドや、脚が短いベッドは、床が見える面積が少ないです。
床が見えないため、部屋は狭く感じてしまいます。
●背の高い家具がある
背の高い家具があったり、タンスやクローゼットの上に、天井近くまで物を積み重ねてしまうと、部屋が狭く見えてしまう効果があります。
では、具体的にはどんなものを選んだらいいのかを次で見ていきましょう。
狭い部屋でも、海外風のベッドルームにしてみよう
人は、一日のうちで約三分の一を寝て過ごしています。
家の中で一番長く過ごす場所は、リビングではなく、実はベッドルームなのです。
長く過ごす空間だからこそ、ベッドのタイプや配置は重要です。
まずは、ベッドのタイプについてです。
ソファタイプのベッドは、その名のとおり、ソファとしてもくつろげて、ベッドとしても寝ることができるタイプのものです。
しかし、基本的にはソファ機能のほうが強く、海外製品では、収納機能が整ったインテリア性のあるものが多いようです。
そして、ベッドを置くことでできるデットスペースを有効に使えるロフトベッドは、ソファベッド同様にくつろぐ・寝るに加えて、勉強やデスクワークを確保することが可能なベッドです。
ロフトベッド同様に、便利な壁面収納ベッドは、サイドテーブルや収納が付いていて機能性があり、狭い部屋には適しています。
スタンダードのベッドを狭い部屋に置くと、「部屋=ベッド」になることも少なくありませんが、ベッドの両サイドを等間隔にした配置にするだけで、すっきりとしたイメージが出て、実際よりも広く見えます。
ちなみに、「部屋=ベッドルーム」は、海外では当たり前で、寝る空間を大事に考えているようです。
色の変化で狭いベッドルームは変わる!
海外にあるようなホテルライクな寝室は、誰でも憧れます。
ホテルのベッドルームは白が基調になっているところが多く、狭いベッドルームでも生活感がなく、上品な雰囲気です。
太っている人が痩せて見せるために黒めの色の服を好んで着るのと同様に、収縮色の暗めの黒色は重厚感があり、落ちついた雰囲気があります。
しかし、小さく引き締まって見えてしまうため、狭い部屋には向いていません。
反対に、明るい色は膨張色と言われて、広く大きく見える効果があります。
そのため、ベッドルームは、白やベージュの膨張色を使い、できるだけ明るく広く見せるのがコツです。
「アクセントカラーだから」といって、濃いめのセンターラグなどを敷きたくなりますが、それは逆効果でベッドルームを狭く見せてしまいます。
もし、ラグを敷くならば、薄い淡い色のものを選ぶようにするといいでしょう。
また、ベッドルームで一番面積がある掛け布団カバーやシーツ、枕の色を選び直すだけでも、イメージを変えることができます。
中でも、多くみられる白を基調としたコーディネートは、圧迫感がなく清潔感があります。
さらに、白とベージュの組み合わせは上品さがあり、淡いグレーで統一するとエレガントな高級感が出ます。
また、柄や模様のあるものなら、カーテンやラグの色と合わせると、スタイリッシュにすっきりした印象になります。
なにか物足りない時に、クッションや長枕を使って、カジュアル・アジアンテイスト・シックなどの自分の好きなイメージ色に変えてみるのもいいでしょう。
視覚効果で海外ホテル風ベッドルームに
狭いベッドルームを広く感じさせるには、人の目の錯覚を利用します。
ベッドルームのカーテンを高い位置に取り付けると、部屋の天井が高く感じられて、開放感生まれます。
併せて、カーテンの裾も長めにすると、実際は大きな掃き出し窓ではないのに、海外のホテルのベッドルームのような大きな窓がある部屋のように見えます。
このように、窓を大きく見せるようにカーテンを取り付ける場合には、色は淡い・薄めの色を選ぶようにします。
その他に、繊細な小さな柄のデザインの壁紙は、奥行き感を出すアイテムのひとつです。
繊細なデザインの壁紙に変えたり、壁のアクセントに少しだけ格子調のものなどを付けくわえると、狭いベッドルームに奥行きが生まれます。
カーテンや壁紙の色を選択する時には、「柄は細かく、色は淡く」を頭の中に入れておきましょう。
また、床の色を明るくするのも効果的です。
フローリングの木目にも意識をして、縦長の部屋と木目の向きを合わせることで、さらに奥行きのあるベッドルームになります。
実際の面積よりも広く感じることができれば、開放感も増してリラックス効果のある海外ホテル風ベッドルームに仕上がります。
海外小物を活用してみよう!
「どうせ寝るだけの部屋なのだから…」と思って、ベッドルームの照明は、小さな暗めのものでいいと思っている人は多いかもしれませんが、そうではありません。
そこで、間接照明を上手に使って、奥行きのある空間をつくってみましょう。
ベッドルームの奥の壁に、ブラケット照明をつけて上下に陰影を作ったり、コーナーに上下を照らす背の高いフロアスタンドを置くと、天井が明るくなり奥行きが出ます。
主照明だけを照らしてみて、暗く陰になる部分があれば、その周辺を明るく照らすようにするといいでしょう。
また、明るく海外風なベッドルームにするアイテムのひとつに勝鏡があります。
鏡に窓や天井が写ると、自然な明るさもプラスされ、開放感が出ます。
鏡に映しだされた面積が、狭いベッドルームにプラスされて、広く開放的な空間が生まれるのです。
ベッド脇にクローゼットがある場合は、扉を鏡に変えると、実際の部屋の2倍の広さがあるように錯覚します。
やや上向きで斜めに天井に向け照明器具が写るようにすると、明るさも2倍になり、大きな効果が得られます。
そして、ベッドルームにアクセントとして置き物を置くなら、ガラスや細いデザインのものを選びましょう。
こういったデザインであれば、オープンなイメージが出て、部屋が広く見えます。
デザイン性、遠近感のある海外アートや小物は、奥行や開放感を演出できるアイテムです。
このように小物ひとつで、海外風のベッドルームを演出することができます。
長く使う場所だから飽きのこないコーディネートで
上記のように視覚効果を用いることで、狭いベッドルームが海外のベッドルームのように、広く感じる空間に早変わりしてしてしまうのです。
家具の配置の際、ベッドルームの手前には大きなものを、奥側には背が低い圧迫感の少ない家具を置くようにします。
また、空間を節約できるように、家具を買う時は機能性のあるものを選びましょう。
そして、床面が多く見える「視界の抜け道」を作ることによって、狭いベッドルームでも広く見せることができます。
ワンポイントで、濃いめの色のラグやカーペットを使いたくなりますが、床を覆ってしまうと「視界の抜け道」がなくなり、狭いベッドルームになってしまいます。
これは海外インテリア事例でも、ほとんどありません。
空いたスペースがあっても、なにも置かないように心がけ、整理整頓をするようにしましょう。
散らかったベッドルームは狭く見えてしまうだけでなく、散らかった部屋で寝るのは気分もよくありません。
ゴチャゴチャ感がなく、シンプルでスタイリッシュなベッドルームは飽きがこなく、落ち着いた空間になります。
お気に入りのベッドルームで毎日、快適な睡眠を
部屋の広さは変えることができなくても、遠くのものは小さく、近くのものは大きく見える「人の目の錯覚や視覚のトリック」を活用しましょう。
狭いベッドルームを広く、海外映画にでてくるようなお気に入りの空間にしてはいかがでしょうか。
工夫次第で、狭い部屋でも快適な毎日を送ることができるような、睡眠スペースをつくりましょう。