賃貸物件に住まわれている方の中には、冷蔵庫を置くことにより、床(フローリング)に傷がついてしまわないか気になる方もいると思います。
もちろん、賃貸だけでなく、持ち家だとしても床(フローリング)に傷がついてしまうのは、なるべく避けたい事だと思います。
では、一体どうすれば冷蔵庫による床(フローリング)の傷防止ができるのでしょうか?
そこで今回は、冷蔵庫などによる床(フローリング)の傷を防止する方法などについてご紹介します。
日常生活で床(フローリング)が傷つく原因
家の床にフローリングを使用している方は、昔と比べれば、とても多くなりました。
日々生活している中で、フローリングに傷が付いていくことを、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
普段は気にしないような事でも、色々な事がもとで、フローリングは日常生活を送っているうちに傷ついています。
代表的なものでは、生活に必要不可欠な冷蔵庫による、フローリングの凹みなどを挙げられます。
傷防止の為にも、日常生活において床が傷ついてしまう原因について知っておいて、注意するようにしましょう。
①やってしまいがちな家具の移動による傷
日々の、立ったり座ったりするときの椅子の移動や、住居の引越時の家具移動によって、フローリングは傷ついてしまいます。
②タバコの灰による傷
タバコの灰の落下は、タバコを吸っている方は一度は経験したことがあると思います。
うっかりタバコの灰をフローリングに落下させてしまうと、焦げて傷になってしまうことがあります。
③ペットが爪でつけてしまった傷
室内でペットが動き回ったりして、床を引っかいてしまうと、フローリングが傷ついてしまうことがあります。
室内で犬や猫などのペットを飼っている方は、特に注意が必要です。
④油性ペン使用中の誤った扱い方による傷
油性ペンを使っている時に、油性ペンにキャップをしないで、うっかり床に落下させてしまったり、子供が床に落書きをしてしまうと、フローリングには傷がついてしまいます。
⑤日用品の薬品の付着による傷
手指の消毒用のアルコールや、毎日使用している洗剤や漂白剤などの薬品が、床に付いてしまうと、その部分が劣化してしまう事があります。
賃貸の場合の冷蔵庫の床(フローリング)などを傷防止対策をした方がいい理由
先程は、床に傷をつけてしまう原因についてご説明いたしました。
次に、賃貸の場合には、冷蔵庫の床などの傷防止対策をした方がいい理由について、お話したいと思います。
最初に強調すべきなのは、傷を防ぎたい人のほとんどは、賃貸を退去する際の修繕費の事を考慮しているのだ、という事です。
例えば、フローリングに傷をつけてしまえば、最悪の場合、広範囲に床を張り替えるための修繕費が掛かってしまうことがあります。
とは言え、どんなに床を大切にしていても、人が家に長く住んでいれば、傷はどうしてもついてしまうものだと思います。
これは経年劣化によるもので、人が住めば起こりうる事として、当然のことと言えます。
ですから、床の扱いが相当酷いものでない限りは、基本的に床の傷でクリーニング代金を請求されることはないと考えて問題ありません。
一方、よくあるトラブルなので、注意しなければならない事としては、退去する際に気づいた傷についてです。
具体的には、冷蔵庫の周りの床の傷などが良い例です。
入居の引っ越しで、冷蔵庫を室内に運搬した時に床を傷つけていた、などという事があります。
また、大抵の冷蔵庫は非常に重いので、長期間同じ場所で使用していれば、床が少しへこんでしまうことは良くあります。
このような例もあることを頭に入れておき、入居前と入居直後の床の写真を撮っておきましょう。
傷が入居前にできていたことが証拠として残っていれば、補修の請求はされません。
もしも、傷が入居直後にできていたとしたら、それは引越し業者が運搬した時のものである可能性が高いです。
このような傷は、もし引越し業者が付けたものであれば、引越し業者に請求がいくことになります。
しかし、気をつけなくてはならないのが、引越し業者が傷を付けたという証明をしなければならないということです。
部屋を決めたら、引っ越しする前に、不動産屋・管理会社の担当者と一緒に床を確認しながら写真を撮っておくとよいでしょう!
冷蔵庫による床の傷防止をする方法は?
冷蔵庫は家電の中でも一番重量がある部類に入ります。
また、一回置いてしまうと、なかなか移動することがありません。
冷蔵庫の脚と床が接する部分は、床に荷重が集中的にかかり、へこみができてしまう可能性が高いのです。
それでは、床のへこみの傷防止をするには、どう対策すれば良いのでしょうか。
以下では、一番簡単な手段をご紹介します。
冷蔵庫による床の傷防止の、一番簡単な手段とは、冷蔵庫を置いている床にタイルカーペットを敷くことです。
タイルカーペットを冷蔵庫の下に敷いておくだけで、フローリングへの負担をかなり抑制することができます。
また、タイルカーペットは音の吸収性も優秀で、不快な騒音も減少させることができるので、冷蔵庫自体の運転音が気になるという場合にも、とても効果があるのです。
汚れたら洗濯できるタイルカーペットもあるので、エコや節約を考えている方には、おすすめです。
冷蔵庫を置く床(フローリング)以外の場所でも傷防止対策をしよう
ここでは、冷蔵庫を置く床以外の場所の、フローリング傷防止アイテムや手段をご紹介します。
①クッションフロア
クッションフロアは、真ん中の層に「発泡塩化ビニール」というものが使用されています。衝撃などに強く、形状はシート状になっています。
クッションフロアは、ホームセンターなどで販売されており、手軽に入手可能です。
カッターなどでカットできるので、お好みのサイズに変更する事ができます。また、沢山のカラーやデザインがあるので、自宅のフローリングに適したものを、色々と試してみることが可能です。
②クッションシール
家具を移動したり、イスやテーブルの脚を引きずって擦ってしまうことも、傷がつく原因として多いです。
この対策としては、クッションシールという、丸い形で片面がシールになっている、ゴムやスポンジなどがホームセンターで販売されています。
家具などには床との接着面の四隅に貼って、またテーブルやイスは脚などに貼っておくと、もし引きずって擦ったとしても、フローリングが傷つきません。
テーブルやイスの引きずりは、日常でやってしまいがちなので、まずは家具よりも先に、テーブルやイス用のものを貼っておくと良いです。
③乾拭きしてからワックスをかける
フローリングの床を拭く際は、基本的に乾拭きがおすすめです。
なぜなら、水で床を拭くとフローリングの板自体が曲がってしまったり、ひび割れを起こして、劣化してしまうからです。
乾拭きしてから仕上げに、ワックスをかけることによって、床にツヤが出て見栄えが良くなり傷が付きにくくなります。
ワックスをかける頻度は、半年に一度くらいを目安にかけましょう!
寝室の床(フローリング)に置くベッドの傷防止ができるアイテム
これまで冷蔵庫の傷防止についてお話してきましたが、ここではベッドによる床の傷防止方法についてお話します。
ベッドは眠りを支える大変重要なものです。
だからこそ、ベッドを使用する人に対して優しいのはもちろん、ベッドを置くお部屋や寝室に対しても優しくある必要があります。
寝室でベッドを使用する際に、床が傷ついたりヘコんでしまったら、安心してベッドを使うことができません。
以下では、ベッドによる床の傷を防いでくれるアイテムをご紹介します。
そのアイテムとは「コルクの傷防止マット」といい、耐久性が非常に高く、滑り止めにもなり、床に色が移ることもありません。
コルクの傷防止マットは、1セット4枚組で、2種類のカラーとサイズがあります。
また、マットの形状は四角と丸型があるので、ベッド脚の形状によって選択することが可能です。
大抵のベッドなら、Mサイズのマットで支障がないと思いますが、脚が太かったり重量があるベッドであれば、Lサイズを使う方が良いでしょう。
コルクは、手で曲げられるような弾力性があるので、重量に対して柔軟に対応してくれます。
耐久性が高いことから、かなりの重量にまで対応が可能で、Mサイズのマットで約160kg、Lサイズなら約200kgの加重にまで耐えられます。
もちろんフローリングにも使用可能で、今後ますます需要が多くなるであろう介護ベッドにも安心して使えます。
水や熱にも強いので、場所を動かす事があまりないベッド用のマットとして、最適なアイテムです。
裏面には、塗料や薬品成分が使用されていないパワフルコルクを張り合わせているので、床を汚してしまう心配もなく安心です。
寝室の床がクッションフロアの場合のお布団を敷く際の注意点
最後に、クッションフロアの床の上に、お布団を敷く場合の注意点をご紹介します。
クッションフロアのお部屋で生活していて、頭を悩ませるのが、お布団の敷き方ではないでしょうか?
ベッド脚によって付いてしまう傷防止の為に、クッションフロアの上にお布団を敷いて寝ていたら、お布団にカビが生えてしまった、などという経験をされている方も多いと思います。
冷蔵庫の下のカビもそうですが、お布団にカビが生えてしまうという事態は、大抵の方にとって、衛生的にも精神的にも、ダメージが大きいと思います。
では、何故カビが生えてしまうのか、その原因についてご説明します。
クッションフロアは畳や絨毯と異なり、湿気を吸収してくれません。
その結果、就寝している間に出た汗や、空気中の湿気を吸収したお布団を置いておくと、お布団と床の接している場所にカビが発生してしまうのです。
お布団と床の密着が原因なのであれば、その対策法として簀の子があります!
しかし、問題なのが、簀の子にはあまり高さがないということです。
簀の子を使うだけでは、簀の子と床の間に湿気がこもり、カビができてしまうこともあるので、防湿シートなどを利用して、お布団の下に湿気がこもらない様に上手に工夫しましょう。
また、最近は、折りたたむと布団干しにもできる簀の子も販売されているので、そちらを利用するという方法もあります。
いずれにしても、カビを生やさない為に非常に大事なポイントは、湿気をお部屋やお布団に留めないことです。
部屋の換気をしたり、お布団をこまめに干したり、湿気取り剤を活用するなどの対策を取ることで、クッションフロアにお布団を敷いても快適に過ごすことが可能です。
是非、実践してみて快適な睡眠をとれるようにしましょう!
床を傷つけないように対策しよう!
今回は、床の傷防止方法についてご紹介してきましたがいかがでしたか!?
床は、色々な原因により傷が発生してしまいます。
お部屋の大事な床に、へこみや傷をつけてしまわないように、予めいろいろと対策をしておきましょう!