マットレスの選び方!ボンネルコイルとポケットコイルの違い

マットレスを買おうと思って調べてみると、ボンネルコイルやポケットコイルといった用語が出てくることがありますよね。

これらの用語の意味がよくわからず、どちらを選んでいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ボンネルコイルとポケットコイルの用語の意味や仕組みの違いについて解説していき、マットレス選びのお手伝いをしていきたいと思います。

マットレスの構造はボンネルコイルとポケットコイルの二種類ある!

マットレスを購入しようと思って調べてみると、ボンネルコイルやポケットコイルといった用語が出てくることに気づくでしょう。

これらの用語は、普段あまり聞きなれないものですよね。

一体何を意味しているものなのでしょうか。

これらの用語が意味しているものは、マットレスの中に入っているスプリングが、どのような構造で入れられているかの分類についてです。

この構造が違うことによって、マットレスの寝心地は大きく変わってきます。

ですから、安眠のためには適当に選ぶのではなく、こだわって選びたい要素だと言えるでしょう。

そこで次の項からは、ボンネルコイルとポケットコイルの構造や寝心地の違いについてご紹介していきます。

ぜひこの記事を参考にして、自分に合った構造のマットレスを選んでみましょう。

ボンネルコイルとポケットコイルの構造はどう違うの?

ボンネルコイルとポケットコイルの違いは、マットレスの中に入れられたスプリングの構造の違いにあります。

ボンネルコイルの場合は、マットレスの中に並んでいるスプリングがすべて連結されているのが特徴です。

このことによって、全てのスプリングが連動して動くため、寝ている人の体をしっかりと面で支えてくれます。

一方、ポケットコイルの場合は、マットレスの中に並んでいるスプリングがひとつずつ独立した袋で包まれています。

そのため、スプリングのひとつひとつが独立して動き、寝ている人の体をやわらかく点で支える構造になっています。

以上の構造の違いから、様々な点でマットレスの特性が異なってきます。

特に、寝ている時に体にかかる負荷の場所も大きく変わってきますから、なるべく自分の体に合った寝心地のいい構造のものを選ぶようにしましょう。

構造の違いで生じる寝心地の違いについては、次からの項で詳しくご説明していきます。

ボンネルコイルとポケットコイルの違いを比較

それではマットレスの構造の違いを知ったところで、実際の寝心地についてご説明していきましょう。

まずは、ボンネルコイルについてです。

ボンネルコイルは、スプリングがすべて連結されているため、身体は全体的にあっさりと沈み込みます。

身体が面で支えられるため、畳に敷いた布団にも似たような寝心地を感じる事でしょう。

そのため、初めてマットレスを使う場合には、ボンネルコイルの硬めの感触がなじみやすいかもしれません。

また、寝ている間は腰や肩に荷重が集中しやすい構造であることも特徴です。

このような構造だと肩や腰に負荷がかかりそうですが、寝返りのしやすさや適度な硬さから、腰痛持ちの方にはボンネルコイルが向いているとも言われています。

他にも、スプリングが連結されており、ひとつひとつのスプリングにかかる荷重が分散されることから、ポケットコイルと比較するとマットレスがへたりにくいのも特徴です。

しかし、スプリングがすべて連結されているデメリットとして、ちょっとした振動でもベッド全体に伝わってしまうというものがあります。

二人が一つのベッドで寝る場合などに、どちらかが寝返りした振動でもう一人が起きてしまうようなこともありえるので、振動に敏感な二人が寝る場合にはボンネルコイルは避けた方がいいでしょう。

ボンネルコイルとポケットコイルの違いを比較

続いて、ポケットコイル構造のマットレスについてご説明していきます。

ポケットコイルは、ひとつひとつが独立したスプリングによって体を支えることから、ボンネルコイルと比較してやわらかく包まれるような寝心地を感じる事でしょう。

その柔らかさから、荷重が大きくかかるお尻や肩がベッドに沈み込むため、背筋が自然にまっすぐになった状態で眠れることが特徴です。

また、スプリングの硬さにバリエーションがある製品もありますので、とことん柔らかな寝心地にこだわることができますよ。

しかし、柔らかな寝心地のデメリットとして寝返りがしにくく、身体がベッドに慣れるまでは寝起きに疲労を感じてしまうような場合があるのがボンネルコイルとの違いでしょう。

また、袋で包まれたスプリングが詰まっているという構造上、通気性が悪く、カビやダニ対策に気を使う必要があります。

更に、ボンネルコイルよりもへたりやすいため、定期的にマットレスの上下左右を入れかえて負荷がかかる場所を変えるようにしないと寝心地に影響する場合があります。

以上、ケアに手間はかかりますが、非常に柔らかい寝心地を求めているならばポケットコイル構造のマットレスを選ぶといいでしょう。

違いをふまえたマットレスの選び方

以上、ボンネルコイルとポケットコイルの違いやメリット・デメリットについてご紹介してきました。

ここまでのことを簡単にまとめると、柔らかく包み込まれるような寝心地にこだわりたい場合には、ポケットコイルのマットレスが適していると言えるでしょう。

また、一つのベッドで二人が寝るような場合にも、振動が伝わりにくいポケットコイルの方が安眠しやすいと思います。

一方、カビやダニへの対策の容易さや、へたりにくさなどの耐久性を考えると、永く使えるのはボンネルコイルのマットレスと言えるでしょう。

ベッドの廃棄は案外大変ですから、寿命が長いのはうれしいことですね。

これらの構造ごとの特性を考えたうえで、ベッドのタイプを選ぶようにしましょう。

ベッドを選ぶうえで大切なのは、構造ごとの特性以外に、身体との相性があります。

次の項では、体型とマットレスの相性についてのお話をします。

体に合わせてマットレスの違いを選ぼう!

マットレスの違いについて分かったところで、体型ごとに適したマットレスのタイプの目安をお伝えしたいと思います。

一般的に、体格がいい方や体重がある方は、硬めのタイプのマットレスが向いていると言われています。

このような体型・体格の人が柔らかめのマットレスを使うと、スプリングが過度に沈み込んでしまい、寝ている時の姿勢が不自然になってしまいがちです。

その結果、寝起きに疲労を感じやすいのです。

逆に、小柄な方や体重が軽い方は、柔らかいマットレスの方が快眠しやすいでしょう。

とはいえ、体格や性別だけでなく、筋肉の量や寝る姿勢によっても向いているマットレスが変わりますから、一概に「ボンネルコイルがいい」とか「ポケットコイルがいい」とは言うことはできません。

また、高価なマットレスほど寝心地がいいとは限りませんし、安価でも体に合えば安眠することができるでしょう。

そのため、ベッドを選ぶ時には、可能であれば実際に寝てみて確かめることが重要と言えます。

通信販売のシェアが増している昨今ではありますが、実店舗でお試ししたうえで、自分に合ったタイプのマットレスを選ぶことがおすすめですよ。

身体に合ったマットレスは実際に寝て確かめよう!

以上、マットレスの構造の違いである、ボンネルコイルとポケットコイルについてお話をしてきました。

それぞれ、構造の違いによって寝心地にも大きな違いがあることがお分かりいただけたでしょう。

どちらのタイプが自分に合うかは、目安はあれど、実際に寝て確かめるしか確実な方法はありません。

ぜひ一度、両者を試してみたうえで、マットレスを選んでみてください。