結婚をしてから、相手との生活習慣の違いで悩む方はたくさんいらっしゃるでしょう。
中でも、「眠る時はベッドなのかお布団なのか」ということで意見が分かれると、大切な睡眠時間が掛かっているだけに難しい問題となります。
そのように悩んだ時には、今後の生活を見据えて選んでみるのも良いかもしれません。
今回は、夫婦で使うのならば、ベッドとお布団をどのように選んだら良いのか、まとめてみました。
ベッドとお布団を夫婦で使う場合のメリット・デメリット
ベッドとお布団を選ぶ時は、「好みで選ぶ」という方が圧倒的に多いでしょう。
あるいは、実家で過ごしてきた生活習慣を、そのまま引き継ぐ方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここではまず、ベッドとお布団それぞれを夫婦で使う場合のメリットとデメリットについて確認してみましょう。
まず、ベッドのメリットからご紹介していきます。
・寝心地が良く、起き上がりやすい
・毎日のお布団の上げ下ろしがない(家事の軽減)
・床のホコリを吸いにくい
続いて、お布団のメリットも見ていきましょう。
・お布団をたためばお部屋が広くなる
・天日干しができて清潔
・移動ができるので、夫婦それぞれ眠る場所を変えることができる
・ベッドよりもコストがかからない
それぞれのデメリットについては、ベッドはお布団の、お布団はベッドのメリットと真逆になることと考えれば良いでしょう。
例えば、ベッドはたためずに天日干しもできない、お布団は起き上がりにくいし、上げ下ろしをしなくてはならない、というようなことですね。
ベッドなのか?お布団なのか?住宅事情で選ぶと吉!
ベッドとお布団のメリット・デメリットが分かったところで、次に考えたいのは住宅事情です。
住んでいる家が戸建てなのかアパートなのか、賃貸なのか持ち家なのか、または両親と同居していて家族が多いという場合もあるでしょう。
賃貸住宅の場合や転勤の可能性がある場合には、お布団を使用した方が圧倒的に便利です。
それは、引越す場合に身軽であるということと、ベッドは大きくお部屋を占める家具となるため、引越し先のインテリアと合わない可能性があるということが挙げられます。
一方で、結婚してすぐに家を購入するような場合は、ベッドの購入がおすすめです。
新婚当初は慣れない家事を夫婦で分担せねばならないため、「お布団を干してからしまって…」という負担を少しでも軽減できる方が嬉しいですよね。
持ち家であればインテリアに合ったベッドを選べますし、部屋数も把握しているために今後の人生設計も比較的立てやすいと言えます。
他の家族と同居という形であれば、気になるのは部屋数と広さですよね。
夫婦にあてられるお部屋が大きいのか小さいのか、子どもが産まれた時にもう一部屋用意できるのか、それによってお布団でお部屋を広く使う方法や、ベッドを置いても大丈夫かということを考えなくてはなりません。
夫婦2人の場合と子どもがいる場合で寝室は変わる
住宅事情について考えた後は、もう少し先の未来を見てみましょう。
「結婚してすぐに子どもをつくらない、しばらくは共働きだ」という場合でも、いずれは家族が増える可能性だってあるでしょう。
あるいは、ずっと夫婦2人で仲良く暮らすという場合もあります。
子どもを考えている場合、子どもが産まれたらどのような形で眠るのかをシミュレーションしてみる必要があります。
特に、ベッドを使っている場合には、子どもの寝場所をどう確保するのかが大切な問題となります。
ベッドに対してベビーベッドを付けるのか、子どもの落下事故を起こさないようどんな工夫をするのか、子どもが2人以上の場合にはどうやって眠るのか、考えることがたくさんありますよね。
一方でお布団を使っているのなら、子どもが増えてもお布団をどんどん足していく方法で問題ありませんし、子どもが大きくなって添い寝の必要がなくなれば新たに子ども用のベッドを買ってあげるのも良いでしょう。
「先のことはまだ分からないから」と心配になるのであれば、ベッドを購入しないでお布団を使った方が後々に身動きを取りやすく、無駄なお金を掛ける必要もなくなります。
それでもベッドを使用したいということであれば、サイズ選びも重要な問題となるでしょう。
夫婦でベッドを選ぶならどのサイズが最適?
夫婦のどちらもベッドが良いと考えた時、次に悩むのはサイズですよね。
お布団はシングルサイズのものが一般的ですが、夫婦でベッドを選ぶ時はシングルベッドを2台並べて置くことも、ダブルやクイーン・キングサイズのベッドを置くこともあるでしょう。
シングルベッドを2台置くことや、「夫婦で一緒に眠りたいけれど、クイーン以上のサイズのベッドではお部屋が狭くなる」と考えることで、ダブルベッドを選ぶ方も多いかと思います。
しかし、夫婦2人の時にベッドを選ぶのならば、シングルサイズを2台置く方が後々にも活用できると言えます。
まず、夫婦でダブルベッドを選ぶと、マットレスが1枚なので、振動がダイレクトに響くことになります。
一緒に眠ってみないことには、相手の眠りが深いか浅いか、寝相の良し悪しなども分かりませんよね。
マットレスは分かれている方が、お互いに気を遣うことなく安眠できると考えます。
クイーンサイズ以上のベッドの場合は、マットレスが2枚になることは多いのですが、フレームが大きいので搬入が難しくなる場合があるでしょう。
一方、シングルベッドが2台であれば、最初は2台をくっつけて並べても良いですし、例えば赤ちゃんが産まれて夜泣きが気になる時など、いずれ寝室を分けて使用することもできるでしょう。
ベッドは長く使用できる家具ですから、後々のことをよく考えて購入した方が無駄にならなくて済みますよ。
やっぱりお布団が好き!それでも悩む収納場所
夫婦2人ともお布団が好きである場合、悩むことは少ないように思えますよね。
お布団の場合はベッドのように広いスペースを使うこともありませんし、賃貸住宅でも転勤時でも、簡単に運ぶことができます。
また、前述した通り、家族が増えてもお布団を1枚ずつ買い足せば問題ありません。
ただし、家に押し入れがない場合には、「収納」という別の問題が上がってきます。
小上がりの和室やリビング横の和室コーナーを設けていても、押し入れは付いていないという住宅はたくさんありますし、畳自体がないということもあるでしょう。
もちろん、万年床は決しておすすめできませんから、お布団を選ぶ前にまず収納場所を必ず確保することが大切です。
洋室のみの住宅が増えている近年では、お布団の収納グッズも様々なものが登場しています。
圧縮ケースや布団用タンス、ソファに変身できるケースなんていうものもあります。
しかし、特におすすめしたいのは、キャスター付きの「すのこ押し入れ布団棚」です。
本来は、押し入れの中に入れて使用するものですが、シンプルなつくりなのでお部屋に置いてもそれほど違和感はありません。
また、いずれ全員がベッドに買い替えた時も、子どものおもちゃ入れや冷暖房器具など季節のものなどを入れて使用できるという汎用性の高さもおすすめの理由となります。
ベッドとお布団は結局どちらがおすすめなの?
ベッドならばシングルサイズで、お布団ならば収納さえ考えれば誰にでも向いているということは、やはり夫婦2人で使用する寝具は、お布団を選べば間違いないのでしょうか?
ここまで、ベッドとお布団をおすすめできる住宅事情や未来設計についてご紹介してきましたが、あくまでも選び方のパターンであり、必ずしもどちらがおすすめと言い切ることはできません。
ただ言えることは、夫婦のどちらかが我慢をすることは良くないということと、それぞれ身体に不具合がある場合には無理をしないということです。
冒頭でも述べましたが、睡眠時間というのはとても大切です。
例えば、「腰が痛くてベッドのスプリングは無理」「膝が痛くてお布団では起き上がるのがつらい」など、相手に合わせて毎日身体に負担を与えるのは良くありませんよね。
お部屋の家具や装飾など、譲れることは夫婦で譲り合うのが当たり前ですが、寝心地については譲り合いは良くありません。
睡眠をゆっくりとることができないということは、一番のストレスとなります。
もし、どうしてもベッドとお布団に意見が分かれた時は、お互いに譲歩する方法はあります。
・1人がベッドなら、もう1人は畳ベッドやすのこベッドにお布団を敷く
・1人が床にお布団なら、もう1人は高品質のマットレスを床で使用する
それでも難しい時には、ベッドの横にお布団を敷いて、同じお部屋で眠るのも良いと考えます。
ベッド派もお布団派も安眠第一
今回ご紹介した中から、ベッドかお布団かを選んで快適に過ごすことができれば良いのですが、一番大切なのは「安眠」です。
他人から夫婦になると、考えることや我慢することはたくさんありますよね。
せめて、睡眠の時間くらいは、何も考えずに気持ち良く休みたいものです。
自分たちに合った寝具を選んで、1日の疲れをゆっくりと癒し、翌日からまた笑顔で1日を始められると良いですね。