ふわふわの白いレースに囲まれたベッドは、お姫様気分を味わえたり、海外のベッドルーム気分を味わえたりと、憧れている女子は多いと思います。
また、天蓋カーテン付きベッドは、かわいいだけではなく、睡眠に役立つ色々なメリットもあります。
ここでは、天蓋カーテン付きベッドをより一層楽しむために、そのルーツやメリット・デメリット、自分で作る方法などについてご紹介します。
天蓋付きベッドの意外なルーツ
「天蓋カーテン付きベッド」というと、レースやカーテンを使った姫系ベッドを想像する方が多いと思います。
しかし、実は天蓋カーテン付きベッドは、もともとはかなり実用的なものとして用いられていました。
天蓋カーテン付きベッドが世に出始めたのは、中世ヨーロッパ時代といわれています。
当時は「寝室」というものがなかったため、広間の中にベッドが置かれていました。
そして、広間の中に寝室としての空間を確保するために、天井からカーテンを吊るして区切りとしていたのです。
さらに、天蓋カーテン付きベッドには大切な役割がありました。
上からカーテンを吊るすことにより、隙間風を防いだり、上から落ちてくる埃を防いだり、虫よけなどの役割を果たしていたのです。
そのため、日本でいう「蚊帳」のようなものだといわれています。
姫系の天蓋カーテン付きベッドからはちょっと想像しにくいかもしれませんが、このルーツを知ると、本来はかなり実用的に利用されてきたことが分かりますね。
天蓋付きベッドのカーテンにはこんなメリットがある
天蓋カーテン付きのベッドは、ただ単に「かわいい」「おしゃれ」なだけではありません。
天蓋のカーテンには、たくさんのメリットがありますので、1つずつご紹介します。
【冷暖房の直風を防ぐ】
夏場に冷房の風が直接体に当たると、体が冷えすぎてしまうこともあるでしょう。
睡眠中に体が冷えすぎてしまうと、体を充分に休めることができず、起きた時に体のだるさを覚えます。
また、冬場の暖房の風は、肌を乾燥させてしまうため、女性にとって大敵の「乾燥じわ」の元になってしまいます。
しかし、天蓋のカーテンがしてあるとこの風を防いでくれるため、乾燥や体が冷えづらいのです。
【心地よい睡眠空間ができる】
天蓋に囲まれたベッド空間は、一歩その中に入ると外の世界とは違い、心地よい眠りを誘う優しい安心感のある空間になります。
カーテンで仕切られた空間は、自分だけの安らぎの世界になることでしょう。
【部屋のイメージを変えられる】
天蓋にも色々なタイプがあり、取り外しができるものがあります。
何種類か自分好きな色を選んでおくと、気分に合わせて違った雰囲気の天蓋ベッドにすることができます。
部屋の模様替えに合わせて変えるのもいいですね。
注意して!天蓋カーテン付きベッドにはデメリットもある
天蓋カーテン付きのベッドは色々なメリットがありますが、その反面デメリットもあります。
主なデメリットを3つ挙げますので、参考にしていただければと思います。
【洗濯しづらい】
天蓋はかなりの大きさになるので、お洗濯が大変です。
そのため、天蓋に選ぶカーテンは、取り外しやすく自宅でお洗濯できるものがおすすめです。
せっかくのお気に入りの天蓋も、薄汚れてしまったら台無しになってしまいますよ。
【部屋が狭いと圧迫感がある】
狭い部屋には、基本的に高さの低いベッドや家具を置き、空間を広く取った方が広さが感じられます。
そのため、無理やり天蓋カーテン付きベッドを入れてしまうと、とても圧迫感が出てしまいます。
天蓋カーテン付きベッドを入れたい場合は、ある程度の広さが必要になってくるでしょう。
【インテリアを統一させる必要がある】
天蓋ベッドは見た目の派手さが魅力的でもあり、そこがデメリットになります。
インテリアを合わせて統一感を出さないと、天蓋ベッドが浮いてしまいます。
そこで、もしベッドをお姫様仕立てにしたのなら、テーブルやクローゼットなど他の家具も同じテイストのインテリアにすることで部屋に統一感が出すことができます。
天蓋には、3つのタイプがある
「天蓋」と一言でいっても、大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれのタイプについてご紹介していきましょう。
【カーテンを取り付けるタイプ】
壁や天井にレールなどを付け、そこにカーテンを取り付けるタイプのものです。
今使っているベッドをそのまま使うことができるので、ベッドを買い換える必要がありません。
ただし、レールを取り付ける際に、壁や天井に穴を開ける必要があるため、賃貸物件にお住いの場合には難しいかもしれません。
【ポールで柱を作るタイプ】
ベッドの四隅にポールを立てて、ポール同士をカーテンレールでつなぎます。
この方法でも、今使っているベッドをそのまま使うことができます。
壁や天井に穴を開ける必要がなく、費用も安くできるのがメリットです。
気軽に始めたいという方におすすめです。
【ベッドに天蓋が付いているタイプ】
商品として、初めからベッドに天蓋が付いているタイプのものです。
お部屋に置くだけですぐに天蓋ベッドが使えるようになります。
工事の必要がないので、壁や天井に穴を開ける必要もありません。
ただし、お値段が高めのものが多いのが難点です。
天蓋カーテンは自分で作ることもできる
天蓋カーテンの付いたベッドは、お値段が高くなかなか手が出せないという方も多いと思います。
「それでもやっぱり天蓋カーテン付きのベッドが欲しい!」という方は、自分で作ってみてはいかがでしょうか?
「円形の素材」できている天蓋ならば、ホームセンターで手に入る材料でできるので、お値段もぐっと安く作ることができます。
【丸型の洗濯物ハンガーを使う】
ハンカチや靴下などの小物を干すのに便利な「丸型の洗濯物ハンガー」を使います。
挟む部分が2重になっているものがおすすめです。
作り方は、カーテンとして使いたいレースや布を、外側の輪に付けます。
ハンガー部分が見えないように、内側の輪に飾り布を付け、外側に垂らし、ハンガー部分を上手に隠します。
これだけでかわいい天蓋カーテンのできあがりです。
【刺繍枠を使っても】
刺繍をする時に使う枠を使っても、簡単に天蓋カーテンが作れます。
大小2つのサイズの刺繍枠を用意します(27㎝と30㎝が作りやすいです)。
次に小さい方の枠に吊るすための紐を取り付け、中心部分で1つにまとめます。
紐は3~4方向に取り付けると安定します。
大きい枠には、レースや布を通します。
最後に大小2つの刺繍枠を合わせれば完成です。
このようにハンドメイドの天蓋カーテンは、意外にも簡単に作ることができます。
興味のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
天蓋カーテン付きベッドは子供部屋にもおすすめ
「本当は自分が天蓋カーテン付きベッドに寝たいけれど、なかなか難しい・・・」という場合は、子供のベッドで夢を叶えてみませんか?
子供用のベッドに天蓋カーテンを付ける場合は、ゴージャスさや華やかさではなく、かわいらしさあふれるタイプのものがおすすめです。
白いふわっとしたレース地にお花や蝶をたくさんちりばめたり、上の部分に大きなリボンを付けたりと、子供も大人も「かわいいっ!」とつい見入ってしまうようなものはいかがでしょうか?
また、天蓋カーテンは、女の子だけのものではありません。
男の子の部屋でも、使い方次第ではとてもクールなインテリアになります。
男の子の場合は、ベッドに取り付けるのではなく、遊びスペースに「テント」のような形で天蓋をかけます。
すると、あっという間に秘密基地のできあがりです。
この場合はレース地ではなく、お子さんの好きな色や部屋の雰囲気に合った色の生地の天蓋カーテンの方がカッコよく決まります。
子供は秘密基地が大好きですよね。
女の子はもちろん、男にもおすすめの天蓋カーテンを子供部屋で付けてみてはいかがでしょうか?
かわいくて実用的な天蓋カーテン付きベッドを楽しもう
天蓋カーテン付きベッドは、もともとは埃や虫よけなどの実用的なものとして使われていました。
しかし、現代でもエアコンの風よけに役立ったり、心地よい睡眠空間を作り出したりと、かわいいだけではなくうれしいメリットがたくさんあります。
「天蓋カーテン付きベッドに憧れているけれど、お値段が高くて手を出せない」という場合は、自分で作ることもできます。
また、子供部屋に付けてあげると、きっとお子さんも大喜びすると思いますよ。