日本の風土に合った構造として人気の高い「すのこベッド」ですが、そのタイプや形状はさまざまです。
どれが自分に適しているのか、判断しにくいこともあるでしょう。
そこでこの記事では、すのこベッドの特徴や種類についてまとめてみました。
また、近年注目されている「ロール式すのこベッド」の魅力についても探っていきます。
すのこベッドのタイプをチェック!
今回は「すのこベッド」についてお話ししていきますが、はじめにいくつか種類があることを把握しておきましょう。
それぞれメリットだけでなくデメリットもあるため、生活環境や購入目的によって、どのタイプにするか選択してください。
【ベッドタイプ】
一般的な西洋式ベッドと同じような見た目ですが、床板がすのこになっています。
よって、通常のベッドよりも湿気対策に有効な点が人気の秘訣です。
<メリット>
・床置きタイプのすのこベッドよりも通気性に優れている
・インテリア性がある
・下部を収納スペースとして活用することができる
<デメリット>
・据え置きタイプだとなかなか動かせない
・組み立てなければいけないものもある
・高さがあるのでお部屋に圧迫感が生まれやすい
【床置きタイプ】
お布団サイズにまで大きくしたすのこで、敷布団の下に敷いて使います。
折りたたみ式だけでなく、丸めることができるロール式もこちらに属します。
<メリット>
・軽くて扱いやすい
・コンパクトになる
・布団干しに活用できるものもある
・面倒な組み立ては不要
・お部屋を広く見せることができる
<デメリット>
・ベッドタイプのすこのベッドよりも通気性に劣る
・床を傷付けやすい
このようなことから、ベッドの通気性を重視している上で、寝室にある程度ゆとりがある場合には、ベッドタイプをおすすめされる傾向にあります。
しかしながら、お部屋のスペースを有効活用したい場合や、床上に敷いたお布団で眠りたい場合、扱いやすさを求めている場合には、床置きタイプが適しているでしょう。
床置きタイプには、さまざまな形状のものがあるため、次項で詳しく見ていきます。
床置きタイプの中にも種類があった!
それでは、床置きタイプのすのこベッドについて掘り下げていきましょう。
前述したように、床置きタイプの中でもいくつかに分類することができるので、代表的なものを取り上げてみました。
【二つ折りすのこベッド】
床置きタイプの中では、最もスタンダードな折れ方です。
真ん中(腰の部分)から二つに折れて、たたむことができる仕様となっています。
また、ストッパーが付いていれば、自立するものもあります。
室内での布団干しに便利で、多機能なところがおすすめポイントです。
【多段折りすのこベッド】
二つ折り以上のたたみ方ができます。
一般的には、四つ折り仕様のものが多く、二つ折りすのこベッドよりもコンパクトになります。
そのため、収納スペースが少ない場合やお部屋が狭いケースに重宝するでしょう。
二つ折りすのこベッドと同様に、ストッパーが付いていれば布団干しとしても活用できます。
【ロール式すのこベッド】
くるくると丸められるので、収納性に優れています。
リーズナブルなお値段のものもあり、その取り入れやすさから需要は高まってきています。
省スペースに対応できて、ベッドの置けないワンルームにも最適です。
また、来客用の予備ベッドとしても活躍しそうですね。
ロール式すのこベッドは収納性抜群!
ここでは、前項でご紹介したロール式すのこベッドの特徴をご紹介します。
どのような使い方ができるのか、どのような点に注意すべきなのか、学んでいきましょう。
<収納の幅が広がる!>
ロール式すのこベッドは、収納方法のバリエーションに富んでいます。
蛇腹(じゃばら)のようにたためばコンパクトになる上、丸めてから結束バンドで固定すれば、押し入れの中で立てかけて収納することも可能になります。
さらに、家具と家具との隙間にできてしまった、ちょっとしたデッドスペースを活用して収納することもできるでしょう。
備え付けの収納が少なくてお困りの方にとっては、きっと重宝するはずです。
<お布団と一緒にたためる!>
板のつなぎ目は布であることが多く、さまざまな形状へと変化させることができます。
お布団を一緒に巻き込みながらたためるので、作業の手間が少なく時短にもなります。
このような利点が挙げられますが、二つ折りや四つ折りのすのこベッドと違って、布団干しとして活用することは難しいでしょう。
また、すのこ板が薄すぎると寝心地や通気性に難があるとの指摘もあります。
製品によっては、少々機能性に劣る面があるということも、しっかり把握しておいてくださいね。
注目のロール式すのこベッドを紹介!①
ここからは、おすすめのロール式すのこベッドをご紹介していきます。
購入時の参考となれば幸いです。
【フランコロール プレミアム】
・シングルサイズ参考価格:9,990円(税込み)
こちらは、インテリアネットショップ「エムール」にて取り扱われています。
人気のすのこベッド「フランコロール」を改良し、より快適に使用できるようバージョンアップさせたものです。
優れた通気性はそのままに、怪我防止のため「クッション材」が取り付けられました。
これなら、壁や床を傷付ける心配も少なくなりますね。
気になる素材は天然の「桐」で、調湿性だけでなく虫よけ効果も期待できます。
さらに、お布団と床の間に空気の流れができる構造なので、結露が溜まりにくくなっています。
また、お布団をのせる面に穴があいているため、放湿性や除湿性にも優れているのです。
もちろん、くるくると巻けば持ち運びに便利で、女性でも簡単に移動させることができるでしょう。
細部にまでこだわってつくられていますから、安心してお使いいただけると思います。
注目のロール式すのこベッドを紹介!②
続いてご紹介するのは、ハイタイプのロール式すのこベッドです。
【kururi-Hi(クルリハイ)】
・シングルサイズ参考価格:10,454円(税込み)
こちらのすのこベッドは、寝具やソファ専門のネットショップ「あっとあるん」にて販売されています。
床高が5cmということで、通常の床置きすのこベッドよりも通気性に優れています。
一般的な床置きタイプの場合、下間口の高さは2cm程度となっていますが、「クルリハイ」はそのおよそ2倍の高さを確保しているので、湿気をどんどん逃がします。
その上、丸めて収納できるといった機能性に定評があり、本格的なベッド感覚の眠りを簡単に手に入れることができます。
素材は「桐」で、木材の裏面には「フェルト」が付いているため、フローリングのお部屋であっても安心して使えますね。
すのこベッドにもメンテナンスは必要!カビが生えたらどうする?
これまで、すのこベッドの特徴や種類、ロール式すのこベッドのご紹介をさせていただきました。
湿気対策にはすのこベッドが有効であることがお分かりいただけたかと思いますが、メンテナンスを怠るとカビが発生してしまうこともあります。
すのこベッドがいくら通気性に優れているからといって、お手入れをしなくても大丈夫というわけではないのです。
そこで、定期的に布団干しと布団カバーの洗濯を行いましょう。
また、寝室の湿気がこもらないように、換気をすることも忘れないでください。
それでもすのこベッドにカビが生えてしまった場合は、自分で対処することができます。
作業を実行するのは、湿度の低い晴れた日がベストです。
すのこベッドを直射日光の当たらない場所で陰干ししたあと、サンドペーパーでカビの生えた部分を擦ってみましょう。
このとき、目の粗いサンドペーパーを使用するのは避け、擦りすぎにも注意してください。
また、同時にカビ取り効果のあるスプレーを吹きかければ、しっかりとカビを除去できます。
使用方法を守って、風通しのいい場所で作業をするようにしてくださいね。
すのこベッドは種類が豊富!自分に合ったものを選んでみよう!
この記事では、主にすのこベッドの種類や特徴について解説してきました。
まず大きく分類すると、「ベッドタイプ」と「床置きタイプ」に分けられます。
生活環境や住居環境、ご自分の求めている点を考慮しながら選んでみましょう。
近年は、収納性の高いロール式すのこベッドも人気です。
寝室が狭い場合やワンルームにお住いの方は、こちらの導入も検討してみてください。