ベッドの下にある収納部分は、隠れた大きな収納庫としてとても役立ちますね。
しかし、その反面で収納部分には湿気がたまりやすく、収納庫の中の大切な衣類や、また収納部分上のマットレスにもカビが生えやすいという事実もあります。
ベッドの収納部分には、通気性を持たせることが大切なのです。
では、どのようにしたら通気性が良くなるのでしょうか?
早速ご紹介していきましょう。
ベッドの収納庫と通気性
ベッドの下にある収納部分は、収納庫としてとても役立ちます。
しかし、いつのまにかカビが生えてしまっていて、「大切な衣類がカビだらけになってしまった」なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
また、収納部分だけでなく、その上のマットレスにもカビが生えてしまうこともあります。
ベッド下の収納庫は、どうしてもカビが生えやすい部分ではありますが、カビを生やさないために通気性を良くする工夫が必要になってきます。
まずは、マットレスの選択が大きなポイントとなります。
マットレスの端に穴が開いていて、そこから湿気が逃げてく作りになっているものは良いとされています。
ベッドで寝返りをすると、それが「ポンプ」の役割となり、寝返りのたびにその穴から空気と湿気が逃げ、湿気がたまりにくい構造になっているのです。
また、スプリングの上に羊毛などが入っているタイプは、湿気の意味ではお勧めできません。
スプリングの上に羊毛などが入っていると、寝心地は良いのですが、湿気のことを考えるとデメリットとなります。
このタイプのマットレスの場合は、ベッドパッドをマットレスの上に敷くことが対処方法として良いでしょう。
また、ポケットコイルマットレスは身体の形状に合うということで人気ですね。
しかし、湿気がたまりやすい構造と言われています。
その理由は、スプリングを一つずつ不織布で包んでいることで、空気の流れが悪くなるからとされています。
ベッド下の収納庫の通気性を良くするには?
ベッド下の収納庫に湿気がたまらないようにするには、除湿剤などでの対処が簡単で効果的でしょう。
その他に、新聞紙や段ボールなどで、その代りをすることもお勧めです。
どちらにしても、ベッド下の収納庫の通気性を良くするためには、まめにマットレス下の湿気を取ることが大切です。
また、マットレスや収納庫だけでなく、ベッド自体の湿気も逃がす必要がありますので、寝室の換気も重要になります。
季節によっては、除湿器を活用するなど、お部屋自体を乾燥させる努力は必要です。
また、ベッド本体に注目してみるのも良いかもしれません。
最近話題となっている、すのこベッドであれば、他のベッドよりも通気性が良いので、その機能性の良さに人気が高まっています。
すのこベッドにも、いろいろな機能のベッドがありますので、ベッドの材質なども考慮した上で、快適なベッドを選びたいものです。
ベッド下の収納庫のタイプ
ベッド下の収納庫には、引き出しタイプと跳ね上げタイプがあります。
ベッド下の収納庫は、隠れた収納場所としてとても便利ではありますが、一方で使いにくいという声も聞かれます。
まず、引き出しタイプの収納庫ですが、幾つか種類があります。
左右どちらにも引き出しをつけることができるタイプや、片側しか開かないタイプなど商品によっていろいろです。
しかし、デメリットとしては、引き出し部分のスペースが必要になります。
そのため、お部屋の構造と、引き出しの方向をあらかじめ確認をしておかないと、せっかく購入しても使わずに過ごすことになります。
また、ベッド下の引き出しは、湿気や埃が気になって使用しないという人もいますね。
確かに、ベッドの収納庫は通気性が良いとは言えないので、入れるものも限られてきます。
その点、引き出しタイプより使い勝手が良いとされるのが、跳ね上げタイプです。
広い収納庫として好まれます。
ただ、この跳ね上げタイプは、引き出しタイプよりもさらに通気性が悪く、湿気がたまりやすいので、使用する場合には除湿剤が必要となるでしょう。
ベッド下のスペースだけで、概ねまかなえてしまうので、収納スペースが少ない家庭には利用価値が高いです。
しかし、除湿対策はしっかりと行っていきましょう。
ベッドの収納庫を使用する場合の対策方法
先ほどもお伝えしたように、ベッド下の収納庫には、引き出しタイプではなく、跳ね上げタイプのものもあります。
このタイプを使用する場合には、そのまま衣類などを収納するのではなく、プラスチック製の収納ケースを使用することをお勧めします。
ベッド下の収納庫は引き出しタイプの方が通気性は良いとされていますが、跳ね上げタイプの方が大量な収納ができるメリットがあります。
しかし、どうしても湿気がたまりやすいので、そのまま衣類などを入れてしまうと、カビが生えてしまう可能性があります。
また、最近多く見られる、紙などでできた衣装ケースもありますが、この跳ね上げタイプの収納庫で使用すると、衣装ケースそのものにカビが発生する場合もあります。
プラスチックケースを使う場合には、その中に除湿剤を入れて、ケースの中の湿気を取り除く必要があります。
その場合にも、ベッドと床板との間にはまた別途、除湿剤を使うか新聞紙などで湿気を逃す工夫をしていきましょう。
また、マットレスにも同様、除湿シートを敷くことをお勧めします。
ベッドを置く寝室について考える
ベッドを置く寝室とは、どんなお部屋が理想的なのでしょうか?
寝室として好ましいのは、日当たりが良い部屋ですが、部屋の構造上どうしても日が当たりにくい、北側のお部屋を寝室にしなければならない場合も考えられます。
また、窓に結露が出やすいお部屋にも、注意しなければなりません。
なぜなら、これらのお部屋は、湿気がこもりやすい要因が重なっている可能性が高く、ベッド下の収納庫も湿気がたまりやすいからです。
この場合、マットレスの裏に除湿シートを敷いたり、収納庫にも除湿剤が必要となります。
また、普段からまめに収納庫を開けて換気をして、通気性を良くするなどの対策をしましょう。
使用しない時にはマットレスを立てかけておいたり、窓を頻繁に開けるなどの対処も考えなければなりません。
寒い季節には、窓下に結露防止ヒーター設置すると、結露が劇的に減るとされていますし、湿気もかなり軽減できるはずです。
カーテンを長めにしたり、換気扇を常に回しておくなどの湿気対策を取りましょう。
通気性の良いベッドを選ぶポイント
湿気が多いとされる日本では、ベッドの通気性が大きな問題とされています。
特に、寒くなる季節には窓を開けての換気の回数が減り、知らない間にマットレスがカビてしまったなどの症状が出やすいものです。
特に収納庫がついたベッドでは、通気性が悪くなることから、その機能性に疑問を持つ人も少なくありません。
そんな人々の悩みを受け、ベッドを開発するメーカーは、様々な問題点を考慮し、すのこベッドの販売を始めました。
日本人ならではの発想から生まれたすのこベッドは、ベッドの通気性を良くし、その上で収納もできるベッドとされています。
ベッドの下は通気性の面から考えれば、何もないのが理想です。
しかし、収納を考えた場合、ベッド下のスペースは貴重な部分なのでこのスペースを活かしながら、通気性を良くしようと考えたのがすのこベッドなのです。
特に湿気に強い桐のすのこベッドは、ベッド自体も湿気を逃がし、その下の収納庫にも桐の良さを十分に活かすことができます。
湿気に強い桐のすのこベッドですが、絶対カビが生えないというわけではありません。
換気をまめにし、除湿シートを使うなどの対策を取りましょう。
健康なベッドと収納庫の通気性
ベッドの下の収納庫に通気性を持たせるためには、ベッド選びと寝室環境に様々な工夫が必要です。
最近、便利とされている大型収納庫付きのベッドは多く販売されています。
タイプも幾つかありますので、部屋にあったタイプを選んでください。
また、収納するのであれば、除湿をしっかりとして、カビの発生を防いで利用しましょう。