昨今、節電対策としても、その劇的な効果が話題となっているled電球ですが、高値で購入したにも関わらず、点滅を繰り返し始めて、使えなくなってしまったという声を聞くことがあります。
その原因とは、一体どこにあるのでしょうか。
led電球を購入する前に知っておくべきことをまとめてみました。
正しい選び方と使い方、また、使い道を選択することで効率的なled電球の利用方法をご紹介します。
led電球の基礎知識を学ぼう!
現在は、どんなシーンでもledがおすすめとされますよね。
昔ながらの白熱電球の温かみのある明かりもホッとするのですが、激減してしまいました。
ledとは、「Light Emitting Diode」のことで、別名、「発光ダイオード」とも呼ばれています。
ledは寿命が長く、高輝度も評価されている光源であるため、家電の中でも人気が高まっているんですね。
また、led電球の特徴として、「即時点灯性」があり、点灯した瞬間に100%の点灯となることで、注目を浴びているのです。
通常の蛍光灯電球では最初の点灯時には70%の点灯とされているので、この点も、ledは画期的と言われています。
さらに、蛍光灯ではオンオフの際に瞬間的に電流が流れることによって、寿命が約1時間ずつ短くなると言われていますが、ledの場合は頻繁にオンオフをしても寿命に影響がないことも大きな特徴でしょう。
他にも、led電球は寿命が非常に長いことで知られていて、白熱電球に比べると40倍、蛍光灯より4~5倍長持ちするとされています。
led単価自体は白熱電球よりも高価になりますが、総合的に考えるとかなり経済的だと言うことになりますね。
ところが、今、そのled電球が点滅する事例が生じることがあるという報告がされています。
これには、ledチップ以外の要因がいくつか考えられますので、後にくわしくご説明します。
led電球を使うメリット!
led電球が注目を集め始めてから、しばらく経ちました。
世の中に出てきた最初の頃には、数万円で売られていたものも、今では小さいものであれば、数千円で購入できるものも出てきており、ピンからキリと言われる状態です。
そんな中、led電球に変えていく人が多くなっていますが、led電球を使う一番のメリットはどこにあるのでしょうか?
一番に挙げられることが、前項でもご説明しましたが、その寿命の長さですね。
従来の白熱電球は数ヶ月で点滅することから始まり、すぐに寿命が来ると言われていますが、led電球はその寿命が半永久的と言われます。
その理由は、一日10時間電気を使った場合、通常の蛍光灯が約3年7ヶ月という寿命に対して、ledが11年と言われているからです。
さらに、消費電力が少なくて済むことから年間の電気代がかなり安くなるとされています。
買い替えて交換する手間も省けますね。
また、電球が熱くなることがないので、子供がいても心配がないことや、衝撃に強いこともメリットです。
少々価格が高くても、総合的には経済的かつ性能がいいので、メリットの方が多いとされています。
使用中のled電球が点滅する理由は?
それでは、始めの疑問に戻りますが、led電球が点滅する理由はいくつか考えられます。
まず、それまで正常に作動していたled電球が点滅を始めた時は、led電球の寿命が原因ということが考えられる場合があります。
led電球の寿命は白熱電球や蛍光灯に比べて、かなり寿命が長いと言われていますが、ledチップ以外の回路やパッケージ材料の劣化により、寿命が短くなる可能性もあります。
特に、熱によって材料が劣化することが、よく聞かれる問題です。
led電球には放熱効果を高めるヒートシンクが取り付けられていますが、このヒートシンクの材料が粗悪だった場合や、放熱効果が低い場合には寿命が短くなります。
また、ledチップ自体も高熱には弱いので、高温状態が続けば寿命が短くなるのです。
新品のled電球が点滅する理由!
また、新品のled電球であるのにチカチカし始めたり点滅するようになってしまった場合、いくつかの理由が考えられます。
まずは、整流器の内部に問題がある場合です。
led電球には極性があるので、直流の電流が流れる仕組みになっていますが、一般的な交流の電源を使う場合には、整流器が必要なのです。
この性能に問題があると、うっとおしい点滅を生じることがあります。
さらに、取り付ける照明器具に調光機能が付いているかどうかを確認する必要があります。
調光機能付きの照明器具を使用することのできないled電球を使った場合に、点灯はするけれど、頻繁にチカチカと点滅したりする場合があるのです。
これについては、対応していないled電球でも問題なく使用できるものもありますが、最悪、故障の原因にもなりかねません。
led電球を購入する場合には、取り付ける照明器具に調光機能がついているかどうかを確認し、適切なled電球の選択をしましょう。
led電球が点滅する時の対処法
先ほどからご説明していますが、led電球が点滅する場合には、様々な原因があるので、まずはその原因を考えてみましょう。
前述したように、購入してすぐに点滅をする場合は、照明器具に対応していないled電球を取り付けている場合が多いです。
光の明るさを調節できる調光機能が付いた照明器具では「調光機能に対応」と表記されたled電球を購入する必要がありますが、取り付けてからそうでないことがわかったら、すぐ購入した販売店に交換を申し出ましょう。
無理に使い続けると故障の原因になることもあるので、おすすめできません。
また、照明器具の機能や仕様、led電球のメーカー、調光スイッチのメーカーによって互換性がない場合もまれにあるようです。
さらに、残念ながら、中国産などの低価格のled電球の場合はledチップ周辺の回路やパッケージ材料に粗悪なものも多いようです。
その場合にはあきらめて、信頼できるメーカー品を買い替える方が良いでしょう。
led電球を効率的に使う方法
led電球は、すぐに点滅する白熱電球より消費電力が、かなり少なく、同じ明るさで比較した場合には、節電効果が高くなっています。
節電対策目的を考えれば、消費電力が少ないled電球を選ぶことが効果的ですね。
ですが、現在、led電球の価格は電球型蛍光ランプの約2倍となっています。
この価格を考えると、長時間使う場所は電気代が節約できるled電球がおすすめです。
逆に、使用頻度が低い場所は、価格の安い電球型蛍光ランプでも良いという選択もあります。
しかし、白熱電球と電球型蛍光ランプは、点灯、消灯の回数が多くなるとその寿命が短くなります。
led電球は瞬時に点灯可能であることと、スイッチのオン、オフでの寿命への影響はないため、瞬間的に明るさが求められるトイレや玄関などの利用には最適です。
また、交換するのが手間である高い天井のリビングの照明器具などには、長く使えるled電球の利用は大いに価値があるでしょう。
led電球はまだまだ高価とされていますが、使い方や使い道の選択で、効率的に使用しましょう。
led電球はメリットの方が多い
led電球は最近でこそかなり安いものまで販売されるようになりましたが、それでも今までの白熱電球と比べれば高額な電球となっています。
そんなled電球ですが、使い方と使い道を正しく選択することで、そのメリットを最大限に活かすことができるのです。
点滅などのトラブルが起こるということを聞いても、原因が分かれば怖くありませんよね!