他社acアダプターの使い回しは危険?互換性の確認方法とは

今では、PCやスマホ、タブレットなどは、幅広い世代で多くの方に利用されています。

ですが、acアダプターについては、あまりよく分からないという方もいますよね。

今回は、「acアダプターの規格が同じなのに、充電ができないのはなぜ?」、「acアダプターの使い回しにリスクはあるの?」という疑問に答えるべく、acアダプターの互換性の確認方法などをご紹介します。

アダプターの使い回しは可能

まず、acアダプターの使い回しについてですが、他社のものを使い回すことについては、問題はありません。
しかし、それは、互換性の確認をしっかり行っていた場合の話になります。

というのも、PCやスマホ、タブレットにはそれぞれ規格というものが存在するからです。

iPhoneとAndroidに使用されているacアダプター(充電用ケーブル)の差込口は、違っていますよね。
これは、acアダプターの規格が違っているという意味になります。

規格が違うと、差し込むことはできるのに充電ができなかったり、差し込むことすらできなかったりします。

ただ、他社のacアダプターでも規格がほぼ同じであれば、充電(使い回し)ができるので、手元に純正のacアダプターがない場合は、他社のacアダプターを利用することで充電することができます。

※他社のacアダプターの利用する上での懸念については、この記事の最後でご説明します。

acアダプターの規格確認

では、acアダプターの規格の確認方法について、お伝えします。

acアダプターには、それぞれに必ずどういった規格なのかが記載され、互換性の確認ができるようになっています。

筆者は「MacBook Air」というノートPCを利用していますが、acアダプターには製造元や取扱いについての注意書きなどが書かれています。

皆さんに確認してほしいところは、「Input」と「Output」と書かれている項目です。

表記は、製造元やメーカーによって異なりますが、例えば、筆者のMacbook Airでは、

Input:100-240V- 1A 50-60Hz
Output:14.5V—3.1A

と記載があります。

Inputは、入力という意味で、この場合、AC100Vから240Vまで対応できるということになります。

そして、Outputは出力という意味で、この場合、DC14.5Vから3.1Aまで対応できるということになります。

また、DCとACという単語が出てきましたが、解説をし始めると、少し長くなってしまうのでDCは直流電流、ACは交流電流とだけ覚えて下さい。

ちなみに、acアダプターの内部では、DC電流をAC電流に変換して、充電などができるようにしています。

acアダプターの互換性

次は、acアダプターの互換性について取り挙げていきます。

acアダプターの互換性の確認を行うには、先程取り上げた、InputとOutputを確認する必要があります。
InputとOutputを確認し、それぞれの機器に適切な電圧を把握してから使用してください。

把握せずに使用すると、実際に充電ができたとしても、充電時間が極端に長くなったり、充電がされているという反応をしているのに充電がされていなかったりする場合があるので、気をつけましょう。

「見た目がそっくりなので使えるのではないか?」といった感じで、互換性を確認せず使い回しを行ってしまうと、機器に供給される電圧が合わずに、機器が使えなくなってしまう場合だってあります。

そのため、安易に使い回しをするのは、控えるようにしたほうがよいでしょう。

ちなみに、稀にacアダプターが熱くなってしまう場合がありますが、これは変換を行うことで熱を放出しているのです。

故障ではないのですが、そうなった場合は、なるべく風通しの良いところにacアダプターを置くようにしましょう。

PCのacアダプターの互換性の確認方法

続いて、ノートパソコン用のacアダプターの互換性の確認方法です。
ノートパソコン用のacアダプターは、メーカーやモデルによって規格が違ってきます。

ノートパソコンは、1年に1回は新しいモデルが登場し、市場に出回っています。

モデルが切り替わると、今まで使っていたacアダプターが新しいモデルでは使えなくなるというのも珍しい話ではありません。

近年では、高速充電を図るために、acアダプターのワット数を調整し、今までよりも早く充電できるように工夫がされ続けています。

そのため、モデルが変わるとacアダプターの規格も変わってしまう場合があるのです。

同時期に登場した、同シリーズのノートパソコンであれば、問題なく使い回すことができますが、他社メーカーのacアダプターを使い回す場合は、必ずInput、Outputを確認し、互換性があるかどうかを調べましょう。

そして、もし、純正のacアダプターが故障してしまったら、大手ネットショップで、

「acアダプター ◯◯シリーズ ◯◯モデル 20◯◯年」

といったように、どこのメーカーでどういったモデルなのか、いつ生産されたか、を付け加えて検索すれば、価格の安いものなどを調べることができます。

スマホ、タブレットのacアダプターの互換性の確認方法

次は、スマホ、タブレットの互換性の確認方法についてです。

日本で基本的に使用されている携帯端末のメーカーは、Appleが提供しているiPhoneと様々なメーカーが提供しているAndroid、この2つになります。

この2つは、差込口が違うのでacアダプターをiPhoneとAndroid間で使い回すことは不可能です。

【iPhoneの場合】

Appleは、互換性の確認がとても簡単です。
差込口が噛み合えば、互換性があるということになります。

なので、今までご紹介したようなことを確認しなくても大丈夫です。

【Androidの場合】

多くのメーカーがAndroid端末を出しており、互換性の確認が一番難しいといえるかもしれません。
ですが、Android端末の充電する差込口にちゃんと入れば、基本的に充電することは可能です。

ただ、使い回すデメリットとしては、他社がそれぞれが考えた構造で、Android端末を開発しているので、多少、適切なワット数が異なってきます。

つまり、メーカーが設定している充電時間よりも、遅く充電を終える場合があるというのがデメリットになります。

メーカーはacアダプターの使い回しは推奨していない?

最後に、念のためにお伝えしておきますが、acアダプターの使い回しを各メーカーは推奨していません。

理由は単純で、先ほどもお伝えしたように、各メーカーが開発した端末によって、電圧、ワット数が異なってくるからです。

そうすると、適切な充電ができなくなり、機器の故障につながってしまう可能性が出てきます。

そういった事象が起きてしまうため、各メーカーは純正のacアダプターの使用を推奨しているのです。

PCやスマホ、タブレットに限らず、精密機器の本体を購入する時には、必ずacアダプターが付いてきますよね。

ですので、なるべく、購入した時に付いてきたacアダプターを使用するようにしましょう。

もし、どうしても手元にない場合は、互換性のあるacアダプターを使用してください。

そして、その場合は必ず、acアダプターに記載されている電圧を確認して、互換性があるかどうかのチェックをお願いします。

ちゃんと、互換性の確認をしていれば大丈夫!

いかがでしたでしょうか?

必ず純正のacアダプターを使ってくださいというわけではなく、互換性のあるacアダプターであれば問題ないことが分かってもらえたかと思います。

ですが、確認を怠るとそれなりのリスクが伴うので、もし、使い回しをする場合は、気をつけて利用するようにしてくださいね。