憧れのシーリングファン、新築の吹き抜けに付けてみる?

静かな午後に、シーリングファンがゆっくりとまわるリビングで、優雅にアフタヌーンティーを…
なんて夢のような時間を現実にしたいと思いませんか?

ひろびろとした吹き抜けのある、新築物件の購入や建築を考えている人だけではなく、シーリングファンを取り付けたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

取り付けてから後悔しないためにも、事前にシーリングファンについて知っておきましょう。

吹き抜けのある新築に付けるシーリングファンって?

シーリングファンは、昔にくらべて徐々に浸透してきている兆しがあります。

それと同時に最近の吹き抜けのある新築物件には、シーリングファンがついていることが多くなってきています。

ファンが回ることによって室内の空気を循環させ、部屋全体の温度差を少なくするので、1年を通して使用できることが理由のようです。

シーリングファンの種類は比較的多く、デザインも豊富で、6畳~14畳の広さの部屋に対応できます。

また、中には、ファンのみ、または照明付きのものもあります。

値段は販売先メーカーによっても異なりますが、それぞれ、およそ10000円前後から70000円くらいのものまでランクは様々です。

そして、インテリア性の高いものや機能が充実しているもの、led照明付き、昇降機能付きのものなどは、金額も上がります。

最近出回っているシーリングファンは、回転方向が切り替えられるようになってます。
そのため、旧式で切り替え機能がないものは、格安で販売されていることが多いです。

しかし、なぜ新型は、回転方向が切り替えられるようになったのでしょうか。

シーリングファンの役割は「空気を拡散する」ことです。

そして、夏と冬は、室温も違います。

また、高い天井に吹き抜けがある場合、温かい空気が吹き抜けに上昇していきます。

このことを考えると、状況に合わせて上に空気を送る場合と、下に空気を送る2パターンが必要になります。
そのため、回転方向が切り替えられるものが普及してきているのです。

吹き抜けがある場所で、シーリングファンを最大限に活用することを考えるなら、空気をかき混ぜる回転方向が切り替えられるもの適しています。

また、取り付け後の掃除がしやすく、便利な電動昇降式のついたものもおすすめです。

シーリングファンは、長く使うインテリアです。
選ぶ時にはデザイン性だけではなく、機能面も確認しておきましょう。

循環効果良好!新築の吹き抜けに付けたくなるわけ

シーリングファンはインテリア効果だけではなく、吹き抜けの高い位置から室内の空気を循環させてくれます。
そのため、夏場のエアコンの冷たい空気や冬場の温かい空気を効率よく循環してくれます。

また、室内の洗濯物を乾燥・部屋干しの臭いの防止・梅雨時の室内の湿気を均一にする効果などもあります。

このように1年を通して使えるシーリングファンですが、冬場と夏場の使い方は異なります。

冬場は暖房しようするかと思います。
この暖房の暖かい空気は上方に溜まっていきます。

もし、部屋全体に暖かい空気を散らしたい時には、上向きの時計回りにファンをまわすようにします。
そうすると、暖かい空気が足元に流れます。

このようにすることで、室内暖房の温度を下げても部屋全体の温度が均等に近づくのです。

逆に夏場には、下向きの逆時計回りに設定すれば、部屋の空気を拡散することができます。

また、ゆったりした風が直接体にあたることで、体感温度を下げる効果もあります。
このファンの風のおかげで、冷房の設定温度を高めにしても快適に過ごすことができます。

他にも、室内の乾燥により、木材のずれが生じておこるクロスの剥がれの軽減や、築年数の浅い新築によく起こる、温度や湿度の変化による木材の「鳴り」を軽減することもできます。

このように様々な効果があるため、シーリングファンを取り付けたくなる方が増えてきているのです。

気になるシーリングファンのランニングコスト

高い吹き抜けに、大きな羽根がついたシーリングファンは見た目からして重量があるので、電気代がかかると思っている方もいることでしょう。

しかし、実は見た目よりもコストパフォーマンスに優れています。

その理由のひとつとして、ファンを動かす駆動式のモーターにあります。

駆動方式にはAC(交流)・DC(直流)の2つのタイプがあります。

見た目は、DCタイプの方がシーリングファンの根本の部分が大き目で、ACタイプはややすっきりと小さめになっています。

そして、ACタイプは、安い扇風機にも使われており、DCタイプに比べて価格は安くなっています。

また、気になる消費電力ですが、DCタイプはACタイプに比べるとわずか約4分の1です。

DCタイプで計算してみると、一般家庭での電気代はシーリングファンの消費電力が約44Wなので、1時間で1.19円、24時間回し続けても30円以下の計算です。

そのため、1ヶ月の電気代は約900円程度になります。

シーリングファン自体の電気代は安く、エアコンを上手に使えば冷暖房の効果も上げてくれるので、家庭全体の電気代も抑えることができるのです。

さらに、DCタイプは回転制御がしやすく音も静かなので、冷暖房のランニングコストを考えた場合は、取り付けをぜひ検討するべきでしょう。

また、洗濯物が乾きにくい時期に活用することで、乾燥機の電気代やコインランドリー代などの節約にもつながります。

新築戸建てに最初から付いているものは、物件の仕様書等で品番を確認して、調べておいてもよいでしょう。

どうする?吹き抜けのシーリングファンの掃除

シーリングファンは高い吹き抜けにあるので、日常見ているだけではあまり汚れていないように見えます。
しかし、羽根の裏側(天井側)には、ほこりが溜まっています。

ほこりが溜まっている状態のままファンを回していると、ほこりの中の雑菌を部屋中にばらまいてしまいます。
そのため、定期的な掃除が必要になります。

それでは、お手入れ方法について書いていきます。

まずは、先に掃除機で吸い取ります。
次に、モップや叩きでほこりを落とします。

最後に、拭き掃除をするときれいになります。

掃除面で楽なのは、昇降機能付きのシーリングファンです。
これならスイッチを入れることで、手が届くところまで下すことができ、簡単に掃除ができます。

しかし、昇降機能付きのものはハイグレードで価格も高く、設置時に吹き抜けの高さを合わせる必要があります。

そのため、新築購入時に取り付けてしまう人が多いようです。

そして、昇降機能付きではない場合、高い天井のシーリングファンをどのように掃除すればいいのでしょう。

2階に吹き抜け廊下がある、階段からシーリングファンに手が届く場合などは、ハンディモップを伸ばして拭き掃除をします。

その他の場合には、脚立などを使ってみるのもいいでしょう。

しかし、脚立を使っても届かないほどの高い吹き抜けには、業者に依頼する必要があります。
費用はおよそ6000円以上でです。

また、滅多に高いところの掃除をするものではないと思いますので、他の高所の掃除も併せて依頼してもいいかもしれません。

自分で掃除をする場合には、高いところにある照明器具やガラス、シーリングファンを掃除できるブラシやモップの付いた掃除用具を通販サイトなどで購入してみて使うのもいいでしょう。

我が家・新築に自分で設置する時の注意点

吹き抜けがあるからと、シーリングファンを自分で取り付けたいという方もいることでしょう。

その場合は、天井補強が不要な軽めのものを選ぶとよいでしょう。

ここでもし、重量のあるシーリングファンを付けたいという場合には、天井の補強が必要になるので取り付ける前や新築購入時に、工務店や家電量販店などに相談してもいいかもしれません。

また、設置に向いていない天井は、押すとたわむ・船底天井・壁面・さおぶち天井です。
向いていない理由としては、強度が足りないことが挙げられます。

また、シーリングファンの取り付けは、8寸勾配までしか取り付けができないので、勾配天井に取り付けたい場合には注意が必要です。

次に、天井の配線器具を確認します。

配線だけのもの、ぐらついたり破損しているローゼットやシーリングは、使用できない場合があるので注意しましょう。

そして、羽根の先端から壁との距離は、約40センチから50センチ、羽根と床の距離は210センチから220センチ以上空けます。

一定の距離を確保しないと、羽根のブレやモーター音の共鳴などの原因になるので注意しましょう。
他にも落下などの危険のないように、しっかりと取り付けることも大切です。

吹き抜けでなくともシーリングファンは取り付けられる?

新築時に吹き抜けを付けなかった我が家にも、シーリングファンを付けてみたいと思っている人もいるのではないでしょうか?

インテリア性やコストパフォーマンスのよさからだけではなく、空気の循環をよくする結果、ドライアイ、眼精疲労にも効果的なので、シーリングファンを付けることはおすすめです。

しかし、吹き抜けがないとシーリングファンを付けることができないと思っていませんか。

実は、インテリア性・コストパフォーマンスで注目されているシーリングファンは、吹き抜けがなくたって取り付けが可能な商品もあるのです。

照明器具メーカーから販売されているシーリングファンは、全高29センチで床から羽根までの距離は225センチで、調度よいくらいです。

さらにリバーシブルがきく羽根なので、お掃除ついでに部屋のイメージチェンジもできます。

また、吹き抜けがなくても広めの部屋なら、インテリアとして映えます。

ただし、取り付ける部屋が狭すぎると、照明と緩衝して圧迫感が感じられることもあるので、照明や取り付け配置のバランスに注意しながら取り付けましょう。

シーリングファンで、毎日をおしゃれに快適に!

このようにシーリングファンは、扇風機やサーキュレーターとは違い、高い天井スペースを有効に生かし、年間を通して使えるアイテムです。

流行りつつあるシーリングファンの色の種類や、日本家屋にも合うようなデザイン性の高いものも増えています。

いろいろ選べて、エコでおしゃれなシーリングファンを我が家に付けて、快適な毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。