それぞれのシーンによって、照明を使い分ける効果を実感している方は多いのではないでしょうか。
では、長時間、集中して使う勉強机には、どんな蛍光灯がよいのでしょうか。
集中力がアップする色や明るさなど、様々な角度から考えてみました。
まずは勉強机の周りから!目が疲れない環境づくり
人間の目は周囲の明るさに反応できるように作られています。
明るいところでは網膜が感度を下げてくれるので眩しくないですし、暗いところでは網膜の感度を上げて光を集めてくれます。
それは順応と呼ばれる身体の反応のことで、意識することなく自然とそうなってくれるのです。
それから東日本大震災以降に節電意識が強くなっていることもあり、意図的に勉強机の照明を点けないことがあるでしょう。
そうすると机の周りが暗く、部屋が明るく、視線を動かすだけで網膜が頻繁に働くことになり、目が疲れてしまいます。
ということで、勉強机には照明を用意することが大切です。
また、蛍光灯やLEDなど光源の種類は色々あるのですが、ちらつかないものが良く、そして机の上に置くデスクライトや照明は影ができ難いものが良いです。
一般的に売られるようになったLEDライトのデスクライトは点光源タイプのものがあり、それだと影がいくつも重なるようにできてしまうので気をつけてください。
LEDライトのデスクライトなら面発光のタイプを選びましょう。
面発光タイプの光源なら重なるような影ができ難いです。
目をいたわる蛍光灯の使い方
勉強机に使う照明は明るすぎないことを意識しましょう。
極端な例になりますが、太陽を見ると光が強すぎて失明することがあります。
蛍光灯などの光が強いと似たようなことが起こり結果的に目が疲れてしまうのです。
目は、脳に信号を送るときにエネルギーを消費してます。
強い光だと、より多くのエネルギーを使って脳に信号を送ることになるので、強い光を見続けることで身体全体が疲れてしまうのです。
それに伴い、老廃物も増えてしまうので、強い光を浴び続けて良いことはありません。
また、お店では明るい印象を作るために、家庭よりも強い照明が使われていることに注意してください。
明るいお店を基準にしてデスクライトを選んでしまうと、お店より照明が暗いであろう家に帰ってから、必要以上に明るかったと感じることが多くあるのです。
そういうことがあるので、実際に購入するときは白い光沢紙を持っていて、購入を検討しているデスクライトの光に当てて、眩しくないことを確認するようにしましょう。
勉強机にぴったりの蛍光灯の明るさって?
勉強机に使う蛍光灯は眩しいとダメなわけですが、暗すぎると本に書かれている文字が読み難いので良くありません。
ならば、どのくらいの明るさが良いのかというと、ルクスという科学的な数値でいうなら、500ルクスから1000ルクスが良いです。
また、日本工業規格では、読書には500ルクスから750ルクスが良いとされており、勉強するというのならもう少し明るい基準で750から1000ルクスとされています。
注目するべきは読書と勉強するときで明るさが異なるということです。
それぞれに合わせたデスクライトを選択することでより良い成果を上げられるでしょう。
それから子どもの勉強机を購入するときは机のデザインやカラーはとても気にしますが、デスクライトはあまり気にされないものです。
それでは机がもったいないと言えます。
室内の明るさが300ルクス程度なので、必要な明るさを確保できていないことがあり、これだと机での勉強効率が落ちてしまいます。
そのようにならないためにも勉強机にデスクライトは必須でしょう。
勉強机を購入する際に適切な明るさのデスクライトも合わせて購入することを忘れないようにしましょう。
蛍光灯の色がもたらす効果とは
勉強机に置くデスクライト、その蛍光灯の明るさは様々な色があります。
メーカーによって色々な呼び方があるのですが、基本的には、昼白色、昼光色、電球色と3つです。
そしてそれぞれ効果が異なります。
昼白色は、昼間の太陽の光に似ている色で、ナチュラルな白色を出せます。
いきいきとした明るさで脳を活性化させてくれます。
昼光色は昼間の太陽光に似ている色ではあるのですが、白色より青白い色になります。
すっきりとした色になるので、爽やかでクールな印象があり、文字はっきり見える特徴があります。
さらに覚醒作用もあります。
電球色は、オレンジ色となります。
白熱電球のような暖かい色で、優しい印象があります。
寝室やダイニングなどに一押しで、リラックス効果があり、リラックスすることで集中力が上がると考えられることもあります。
勉強机に使う蛍光灯では、文字視認性が高くて覚醒作用のある昼光色が人気です。
しかし、子どもにとっては眩しすぎることがあるので、そのような場合は白色がよく選ばれています。
蛍光灯と比べLEDは目が疲れる?最近の研究結果と選び方
従来のLEDデスクライトは、蛍光灯と比べて明るさが足りませんでした。
それに多重影と言って、いくつもの影が出来てしまう問題点があり、目が疲れやすい欠点があったのです。
それでも最近のLEDライトは、それらの問題を改善したものが販売されるようになっています。
明るさはLEDの性能が向上したおかげで、国内基準であるJIS規格のAA水準である光源から30cmで500ルクス、光源から50cmで250ルクスを実現しているものが販売されています。
また、見やすさの基準となっていて、太陽光の明るさを100とした演色値でも100に近い光を作ることに成功しているLEDがあります。
それから多重影についても、照射方法を工夫することで解決されるようになりました。
そして、最近の研究結果からおすすめできるLEDライトは3つの機能を意識すれば良いことが分かっています。
1つ目は調光機能です。
明るさを調整して適切な明るさにすることで目に優しくなります。
2つ目は調色機能です。
デスクライトの色温度を調整することで、文字を読みやすい昼光色にしたり、リラックスできるようなオレンジ色にしたり、色による効果を最大限に活用できるようになります。
3つ目はアーム機能です。
勉強机で使う場合は広範囲を照らせるほうが良く、できるだけ上から照らしたほうが良くて、それらを実現するには柔軟で長いアームが必要になります。
勉強机に使うライトのタイプ別メリット・デメリット
勉強机に使える照明は全部で4種類あります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので確認していきましょう。
●卓上型デスクライト
もっとも一般的な形状をしたタイプになります。
デザインや種類が豊富で、設置するデスクの形状も選ばないで大変使いやすいのが特徴です。
それにベース部分がしっかりと作られているので安定性が高いのも特徴になります。
●アーム型デスクライト
アームが自由に伸び縮みするタイプです。
アームを動かすことで蛍光灯の位置を調整することができるので、光の当て方を変えて適切な光源を確保しやすいです。
また、アームを伸ばして蛍光灯を遠くに配置することで、机の上の空間を有効に活用できます。
●クランプ型デスクライト
クランプで机に固定するタイプです。
クランプというのは、日本語だと万力です。
机の端に設置するためのデスクライトなので、机の上を広々と使えるメリットがあります。
しかし、万力によって机を傷つけてしまうというデメリットもあります。
●クリップ型デスクライト
ベース部分にクリップになっているタイプです。
クランプ型デスクライトと似ていますが、クリップだとパワーが弱いので比較的机に傷が付き難いです。
メリットは、クリップなので簡単に取り外しできることです。
勉強机で成績アップ!蛍光灯の効果まとめ
勉強机に、どんな蛍光灯が合うのか、調べてみました。
集中しやすく目に優しいのは、昼白色で、明るすぎず、ちらつきのないものがおすすめです。
最近では、高性能のLEDなどもありますので、成績アップのために、蛍光灯選びをこだわってみるのはいかがでしょうか。