インターネットに不可欠なルーターやハブの寿命はどの程度?

自宅や会社などで、インターネット回線に接続するのに不可欠なルーターやハブの寿命ってどのくらいなのでしょう?

現代の、私達の生活にネット環境は欠かせませんね。

突然インターネットが繋がらなくなって困る前に、故障の予兆や防ぐ方法があれば知りたくないですか?

今回は、ルーターやハブの寿命、故障の見分け方や防ぎ方についてご説明します!

寿命や故障の話の前に…ルーターって何!?

「ルーター」といきなり言われても何の事か分からないという方もいらっしゃると思いますのでご説明します。

ルーターとは簡単にいえば、パソコンやタブレット、スマホなど複数の機器を同時にインターネットに接続するための道具です。

いまやスマホはもちろん、パソコンやタブレットなども1人1台の時代と言えますから、無線で複数の機器をネットにつなぐ物が必要になりました。

また、ルーターは「IPアドレス」の情報をもとにしてデータの送受信先を特定するとともに、ルーティング・テーブルという経路情報を参照して中継手順を確定し、実際にパケットを送受信します。

IPアドレスとは、それぞれのコンピューターに割り当てられた宛先と送信元を示すもので、コンピュータにとっての住所みたいなものです。

以前はインターネット接続が家や会社などの屋内である事が多かったため、有線で備え付けのタイプが多かったのですが、今はどこでも使える無線のルーターが主力です。

そもそもスマホやタブレットは、ケーブルを繋ぐ事ができないので、無線接続しか手段が無いです。

今回はこのルーターがどの程度長く使えるのか、いわゆる寿命を考えていきます。

ハブって何!?ルーターとは何が違うの?

ルーターの寿命の話をする前に、もう一つ「ハブ」という物もご説明しておかなければなりません。

パソコンとルーターには、それぞれUSBポートというケーブルの差込口があり、これを繋ぐ事によって相互通信が可能になります。

ハブは、その相互通信を複数の機器で行う時の、ケーブルの集線装置の事です。
また、今のルーターにはいくつかの差込口が付いているので、ハブ代わりとしても使えることが多いです。

また、同じ建物内やごく狭い範囲にある複数のコンピュータやプリンタなどを接続し、相互にデータのやりとりを行うネットワークをLAN(Local Area Network)と言いますが、このLANを構成するのもハブの役目です。

同じハブにパソコンとプリンターが接続されていれば、複数のパソコンの印刷を1台のプリンターで行えるわけです。

また、最近はテレビにもUSBポートやLANポートが付けられているため、テレビとパソコンやルーターを繋ぐ際にもハブが活用されています。

ルーターやハブの寿命は?故障する前の症状とは

ルーターとハブについてご説明してきましたが、何となくでもお分かり頂けたでしょうか。
もしあまり分からないという方も、インターネットに接続する上でなくてはならない物とだけ理解しておいて下さい。

そして、必要不可欠な物となれば気になるのは、故障や寿命による交換時期という事になります。

まず寿命ですが、大まかに言えば3年くらいです。
もちろん個々の性能や使用環境で大きく変わるでしょうが、永年使えるものではないと思ってください。

ほぼすべての電子機器には「コンデンサー」という電流の流れを安定させる部品が付いていますが、ここが熱を浴びる事で劣化していき、故障に繋がります。

電子機器は多かれ少なかれ、どうしても熱を帯びるものなので、どうしても寿命はあります。

それでは、ルーターやハブが劣化して来たらどうなるのかをご説明します。

まず、以前よりもインターネットで画面が表示されるのが遅くなったとか、動画を見ていて頻繁に止まるなどの症状が出たら疑ってください。

その際、一度ルーターやハブの電源を切って再度入れ直した際に、一定期間正常になりまた上記のような症状が出れば、原因はそのどちらかと考えて良いでしょう。

ルーターやハブの寿命を延ばす方法

ルーターやハブは熱に弱いという事になりますので、寿命を伸ばすにはなるべく熱を避ける環境に置いてあげる事が必要です。

また、ルーターやハブは24時間365日電源が入りっぱなしなので、熱を発しつづけています。
そのため、まず購入する時に熱の発生の元になる電源が外についている物を選んで下さい。

そして、買ってからもできる事はたくさんあります。

まずはなるべく風通しの良い場所に置き、通気性を良くしておきます。
場所が無いからと言って、ルーターの上に別の機器を重ねて置いたりするのもNGです。

また、近くに置いているだけで、お互いの熱がこもり余計に熱くなってしまうので、電子機器同士はできるだけ離しておいた方が良いでしょう。

また、夏場などは扇風機で風を送るなどして冷やすのも良い手です。
中にはパソコン専用の冷却器を置いている上級者もいるようですが、そこまでできなくてもいいので、できるだけ涼しい環境にしてあげましょう。

あとはこまめに掃除をしましょう。
ホコリなどでファンの周辺がふさがれて上手く排熱できないと、熱がこもって故障の原因になります。

ルーター交換時の注意点①

ルーターに寿命がきて、交換するとなったら大変だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかり順序立てて行えばそこまで難しくはありません。

ルーターを交換する前に必ずしておかなければならないことは、現状動作しているLANの現状を把握することです。

ルーターに接続するためのパスワードやプロバイダのパスワードは忘れているケースも多いので、特に事前の確認が必要です。

また、先ほど少しご説明しましたIPアドレスも知っておく必要があります。(パソコンからコマンドプロンプトを入力するか、コントロールパネルから見る事もできます)

ただし、現在のwifiルーターなどは簡単に設定ができるように、SSIDやパスワードさえ分かればIPアドレスの割り当てなどは自動的にやってくれます。

SSIDの意味が分からなくても、新しいルーターを購入すれば必ずどこかに記載されていますし、パソコンなどに貼っておけるようにシールにして封入されている事もあります。

ルーター交換時の注意点②

新しいルーターの設定ができたらプロバイダの設定をします。

これはパソコンがル-ターに繋がっていればすぐにできますし、契約した時に送られてきている書類を見れば設定に必要な事は全て書いてあるはずです。

また、その機器の更新プログラムであるファームウェアが使用できる場合があるので、管理画面で確認しておきましょう。

ここまできたらあとは色々な機器を繋いでみます。

スマホやタブレットの無線通信が可能かどうか。
プリンターの印刷ができるかどうか。
LANで共有している場合はフォルダなどが見られるかどうか。

基本的にIPアドレスが揃っていれば、今まで通り問題なくいくはずです。

ルーターの交換は寿命が来て行う場合もありますが、プロバイダを変更した時や、新しい機器をプロバイダが無料で交換してくれる場合などもあり、割と頻繁に起こる事です。

そのために先ほども確認した、パスワードなどはすぐに分かるようにしておきましょう。
忘れてしまうととても面倒な手続きが必要ですし、時間も掛かります。

ルーターやハブの平均寿命は3年

ルーターやハブは意外にも消耗品で、使い方によって期間は変わりますが、だいたい平均寿命は3年です。

インターネットの表示が遅くなったと感じた時は、故障時期が近いかもしれません。

寿命を延ばすには、ルーターやハブの周りの通気性を良くして、熱がこもらないようにすることです。

夏場には扇風機や冷房のある場所に設置するのが良いでしょう。