蛍光灯は寿命が長く経済的なので、一般の家庭や会社でもよく使用される照明です。
それでは、その蛍光灯の寿命や交換時期の目安はどうやって見極めればいいでしょうか?
蛍光灯の交換時期について、ご紹介していきます。
また、今回は蛍光灯だけでなく、点灯管にも注目してみましょう。
蛍光灯がつかない主な原因と交換時期は?点灯管にも注目
スイッチを入れても蛍光灯が点かない時には原因が3つほど考えられます。
1つ目は「点灯管の寿命」です。
点灯管とは別名を「グロー球」とも言い、照明器具に付いている豆電球のような見た目をしている器具のことを指しています。
明かりが点く瞬間に電気を放電させるために取り付けられたもので、使用されるのはほんの一瞬ですが、蛍光灯には必要不可欠なものでもあります。
2つ目は「蛍光灯の寿命」です。
何度も点灯と消灯を繰り返していると、両端が次第に黒っぽくなっていきます。
これは蛍光灯が限界に近付いているというサインなので、交換時期の目安にして下さい。
いつ切れても良いように、端が黒くなっているのを確認したら、早めに予備を用意しておきましょう。
3つ目は「照明器具の故障」です。
照明器具は使っていると、配線コードを覆っているゴムが劣化していきます。
そうなると電気が足りなくなるので、蛍光灯が点かなくなります。
放置しておくとショートや漏電を引き起こして危険なので、使用してから10年以上経っているようなら、照明器具の様子をチェックしてみて下さい。
蛍光灯の点灯管を詳しくご説明
真っ直ぐ延びている形状の蛍光灯には小さい筒のような部品が付いています。
これは点灯管と言い、グロースターター方式の蛍光灯を点けるためには、必要不可欠の器具なのです。
中にはバイメタルが組み込まれており、高い電圧を発生させることで、およそ6,000回ほど点灯させることが出来ます。
1日につき10回点灯させた場合、600日が寿命となるわけです。
一定回数を超えると光が弱まり、薄暗くなってくるのでそれを新品との交換時期の目安にしましょう。
点灯管は安いものなら数百円程度で手に入れることが出来ます。
交換方法も簡単で、軽く回せば取り外せます。
点灯管は無難にバイメタルが内蔵されたものや、長持ちさせることに特化したものなどいくつかの種類があるので、用途に応じて使い分けると便利かと思われます。
蛍光灯の白い光は眩しいので寝室などには不向きですが、キッチンで手元を照らしたり、ウォークインクローゼットの中に設置して確認しやすくするといった目的には最適と言えるでしょう。
より長持ちさせたいなら、電子点灯管がおすすめ
電子点灯管とは、蛍光灯の電極から完全に熱を取り除かず、温かい状態を維持したままで、安定器から一定の電圧を送り込む回路が組み込まれている点灯管のことを指しています。
通常のグロースターター方式の点灯管よりも長持ちする上に、スイッチを押せばすぐに点くという便利なグローランプです。
計算すると25年以上は使えるという結果になるので、蛍光灯は途中で限界を迎えますが、点灯管の交換時期は気にする必要がありません。
また、蛍光灯特有の唸るような低い音も聞こえないというメリットもあります。
難点は一般的な点灯管よりも5倍ほど値段が高いことでしょう。
ですが、寿命に関しては使い方によって延ばすことが出来るため、コストは十分減らすことが可能です。
そのため、長い目で見ればそれほど高額ではないと感じられるはずです。
使用頻度と光量を考えると、寝室などのくつろげる部屋に取り付けるよりも、頻繁に点灯と消灯を繰り返す洗面所やキッチンなどに設置することをおすすめします。
点灯管が原因で蛍光灯が付かないとき、両方交換するべき?
蛍光灯が点かない場合、蛍光灯そのものの寿命ではなく点灯管が限界に達している可能性があります。
点灯管とは、豆電球のような形をした部品で、グローランプとも呼ばれています。
蛍光灯を2回交換するなら、点灯管も1回は取り替えた方が良いと言われています。
交換時期は蛍光灯と同じタイミングで構いませんが、場合によっては点灯管のみを交換すれば再び点灯するようになるでしょう。
点いてすぐにちらつきが発生したり、一旦消えてもう一度点くことを繰り返しているようなら蛍光灯も取り替えます。
交換した後、チカチカと点滅しなければ、点灯管が傷むことは避けられます。
しかし、点滅が収まらないなら新品の点灯管も劣化してしまうので、早めに蛍光灯も新しくしましょう。
調子が悪くなってからでは遅いので、怪しいと感じたらすぐに取り替えて下さい。
交換のタイミングが掴めないという時は、蛍光灯を交換するたびに点灯管も取り替えましょう。
もったいないかもしれませんが、確実に調子を取り戻すことが出来ます。
蛍光灯の寿命を知れば、交換時期も分かる
蛍光灯の寿命は種類や使用頻度によっても異なりますが、およそ2~4年が限度であると言われています。
時間に換算すると、円形タイプは6,000~8,000時間、真っ直ぐ延びているタイプは3,000~6,000時間ほどになります。
この寿命は点灯と消灯の回数次第では平均よりも短くなってしまいます。
点灯するとエミッターに高い電圧を加えた上で電子を解き放つ仕組みになっており、これは点けた瞬間にエミッターへ多大な負荷が掛かるということを意味しています。
1回蛍光灯を点けると1時間寿命を縮めると言われていますが、一般家庭で使われる電球型のものは、学校やオフィスなどに用いられるFHTタイプやFLタイプ、Hfタイプよりも点滅に対する耐久性が大幅に向上されています。
そのため、場所に合わせて使い分ければ省エネにも繋げることが出来ます。
交換時期の判断は、蛍光灯の両端が黒っぽくなってきたタイミングですが、蛍光灯ではなく部品のひとつである点灯管の寿命という可能性も考えられるので、きちんとチェックしましょう。
蛍光灯の交換時期を見極めよう
蛍光灯が薄暗いと感じてもすぐに取り替えるのではなく、埃がこびり付いているせいで暗くなっているのか、それとも交換時期が近付いているのかを見極める必要があります。
蛍光灯は無事でも、点灯管が限界を迎えているという可能性もあります。
例え明るさが失われても消費電力が減るわけではないので、無駄な出費を抑えるためにも、いつ新しいものと取り替えるべきなのかは把握しておきたいところです。
蛍光灯は点けっぱなしにしていると、当たり前ですが余計な電気代が掛かります。
しかし、この他に、点灯した瞬間に最も電力を消耗するという特徴を持っています。
短い間に何回か点灯と消灯を繰り返すくらいなら、点けたままにしておいた方が電気代を節約出来ます。
この「点灯と消灯」が厄介で、蛍光灯の場合はこれを頻繁に行うことで寿命をすり減らしてしまい、通常よりも新品と交換するタイミングが早まってしまうことがあります。
これでは省エネどころか損しかしていないので気を付けましょう。
蛍光灯の交換時期を見極めよう
蛍光灯の寿命と交換時期についてご紹介しました。
蛍光灯が付かなくなってしまう原因のひとつとして、点灯管がありますね。
古い点灯管を使用したままだと、蛍光灯の寿命まで縮めてしまうことも考えられるので、点灯管にも注意してみましょう。