夢の新築一軒家を建てるとき、照明にかかる費用はどのくらいなのでしょう。
皆さんはご存知ですか?
実は意外と費用がかかってしまう場合が多いです。
照明器具の費用と取付工事にかかる費用についてご説明していきます。
そして、照明を選ぶ際のポイントや注意点についてお話したいと思います。
新築一軒家にかかる照明器具の費用について
新築を建てる時に一番気になるところは、費用と言えるのではないでしょうか。
新築を考える方は、まずカタログを見て選ぶという人が多いと思いますが、住宅向けの照明器具であれば、住宅用のカタログで大体の値段を知ることができます。
照明器具の値段は様々ですが、基本的に証明の種類や部屋の大きさによって異なります。
一般的な白いカバー付きの蛍光灯の場合、10畳用で3万円から6万円ほどです。
白熱灯ダウンライトの場合は、もう少し安くなり、5,000円から1万円ほどです。
白熱灯吊り下げ器具ならば1万円から3万円ほどが多いですが、高いものになると10万円以上するものもあります。
また、たくさんある照明の中でどのように良いものを選べばいいでしょうか。
照明器具は、一坪(3.3平方メートル)あたり一灯が最適とされます。
その計算でいくと40坪の家であれば40灯前後が目安になります。
照明器具の平均単価が2万円だとすると、40灯で費用は80万円になります。
しかし、実際にはそれほど費用をかけている人は少ないです。
とある資料によりますと、住宅照明器具代の目安は一坪あたり7,000円から1万円と言われています。
せっかくの新築ですから、こだわりたいという方は照明の雰囲気とバランスも考えて良い照明を選びましょう。
新築一軒家の照明器具の取付工事費用と電力費について
照明にかかる費用は器具代だけでなく、配線工事費や器具の取り付け費、電力費なども計算しなければなりません。
配線工事費は、照明器具だけではなく、他の電化製品にも関係します。
新築で気をつける点として、照明の配線の際に主要な部屋にはできるだけ多くの点滅・調光スイッチをつけたほうが良いです。
調光によって雰囲気を演出するだけでなく、電力費の節約もできます。
器具の取り付け費に関しては、引っ掛けシーリング用白熱灯ペンダントが約2,300円、白熱灯ダウンライトが約3,000円、2灯用環形蛍光灯シーリングライト(直付け)が約2,100円が目安となります。
それを元に計算すると、25灯の照明器具をつけるなら、取り付け費の平均は2,000円として、5万円の費用が見積もられます。
取り付け費を節約することを考えるのであれば、コンセントでつなぐだけの照明を使うのも良いでしょう。
例えば、スタンド器具や引っ掛けシーリング、引っ掛けローゼットなどです。
このような工夫により、省エネに貢献でき、また節約にもなります。
新築一軒家の照明の費用を節約するにはLEDで省エネを
新築で照明プランを立てる時には、LEDランプなどの省エネ性の高い光源を選ぶことができます。
LEDの電気代は、白熱ランプの9分の1から10分の1です。
また、寿命も長く約4万時間も使えます。
LEDといっても、今では様々な形状があり、器具の種類も豊富です。
長時間点灯する部屋や、ランプの交換がしにくい高所や外灯には特にLEDがオススメです。
更に明るさを変えられる調光タイプや、光の色みを変えることのできる調色タイプを使うと、様々な場面でその雰囲気や暮らし方にあった明かりを演出することができます。
また、LEDの他に蛍光ランプも白熱ランプに比べて消費電力が低く、費用を抑えることができます。
蛍光ランプの消費電力は白熱ランプの約5分の1です。
寿命も白熱ランプと比べて長いので、頻繁にランプを交換する必要がありません。
また、蛍光ランプはLEDと比べてやはり低価格ですので、場所によってこの2種類の照明を使い分けることができます。
しかし、器具の形状や内蔵されている回路などによってLEDや電球型蛍光ランプが使えないものもあるので気をつけましょう。
新築一軒家の照明選びで効果的に光を演出しましょう
照明には主照明(全体照明)と補助照明(部分照明)があります。
主照明は、シーリングライトやシャンデリア、ダウンライトなどで、部屋全体を明るくする目的があります。
補助照明には、手元灯や読書灯、またブラケットやフロアスタンドのようなものもあります。
皆さんがよく目にするのは、天井に照明が一つ付いているというタイプでしょう。
もしこれから新築を建てるという方は、この古いタイプの照明ではなく、違った種類の照明を考慮することができます。
選ぶ照明によって電力量も変わってきますし、目的に応じて主照明と補助照明をどちらも使ったりすることができます。
そうすることで費用の面でも節約することができます。
柔らかなイメージにしたい時には、全体に満遍なく光が当たるようにし、落ち着いた雰囲気を出したい場合には、光が天井に当たらないようにして、床や壁を明るくすることができます。
また、天井が低いと部屋が狭く感じてしまいますが、そんな時に部分照明を使って、、天井と壁に光をあてることにより、かなり広々とした部屋を演出することができます。
更に内装材の種類によっても照明が変わってきます。
白っぽい内装材は光を反射しやすいですが、黒っぽい色で光沢のない内装材の場合は光を反射しにくいです。
これから新築を検討中の方は、このようにそれぞれの素材にあった照明を選ぶことができます。
寝室の快適な照明の色選びについて
新築を建てるのであれば、当然寝室の計画もしていくことでしょう。
この寝室は、家の中でも特に過ごすことの多い場所となります。
その寝室で大切なのは睡眠を妨げないことと言えるでしょう。
睡眠を妨げる要因として照明があります。
それでは、どのような照明がいいのでしょうか。
寝室の明かりは、30ルクス程度が良いとされています。
30ルクスの明かりとは、一般的なろうそくの灯りです。
住宅でよく使われている豆電球も大体この程度の明るさです。
しかし、良い睡眠を得るためには明るさだけではなく、光源の場所も大切です。
例えば、仰向けに寝た目線に当たるところにちょうど明かりが来ると、たとえ30ルクス程度の明かりでも光の刺激が強すぎて睡眠が妨げられる恐れがあります。
ですから、新築で照明を選ぶときには費用以外にもそういった点を考える必要があります。
真っ暗で寝るのが嫌な人は、寝室の豆電球が直接視線に入ってこない位置に寝具をずらすか、間接照明にするなどの方法を考えましょう。
特に間接照明は、電球のオレンジの光をソフトに見せることで、光刺激の影響を与えず、オレンジ色特有のリラックス作用を得ることができます。
睡眠が妨げられることが少ない色なので、オススメできる色です。
寝室の照明を選ぶときの注意点
寝室照明の明るさについては、ご説明しました。
ここでは、照明を選ぶときの注意点をご説明していきましょう。
良い睡眠を得るために気をつける点として、照明の色です。
注意して頂きたい色としては、青白い光を使わないことです。
人は、朝太陽の光が入ると自然に目がさめます。
更に、太陽の光が脳を活発にさせます。
このことから青白い光は同じような効果があり、目をさましてしまいやすい色なのです。
また、眠る前に眩しい光が目に入ると目が覚めてしまいます。
ですから、特に就寝前には青白い光を使うのは避けましょう。
天井にある照明の場合、ベッドに横になった時に直接光が目に入ってしまいますので、部分照明などを活用することがで眩しく感じづらくなることでしょう。
また、就寝前に一番大切なのはリラックスできる環境です。
そのためにも良い照明を選ぶことが大切です。
新築で照明を選ぶときにも、部屋全体の雰囲気だけではなく、ベッドに横になった時のことを考えて照明を選ぶようにしましょう。
そのため、やわらかな光の照明を選び、目に直接光が当たらないように注意しましょう。
せっかく費用をかけるならやはり快適な照明を選ぶことが大切です。
照明選びは慎重に!
いかがでしたか?
新築一軒家にかかる照明の費用について、ご説明させていただきましたが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
また、照明をLED電球に変えることによって、省エネになります。
LED電球は、少し高価なイメージがありますが、使う部屋によって使い分けるのがオススメです。
そして、照明によって部屋の演出も色々変化させることができるので、照明のプランはしっかり立てることが大切ですね。