昼光色と昼白色と電球色、これらはどのような違いがあるの?

ホームセンターなどで蛍光灯やLED電球を見ると、「昼光色」「白昼色」「電球色」と、色に違いがありますよね。

これらは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

また、使う部屋によって選び方も変わってくるのでしょうか。

今回は、昼光色と昼白色と電球色の違いについてご紹介します。

昼光色、昼白色、電球色・・・これらの違いは?

蛍光灯やLED電球の色は、メーカーによって違いますが、昼光色、昼白色、電球色と三つに大きく分けられます。

色温度で色の違いが分かれていて、青っぽくなるのは色温度が高く、オレンジっぽいのは色温度が低くなります。

日中の太陽光はだいたい5,500Kで、早朝や夕方の太陽光はだいたい2,000Kです。

太陽光よりも青色が強い昼光色は、色温度が約6,500Kで、太陽光よりも青色が強く、はっきりと、すっきりした光です。
パナソニックでは「クール色」、NECでは「フレッシュ色」となっています。

太陽光に近い自然な色の昼白色は、色温度が約5,000Kです。
パナソニックでは「ナチュラル色」、NECでは「マイルド色」となっています。

暖かみのある色の電球色は、色温度が約3,000Kです。
パナソニックでは「ウォーム色」、NECでは「リラックス色」となっています。

この他にも、あまり一般的ではないですが、約4,200Kの白色や約3,500Kの温白色という色の蛍光灯やLED電球もあります。

昼光色か白昼色か電球色、適するシーンに違いがある?

LED電球の色の違いとしては、先程もご説明したとおり、大きく分けて昼光色、昼白色、電球色と三つに大きく分けられます。

昼光色は寒色系で昼光色寒色系の青っぽい光、電球色は暖色系で昼白色中間色の白っぽい光、昼白色はその真ん中の中間色で電球色暖色系のオレンジっぽい光です。

これらの電球に適した使用場面にどのような場面なのでしょうか。

疲れを癒したいときには電球色が適していて、ダイニングルームでの使用にも適しています。
リビングで本を読んだり、作業する場所には、昼光色や昼白色が適しています。

照明の色で悩んだら、昼光色から電球色まで調節可能な調色機能つきのLEDシーリングライトが最適です。

LEDは消費電力が少ないので電気代が安く節約することができます。
そのため、メイン照明だけでなく、更にシーリングライトやスタンド式の照明器具などの間接照明を付けて楽しむことができます。

間接照明を使うことによって、オシャレな部屋になったり、落ち着いた部屋に大変身します。
また、和室にもぴったりです。
いつもとは違う雰囲気の部屋を味わうことができますよ。

集中したい時は昼光色か白昼色

照明の色の違いで集中・安眠・リラックスを使い分けることができます。

色温度の高い昼光色、昼白色は、集中したいときに使う照明の色です。
そのため作業を行う場面では昼光色や昼白色の使用がお勧めなんです。

更に色温度が高い照明を使い、青色の小物や青色の文具、また青色のカーテン等青いものをそろえるとより効果的です。

また、光をできるだけ高いところから照らすと、もっと集中しやすいです。
白っぽい、又は青っぽい光は覚醒作用があり、活動的な環境づくりをしてくれます。

青みがかった白い光には脳を活発にするので、計算するとき、読書をしたり、書きものをする等の一般的な学習には最適です。

洋服を飾るとき、又は洋服を選ぶときは色温度の昼白色の照明がいいです。
電球色の白熱灯は実際の色よりも赤みがかったように見え、後で見たときに、思ったよりも派手だったり、色あせに気づかないこともあります。

そのため、洋服を選ぶときには、色の微妙な違いが見分けられる昼白色の照明の下でスタイリングするのがお勧めです。

食事や睡眠前の読書には電球色がオススメ

色温度の低いオレンジ色の照明は、落ち着いてリラックスしたい時やダイニングルームや食事の時に最適です。

色温度の低い、暖かみのある赤みをおびた白熱灯は、心も身体もほっとリラックスさせてくれます。
落ち着いたリビングにするには、電球色の照明がぴったりで、更に、シーリングライトやタンド式の照明器具を使うとますますステキな部屋になります。

暖色は人が入眠しやすくさせたり、安心し疲れを癒す効果があります。
特に、足元に暖色の光を置くと、焚き火などの暖かい炎を連想して落ち着き、リラックスします。
ベッドルームは足元から照明の光が当たるようにしましょう。

暖かみのあるオレンジ色の電球色は、食事が美味しく見え、料理だけでなく食器も引き立てます。
集光性が高い光源なら陰影がさらに強く現れるので、普段とは違い、立体感が出てお料理をより一層おいしそうに見せます。
白熱灯は蛍光灯よりも色を忠実に見せてくれるので、赤が鮮やかに見え、食欲を駆り立てます。

睡眠前の読書も、昼光色のような光ではなく、オレンジ色などの暖色の電球色がお勧めです。

電気を消して寝るのと付けて寝るのでは健康状態に違いが①

暗闇で寝る場合、脳の部分から大量の睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンを生産し、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りに導きます。

入眠前からメラトニンは安定した睡眠リズムを作りはじまります。
ここで電球色ではなく、500ルクス以上の光や昼光色のような青白い光の電気をつけたままだと、寝ると目をつぶっても光を感知してしまいます。
そのため、寝ているつもりでも、体は違いがわからず起きていると感じてしまいます。

また、電気を消して寝るのと付けて寝るのでは健康状態に違いが起こります。
子どものときにメラトニンが少なくなると、眠りが浅くなってしまい、身体や脳の発達に悪い影響が出る可能性があります。

また、アメリカの大学の研究の結果では、2歳児以下の幼児が電気をつけて寝ると、眼球に影響が出て、近視になるとも言われています。

メラトニンの分泌は6歳児が一番ピークになり、その後は低下し、高齢になるとかなり減少するため、夜中起きたり、早朝に目覚めてしまうという睡眠障害が起きる現象が起こってしまいます。

電気を消して寝るのと付けて寝るのでは健康状態に違いが②

目が光をとらえて、同細胞が明暗信号を感知して脳に伝え、このことにより体温が上がり、コルチゾールというホルモンが作られます。

普通は夜に濃度が低くなるホルモンが異常に上がると、オフになっているべきときがオンになり、異常な食欲や睡眠の障害を起こす原因となります。

睡眠中に光が当たりすぎると、睡眠ホルモンのメラトニンが抑制され、睡眠リズムが崩れます。
そうなると代謝が下がり、太りやすい状態になってしまいます。

寝ているときの光が身体に悪影響になり、過食になったり、身体に大切なホルモンのメラトニンができなくなります。
そのため、中性脂肪が高くなったり、脂質異常症になる恐れもあるのです。

老化防止にも効果のある睡眠ホルモンのメラトニンは、不足すると逆に早期老化のリスクを高める可能性があります。

オハイオ大学の研究で、昼光色だけでなく電球色のナイトランプでも光を付けっぱなしにすると、気持ちがさえなかったりするという結果がわかりました。

睡眠中の明りは、免疫系にも悪影響を及ぼします。
電気を付けて寝るのと消して寝るのでは健康状態に違いあります。
電気をつけっぱなしで寝ることを極力減らしたほうがいいですね。

シーンによって適する電気の色は違う

いかがでしたか?

電気によって色が違い、そして色によって適するシーンが変わってくるのですね。

部屋によって電気の色を変えておくと、今以上に快適な生活を送ることが出来そうですね。

また、寝る前の読書には温かみのある色の電球色がオススメということでしたが、電気を付けたまま寝ると免疫力が落ちたり太ったりする可能性があるので、寝るときには電気を消しましょう。