電気は、普通についているのが当たり前だと思ってしまいがちですが、いざトラブルが起きると厄介です。
あまり詳しくない人にとっては、どこをどう触っていいのかわからず困ってしまいますよね。
そこで今回は、電気がチカチカしたときの原因や、電球が切れているのか壊れてしまっているのかなどの判別の仕方をまとめてみました。
さらに、スイッチや電球の接触をよくするための方法についても探っていきましょう。
接触をよくするには原因をはっきりさせる
日々生活をしていると、家の中にいても小さなトラブルが発生することがあります。
照明が突然切れてしまったり、チカチカし出した場合、「接触をよくすることができれば直るのでは?」と、どなたでも考えるでしょう。
しかしながら、その確認方法に検討がつかなければ、困ってしまいますよね。
専門業者に修理を依頼しても到着するまでは、とりあえず自分で何とかしなくてはいけないものです。
こうした電気トラブルへの対応は、どうしてそういう状態になったのかという原因をはっきりさせることが必要になります。
蛍光灯や電球が点灯しない場合は、ただ単に電球や蛍光灯が切れているだけなのか、それとも大元のところに故障などがあるのかは、パッと見ただけで判断できません。
ただ単に、電気容量以上の電力を使用しているために、ブレーカーが落ちているだけだったという場合もあります。
ただ、電気系統に詳しくない人にとっては、電気がチカチカしたり突然電気が消えてしまうと、故障の心配をすることもあるかと思います。
そこで、原因の種類と簡単な確認方法をご紹介します。
接触をよくするだけで解決しないなら、電球の寿命?
まずは、電球に寿命がきているかの確認をします。
照明のスイッチを入れたときに、チカチカと点灯する場合は、接触をよくするだけで直るかもしれません。
そのため、一度電球を外してみて、同じものをもう一度取り付けてみましょう。
接触不良であれば、これだけで直る可能性があります。
しかし、照明器具に付いている電球や蛍光灯に寿命がきているのであれば、新しいものに交換してみましょう。
こういった場合のために、電球は切れてから買いに走るのではなく、ストックを用意しておくと安心ですね。
電球を交換して、問題なく点灯すれば、トラブルの原因は電球の寿命がきていたということになります。
ただ、購入したばかりの電球にもかかわらず、点灯しなかったり、チカチカしてしまう場合は寿命ということは考えられません。
接触不良かもしれませんし、電球内部の電子回路やパッケージ部品の異常が元々あり、通電が不安定になっている可能性や、調光機能との相性や整流器の問題も考えられます。
電球内部の電子回路やパッケージ部品の異常は、使用していて劣化を起こすこともあります。
LED電球の調光機能のバッティング
近年は、照明がLED電球にどんどん切り替えられています。
LED電球は劇的に寿命が長く省エネにもなるので、今後より普及していくことが想定できます。
LED電球がチカチカしたり、点灯しない場合の原因のひとつとして考えられるのは、LED電球と照明器具それぞれに調光機能がある場合の二重調光です。
二重調光が原因のため、接触をよくするという問題ではありません。
照明器具で、左右に回すことで明るさの調整ができるスイッチ機能がある照明器具をお使いでしょうか?
LED電球には光の明るさを自動調整する機能回路が組み込まれているタイプのものがあります。
そして、照明器具にも同じ機能が組み込まれているものがあります。
どちらも光の明るさの調整ができる機能が組み込まれている場合は、明るさを最大の設定で使用する際は問題なく点灯するのですが、光量を小さくすると点滅することがあるのです。
このような症状を防ぐためには、LED電球を購入する際には取り付ける照明器具に「調光機能」がついているかどうか、LED電球に調光機能回路が組み込まれているタイプなのかどうかを確認してから、購入しましょう。
LED電球の寿命以外の不具合は購入時の確認で防げます。
電球が急に切れたときの確認方法
「電球が急に切れた」という場合にぜひ確認していただきたいことがあります。
電球のトラブルで最も多い原因のひとつかどうかを調べる方法ですが、少し準備が必要です。
まず、電球に楽に手が届くために、安定感のある踏み台と、懐中電灯、そしてなるべく先が細いマイナスドライバーを用意してください。
そして、ブレーカーを落とします。
このとき、照明やその他の電気器具のスイッチを入れて、つかないかを確認してください。
昼間であれば用意した懐中電灯は必要ないかもしれませんが、ブレーカーを落とすことで消灯状態になります。
手元をはっきりさせるために、一人は作業、一人は懐中電灯で手元を照らす役割というように、二名で作業することをおすすめします。
そうしたら、いよいよ確認作業に入ります。
ソケットの真ん中にある板ばね状のヘソの部分をマイナスドライバーで手前に引き出してください。
実は、この部分のヘタリが電球の接触不良の最も多い原因なのです。
ヘタリが改善されれば、接触をよくすることができます。
その方法は、ヘタリをマイナスドライバーで引き出すだけです。
作業が完了したら、ブレーカーを入れて点灯してみてください。
無事点灯すれば、これが原因だったということになります。
部品の故障!スイッチの接触をよくすることはできる?
電球の異常以外にも、電気が点灯しない原因や接触をよくする方法があります。
ひとつは、照明器具本体の故障です。
照明器具本体には点灯管や安定器具など、さまざまな部品が組み込まれています。
それらのうちひとつでも異常があれば、点灯はしません。
ただし、部品の故障を修理するのは素人では無理です。
電気工事士のいる専門業者に依頼して修理してもらわなければいけません。
また、照明器具本体ではなく、スイッチの故障も考えられます。
スイッチから線が外れてしまっていることがありますし、スイッチそのものの故障の可能性もあります。
電気系統に詳しい人であれば、スイッチ部分の修理は自分でしてしまう方がいるようですが、基本的にこちらも電気工事士の資格が必要です。
また、危険も伴いますので必ず専門業者に頼みましょう。
電球ではなくブレーカーの異常という可能性も!
電球や照明器具本体に異常がないにもかかわららず、点灯しない原因はブレーカーかもしれません。
ブレーカーを一度落してから入れ直してみましょう。
この動作でブレーカーの接触をよくすることができるかもしれません。
これで症状が改善されなければ、ショートを起こしていたり断線も考えられるので、専門業者に見に来てもらいましょう。
電気トラブルは放置しておくと症状が悪化したり、漏電などの危険性もあります。
異常を感じたら速やかに専門業者に見てもらうようにしてください。
また、私たちがブレーカーと呼んでいるものには、実は二種類あるのです。
ひとつは電力会社と契約しているアンペア以上に電化製品を使用した際のアンペアブレーカーで、もうひとつは漏電していることを検知して電気の供給を遮断する漏電ブレーカーです。
ブレーカーが落ちたとき、「パチッ」という音が聞こえますね?
あの音は、ブレーカー内部の遮断機が下りた動作音です。
何度も何度もブレーカーが落ち、遮断機が下りる動作が重なれば当然、中のバネの劣化が早まり、へたりが生じてきます。
ブレーカーの耐用年数は10年から15年と言われていますが、住環境によっても変わってきます。
ブレーカーもれっきとした精密機器です。
そのため、高温多湿やホコリに弱いのです。
お風呂場の近くにブレーカーを設置しない、ブレーカーに窓から入った日光が当たらないようにするなど注意が必要です。
そして、こまめにお掃除をしてホコリ対策をしましょう。
また、4年に一度程度はブレーカーの定期点検をしてもらうようにすることで漏電ブレーカーの故障を早期発見することができます。
電球の接触をよくする方法を実践してみよう
電気が急にチカチカし出したり、切れてしまう原因は、電球の接触不良や寿命、電球の内部の問題やスイッチ、ブレーカーの異常など様々です。
接触不良の場合には、ソケット内部の板バネのヘタっている部分を引き出すことで接触をよくすることができます。
また、ブレーカーやスイッチの異常も考えられます。
いずれにしても、本日ご紹介した方法を実践されたにもかかわらず改善されなければ、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。