皆さんの家のキッチンは、どのような照明を使っていますか?
リビングやダイニングに比べると中々スポットの当たらないキッチンですが、照明を変えるだけでガラリと雰囲気を変えることも、使い勝手を良くすることもできるのです。
今回は、キッチンにどのような照明が良いのか、おすすめの照明についてまとめてみました。
「キッチンの雰囲気を変えたい!」と考えている方は、参考にしてみてくださいね。
キッチンの照明を選ぶ時のポイントは?
キッチンの照明を選ぶ時は、いくつかのポイントをしっかりと押さえるようにしましょう。
まず、自宅のキッチンのタイプが壁付けなのか対面なのか、独立しているのかオープンキッチンなのかで選ぶ照明は大きく変わってきます。
吊り戸棚が付いているキッチンの場合には、特に注意が必要となります。
照明の形や付ける位置によって作業のしやすさが大きく変わりますし、吊り下げるタイプの照明は吊り戸棚の扉があたってしまう可能性もあります。
そして、次に注意したいのが明るさの種類です。
今から新しく付ける照明ならば、LEDライトであることがほとんどだと考えますが、LEDライトは大きく分けて3種類になります。
太陽のような自然な明るさの昼白色、青白くクールな印象の昼光色、オレンジがかったやさしい色合いの電球色が一般家庭で使用されている明るさとなります。
もちろん好みもあるでしょうけれど、キッチンは食材を扱う場所ですから、食材の良し悪しを見極めなくてはなりません。
また、刃物や火などの危険なものも使用するので、一番手元が見えやすい自然な明るさの昼白色が向いていると言えます。
次の項から、キッチンのタイプに合わせたおすすめの照明をご紹介していくことにしましょう。
照明はシーリングライトが種類も豊富で間違いなし!
照明と言えば、まず思いつくのがシーリングライトではないでしょうか?
シーリングライトは家庭のほとんどの居住スペースに使用されることの多い、天井に直接取り付けるタイプの照明です。
忌憚なく言えばあまり個性のない照明なので、キッチンに特化しているというわけではないのですが、お部屋全体を明るくしてくれて種類も豊富な、一番使いやすい照明だとも言えます。
キッチンに付けるのならば、長さが1m前後で幅が10cm前後の横に長いタイプの照明をおすすめします。
こうした横に長いタイプの照明は、昔からキッチンで使われている形であり無機質な蛍光灯を連想させることもあり、「少し古くさいしつまらない」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ほとんどのキッチンはスペースを横に長く使うものですから、天井の照明がひとつならば横に長いタイプが一番使い勝手の良いものなのです。
ものによっては、吊り戸棚の下に付けられるタイプがありますし、調光可能で様々な明るさに変化させることもできます。
形も端が丸みを帯びているものや、高さを抑えて天井に張りついているようにみえるものまで意外と種類があるものです。
何より、どんなタイプのキッチンにも合わせられるのが嬉しいですね。
手元くっきり明るさ自在のスポットライトもおすすめ!
キッチンにおすすめの照明で、次にご紹介するのはスポットライトです。
スポットライトは、向きを変えることができるので必要な場所を照らすことができますし、レシピなどを確認する時にピンポイントで照明を当てることができるのも良いですよね。
壁付けのキッチンならば、壁に直付けして手元をしっかりと照らすこともできます。
ダクトレールを使用すれば、天井のシーリングに引っ掛けて数を増やすこともできますから、使い勝手も良くおしゃれも追及できます。
スポットライトというと、黒や白でアルミの筒状に電球が嵌め込まれているシンプルなイメージが強いかもしれませんが、近年では可愛らしい見ためのスポットライトもたくさんあります。
傘の形がベル型のものやステンドグラスを使用しているもの、電球がむき出しになっているものに傘のカラーが全部違うものなど、様々です。
前述した通り、キッチンで使用するものは手元がよく見えるものが望ましいので、傘がカラフルなものよりもスッキリとしたものの方が使いやすいかもしれませんね。
数は、4灯~6灯くらいが妥当な明るさだと考えます。
スポットライトは、商品によってはダクトレールではなくシーリングに引っ掛けることができるウッドバーやスチールバーをセットにしているものもあります。
中には、ストレートではなく婉曲したスチールバーなどもあって、それだけでもキッチンのアクセントになりそうですね。
人気のダウンライトもおすすめ!スッキリとしたキッチンに
さて、近年は一般住宅でもダウンライトの人気が非常に高くなっています。
天井に埋め込んで使う照明なので、狭いスペースならとてもスッキリして見えますし、複数個所に設置して必要な部分だけを照らすこともできる優れものです。
ただし、ダウンライトを採用する時にいくつかの注意点があります。
まず、ダウンライトはスポットライトのように向きが変えられないため、最初に設置場所をしっかりと計算する必要があること、明るさを確保するための必要数を間違えないことが求められます。
そして、意外と知られていないことですが、実はダウンライトは自分で電球交換をすることができません。
LED内臓ならば長年使用できますが、いずれは必ず交換時期が来るものですし、設置数が足りなかったときに自分で付けることができないのは大きなデメリットとも言えるでしょう。
しかし、デメリットがあっても、ダウンライトをキッチンにおすすめする理由はあります。
ダウンライトは真下へ集中照射するので、設置場所をしっかりと計算しておけば手元をとても明るく照らしてくれます。
また、傘がないのでホコリが降ったり虫が付くこともなく、衛生面でも優れているのが食材を扱うキッチンには最適な理由です。
前述した吊り戸棚の扉の件もクリアしていますし、家具や大物家電を動かす時に引っ掛けないことも大きなポイントとなるのではないでしょうか?
可愛さを求めるキッチンにはペンダントライトがおすすめ
次にご紹介するのは、インテリア性の高いペンダントライトです。
キッチンでは邪魔にならないライトの方がおすすめなので、長さのあるペンダントライトは実は使いにくい照明だと言えます。
特に、吊り戸棚のあるキッチンや壁付けキッチンには不向きと言えるでしょう。
しかし、対面式のカウンターキッチンやアイランドキッチンのシンクの上あたりに設置すると、とても映える素敵な照明となります。
ペンダントライトの最大の魅力は、何といってもそのデザイン性です。
丸形や角型という形だけではなく、ランタン風やソケットのみなど種類が豊富で、自宅のキッチンのイメージを変えるインテリアとして最適です。
明るさを重視して選ぶのなら、クリアなソケットのみのペンダントライトがおすすめです。
また、カウンターで食事をとったり、対面式キッチンにダイニングテーブルをピタリと付けて置いている場合には、ステンドグラスやアンティーク調のペンダントライトを選ぶのもおすすめです。
色味も電球色にして、やわらかい雰囲気にしても素敵でしょう。
また、ガラスに細かな模様の入った北欧調の傘が付いたペンダントライトは、明かりを灯した時に天井にも影が映ってお部屋が美しく見えます。
ペンダントライトは明るさと利便性、そして可愛さも兼ねたものを探してみたいものですね。
照明を組み合わせて見た目も利便性も手に入れよう
ここまで、キッチンにおすすめしたい照明をご紹介してきました。
しかし、照明は1ヶ所でなくてはいけないということはありません。
おそらく、多くの家庭で天井用とシンク上で照明が分かれているのではないでしょうか?
キッチンという小さなスペースでも照明を効果的に組み合わせて使用すれば、見ためをおしゃれにしながら利便性も高い空間を作ることができます。
例えば、キッチン全体を照らす明かりとしてシンプルなシーリングライトやダウンライトを設置するのなら、手元にはデザイン性の高いペンダントライトを使用すると良いでしょう。
一方で、やはり手元を明るくしてキッチン全体はやわらかい雰囲気に仕上げたいのなら、作業中だけ使用する手元のライトは、昼光色の冴えたダウンライトやスポットライトを使用します。
そして、天井に取り付けるのは遊び心のあるシーリングライトを選んでみてはいかがでしょうか?
天井に直付けのシーリングライトでも、華やかで存在感の大きい照明はたくさんあります。
花形やハート型のように形自体が可愛らしいものがあれば、傘自体に模様が入っていて複雑な光線を描くものもあります。
バランスを考えて照明を上手に組み合わせてみましょう。
キッチンの照明はシミュレーションをしっかりと
キッチンの照明は、組み合わせ次第でどのようなものも選べることが分かりました。
しかし、キッチンでは細かい作業をしたり小さな文字を追うこともあったり、考えている以上に照明の重要さが問われるところでもあります。
照明を選ぶ時はどこでどのように作業をするのか、事前にしっかりとシミュレーションをしてから設置場所や設置数を決めると安心です。
見ためも楽しく使いやすい照明でキッチンを彩ってくださいね。