団地のお部屋には、和室のイメージが強いですよね。
リノベーション前で古い築年数だと、「全ての部屋が和室だった!」なんてこともよくあります。
しかし、敷布団ではなくベッドで眠りたい方もいるでしょう。
そこで今回は、和室にベッドを置くときの注意点や対策方法を中心にお話ししていきます。
和室でもベッドで寝たい!その理由は?
公団住宅や公営住宅などの、いわゆる「団地」にお住いの方は、寝室が和室であるケースが多いといいます。
団地が古い年代に建設された場合には、ほとんどの間取りが和室のままになっています。
そこで困ってしまうのが、「寝室にベッドを置きたい」と考えたときです。
しかしながら、「和室にベッドは合わないでは?」「わざわざベッドを置く必要があるのか?」という意見もあるでしょう。
和室に合う敷布団にもよさがありますが、ベッドならではのメリットもあります。
まずは、ベッドを利用するとどのような利点があるのか考えてみましょう。
〇お布団の上げ下ろしがいらない
床上の敷布団は、毎日お布団を押し入れにしまわなければなりません。
しかし、ベッドであればその必要はなくなります。
そのため、力のない女性や高齢者にはうれしいメリットです。
さらには、時間短縮にもなります。
〇腰への負担が少ない
簡単に起き上がれる上に、スムーズに移動できるというメリットもあります。
腰痛持ちの方であれば、ベッドのほうが楽に生活できるでしょう。
〇ホコリを吸い込みにくい
敷布団は低い位置にあるので、寝ている間に多くのホコリを吸い込んでいるといいます。
一方で、ベッドは床よりも高い位置にあるため、ホコリを吸い込みにくくなります。
それゆえ、ハウスダストが気になる方や、アレルギーがある方にはおすすめなのです。
団地で和室にベッドを置くときの注意点①
前章にて、ベッドで眠ることのメリットをご紹介しましたが、和室に置くとなるとそれなりの注意点もあります。
そこで、設置前に以下のポイントをチェックしておきましょう。
●畳のへこみ
脚があるタイプのベッドを置くときは、畳のへこみに注意しましょう。
ベッド自体に重量がある上に、人をのせればさらに重みは増していきます。
やわらかい畳の上では、こうして脚との接地面が沈み込んでしまうケースが多いのです。
また、団地であっても、賃貸契約の場合は退去時に原状回復義務が発生することがあります。
●カビやダニの発生
フロアタイプのベッドを置くときは、カビやダニの発生に注意しましょう。
換気や掃除を怠ることで、徐々にカビが発生していきます。
そして、カビを好むダニなどの温床となります。
ベッドは移動させにくいため、いつの間にか湿気が溜まっていることも多いのです。
団地で和室にベッドを置くときの注意点②
団地の和室にベッドを置く際は、へこみに注意すべきとお伝えしました。
そこで、へこみ対策として「カーペットやじゅうたんなどを畳の上に敷いてしまおう!」という案が思い付いたかもしれません。
しかし、和室にカーペットやじゅうたん、ラグなどを敷き詰めるのは要注意です。
へこみ対策としては有効かもしれませんが、畳の通気性を悪化させる恐れがあるため、湿気が溜まりやすく、さらにカビやダニを発生させてしまうことも考えられます。
また、カーペットやじゅうたんは髪の毛やフケなどのゴミが付着しやすく、ダニのエサを増やすことにつながってしまいます。
いくらへこみ予防ができたとしても、カビやダニのいる寝室で眠りたくありませんよね。
そのため、もし和室にカーペットなどを敷く場合は、素材に着目してください。
調湿作用に長けている、天然素材であれば問題がないという意見もあります。
そして、裏地も重要です。
ゴムや接着剤が使用されているものは、やはり通気性が劣ります。
このような点に注意して、快適な睡眠環境を目指していきましょう。
和室にベッドを置くときの対策とは?
それではここから、和室にベッドを置くときに有効な対策方法についてお話ししていきます。
まず、はじめにご紹介するのは、へこみ対策です。
団地であれば、賃貸契約の方は特に気を付けたい点ですね。
もっとも有効なのは、「ゴム製のマット」をベッド脚の下部に設置する方法です。
なるべく厚みがあり、効果のありそうな製品を選びましょう。
もしくは、「コルクマット」でも構いません。
薄くてもへこみにくく、畳と同系色なので寝室がすっきりとした印象になるでしょう。
また、このコルクマットには、天然成分であるスペリンという物質が含まれています。
そのため、カーペットやじゅうたんよりも防虫効果に優れているのです。
ダニ対策としても利用できるため、ベッドサイズのコルクマットを敷くのもいいかもしれません。
そして、カビ対策としては、こまめな換気と掃除が有効です。
基本的なことではありますが、朝起きたら窓を開ける、掃除を怠らないということが大切です。
それでも湿気が気になるという方は、マットレスに除湿シートを利用するのも手です。
日頃から対策をおこなって、和室の管理に手を抜かないことが求められます。
和室におすすめのベッドを紹介!
対策を理解したところで、和室におすすめのベッドをご紹介します。
狭い団地でも問題のない、すっきりとした印象の和風なベッドを集めました。
【国産総ひのき無垢のナチュラルすのこベッド(シングル)】
参考価格:29,800円(税込)
こちらは、楽天市場のインテリアショップ「ファンボヌール」で販売されています。
総ひのきで無垢木材を使用しているため、和室とマッチするナチュラルな質感が特徴です。
また、湿気の溜まりにくい「すのこベッド」ということもポイントでしょう。
通気性は抜群なので、和室の寝室でも安心して使えるのがうれしいですね。
【すのこベッド ロータイプ 木製(シングル)】
参考価格:19,990円(税込)
「LOWYA」で取り扱っているこちらのベッドも、すのこタイプとなっています。
デザインは、シンプルでスタイリッシュな印象ですが、和室に置いても違和感はありません。
ウォルナットカラーをチョイスすれば、深みが増しておしゃれな空間を演出できるでしょう。
ベッドが置きやすくなる?!団地リノベーションについて
近年は、団地のリノベーションが話題になることも多いですよね。
建物の老朽化や住人の高齢化が進む一方で、若い世代にアピールするために「DIY住宅」と呼ばれる団地も誕生しています。
このDIY住宅は、原状回復義務の免除や、工事期間の家賃無料などといった独自のシステムが特徴です。
これにより、団地の需要は高まっているといいます。
実際に、ネット上では和室をフローリングにリノベーションした例を多く見かけます。
これなら、洋風なベッドも格段に置きやすくなるでしょう。
お手入れや換気が最低限で済むので、和室のときよりも快適になるかもしれません。
そして、壁を取り払って広々とした明るいリビングを実現したケースもあります。
さらに、キッチンやトイレ、お風呂だって自分好みに新しくすることができるのです。
このようにさまざまなカスタムできるので、家族みんなで楽しみながら暮らしていけそうですね。
和室の団地でもベッドは置ける!
今回は、団地住まいを想定し、和室にベッドを置くときの注意点や対策方法などをご紹介しました。
やはり、ベッドはもともと外国の就寝スタイルなので、和室に置く際はさまざまな配慮が必要です。
へこみや湿気、カビやダニなどに注意しながら、こまめにメンテナンスしていきましょう。