良質な睡眠を得る!眠れない夜にはヒーリング音楽がおすすめ

「疲れているのに眠れない」

「次の日朝早いのに眠れない」

このようなことは、よくありますよね。

そんなときは、ヒーリング音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。

ヒーリング音楽を聴くことで、良質な睡眠を得ることができるかもしれません。

そこで、今回はおすすめのヒーリング音楽をご紹介します。

睡眠時におすすめのヒーリング音楽とは?

冒頭でもお伝えしたとおり、良質な睡眠を得るためにも、是非ヒーリング音楽を聴いてみることをおすすめします。

しかし、ヒーリング音楽と言ってもどのような音楽かわからない人もいるかと思いますので、ここでご説明してきます。

まず、この記事では「スッキリとした目覚めとぐっすり眠った感覚」を良質な睡眠として話を進めさせて頂きます。

では、ヒーリングとはどういう意味でしょうか。

ヒーリングは英語で、癒す、回復するなどの意味があります。

ただ、ヒーリング音楽と聞くと、なんだか怪しそうな雰囲気ですよね。

しかも、YouTubeなどでヒーリング音楽を検索しても、たくさん出てきてどれが良いのかわからないこともあるかと思います。

そこで今回は、ヒーリング音楽とはどんなものかという特徴をお伝えし、良質な睡眠に役立つ音楽をスムーズに見つけられる方法をお伝えさせて頂きます。

ヒーリング音楽の特徴

ヒーリング音楽の特徴は「スローテンポ」「単純なメロディの繰り返し」この2つに要約されます。

まず1つ目の特徴であるスローテンポですが、大体BPM(1分間の拍数)60-70程度の曲が多いです。

その理由としては、人間の安静時の心拍数がBPM60-90程度であり、それに合わせることによって安静時の状態を作り出していると言われています。

ちなみにポップスは、120程度の曲が多いとされています。

次に2つ目の特徴である単純なメロディですが、これは1/fゆらぎに関連するものです。

そよ風は骨格となる平均風速の時間が長く、たまに風が強くなったり弱くなったりしますよね。

この自然な状態を1/fゆらぎと言います。

人間が心地良いと思うのが1/fゆらぎなので、この状態を再現するために単純なメロディを繰り返し、たまに音数を多くしたり少なくしたりして曲を作っているということです。

そのため、良質な睡眠を目的とするのであれば、スローテンポな楽曲と1/fゆらぎが入っている音楽をおすすめします。

高周波の音

先ほど自然の音に近づけるために1/fゆらぎの要素を入れているという話をしましたが、実際に自然の音(あるいはそれに近い音)を入れている楽曲も多くあります。

代表的なのが、水の音です。

例えば波の音であれば、波に強弱をつけて1/fゆらぎを再現している楽曲がありますが、ずっと同じ水の音が聞こえる楽曲もあります。

これでは1/fゆらぎを再現できませんよね。

なぜでしょうか。

それは、もう一つのポイントである高周波という点にあります。

高周波は血管を拡張させる作用があり、リラックス効果があると言われています。

また、睡眠時に交感神経から副交感神経への移行がスムーズに行われると、良質な睡眠を得られると言われています。

このように睡眠の話になるとよく出てくる副交感神経が活発化するときも、血管拡張しますので、その関連性もあるのではとも言われています。

高周波の楽器で言えば、ベルやフルートはよく使われています。

ベルに関しては、昔から風鈴など心を落ち着かせるために使われているので、私たちにはなじみ深いですよね。

そのため、良質な睡眠を得るためには、ベルやフルートが使われている音楽をおすすめします。

音の壁とおすすめの楽器

ヒーリング音楽はピアノのみで始まり、途中から他の楽器も加わり盛り上がっていくパターンが多いです。

その盛り上がりのときにフルートが入るとなぜか安心します。

では、なぜ安心するのでしょうか。

理由は、フルートが音の壁になっているためです。

しかし、この音の壁とは何でしょうか。

壮大なバラードを聞くと、ボーカルの後ろでオーケストラが鳴り、ダンスミュージックなども後ろで機械的な音が鳴っていますよね。

音を延ばして途切れないようにすることによって疾走感を与えたり、壮大な印象を与えたり、楽曲に安定感をもたらします。

この記事では、これを音の壁と呼びます。

ピアノはフルートと比べると音が伸びにくい楽器なので、不安定な印象を与えてしまうことがあります。

そこにフルートが加わることによって安定感が出てきて、聞き手を安心させてくれる、ということです。

作者が抑揚をつけて安心感を作り出しているとも言えるでしょう。

そのため、良質な睡眠を得るためには、音の壁がある音楽をおすすめします。

睡眠にはα波がおすすめ?

ここまでで音の壁があり、高周波の曲をおすすめする、ということはお分かりになったかと思います。

しかし、実際YouTubeなどでは、α波やδ波など書いていますが、あれは何でしょうか。

そもそも脳波は大きく分けて4つあり、δ(デルタ)波:1-3Hz、θ(シータ)波:4-7Hz、α(アルファ)波:8-13Hz、β(ベータ)波:14-30Hzの4つになります。

Hz(ヘルツ)とは1秒間に1回の周波数・振動数のことを指します。

もう少し具体的に言うと、1秒間に何回脳波が揺れているかということです。

つまり、値が大きいほどたくさん揺れているということになり、緊張している時はたくさん揺れているβ波が主体となり、リラックスしているときは少ししか揺れていないα波が主体になります。

言い換えると、YouTubeなどの紹介文にα波と書いている場合は、リラックスするための音楽だということが分かります。

θ波はウトウトしたときに混入する脳波で、δ波は熟睡したときの脳波です。

つまり、「この曲は深い睡眠を誘導しますよ」とアピールしたいときにθ波やδ波が紹介文に書かれています。

ただ、筆者が実際に聴いたところ、α波、θ波、δ波の曲にそこまでの差異があるとは感じませんでした。

そのため、目覚めているときはβ波、睡眠中はそれ以外という程度に覚えておけば良いでしょう。

良質な睡眠を得るためには、α波、θ波、δ波と紹介文に書いている音楽をおすすめします。

睡眠時にヒーリング音楽を聴くときの注意点

ここまで、おすすめの音楽と脳波についてお話ししましたが、では「いつ聞くのが一番良いの?」という疑問を抱く人もいるでしょう。

この問いに対しては、先ほどお話ししたβ波からα波への切り替えは約1時間かかると言われているので、就寝前の30分から1時間前から聴くことをおすすめします。

ただし、ヒーリング音楽は入眠時に聴くのは効果的ですが、睡眠中に聴くと逆効果になります。

理由は、脳を休めるための睡眠にも拘らず刺激を与え続けている状態になるので、睡眠の質が落ちてしまうためです。

さらに、音量はできるだけ小さい方が良いです。

大きすぎると眠れません。

聞こえるか聞こえないかギリギリの音量がおすすめです。

あと、イヤホンやヘッドホンをつけて聴くのもおすすめしません。

長時間閉鎖的に刺激を与え続けるので、難聴になる危険性があります。

そのため、イヤホンなどをつけずに、できるだけ小さな音量でYouTubeの自動再生をオフにして1時間程度の曲を流すことをおすすめします。

自分に合うヒーリング音楽を見つけよう

今回は、良質な睡眠を取るためにヒーリング音楽を聴くことをおすすめしました。

そのなかでも、「スローテンポとゆらぎ」、「ベルやフルートが使われている音楽」、「音の壁」、「α波、θ波、δ波」などの音楽がおすすめです。

しかし、この中にも好き嫌いなどもあるかと思います。

嫌いな音を聞いていると癒やされづらいでしょう。

是非、色んな音楽を試してみて、心地良いと思える音楽を見つけてみてください。