一緒のベッドに寝ているという夫婦は多いと思いますが、ベッドサイズによっては快眠が得られていないかもしれません。
夫婦で寝るからといって安易にダブルベッドを選んでいませんか。
本当にそれで安眠できるのでしょうか。
今回の記事では、気を付けるべき夫婦のベッドの選び方についてお話しします。
夫婦で使うベッドの選び方はどうしてる?
結婚したとき、はじめにあなたは何の家具を買いましたか。
もしくは、これから買う予定ですか。
新居には夫婦のためのさまざまな家具が必要になりますが、その中にベッドもありますよね。
そのサイズの選び方に悩んでしまうという人は多いのではないでしょうか。
夫婦で寝ることになりますので、単純にベッドはダブルサイズで良い、と考えるかもしれません。
しかし、ベッドは生活の中でも多くの時間を過ごす場所です。
「夫婦で寝る」という今までと違う睡眠環境になるのですから、そのはじまりともいえるベッドの選び方はとても大切です。
寝てみないうちから、ダブルベッドで良いと考えるのはおすすめしません。
二人で眠るベッドは、本当にダブルベッドが適しているのでしょうか。
ダブルベッドはシングルベッド2つ分と思われている人もいるかもしれませんが、実際は違います。
シングルベッドのマットレスサイズは約100cmですが、ダブルベッドは約140cmです。
ダブルベッドに二人で寝ると、一人当たり70cmしか空間がないことになるのです。
体格にもよりますが、窮屈だと思いませんか。
窮屈な空間に無理やり二人で寝ると、寝返りを打つこともできず熟睡することもできません。
そのため、夫婦のベッドにはダブルベッドはあまりおすすめできないのです。
寝返りが打てないベッドは疲れる
夫婦が二人ともスリムな体形で、寝相も悪くないというのでないかぎり、成人二人にとってダブルベッドは少し小さめです。
寝返りや寝相などによって振動で起こされることもありますし、お布団をとられてしまうこともあります。
また、どちらかのいびきによって安眠を妨げられてしまうこともあるでしょう。
人は、一晩に20~30回ほど寝返りを打ちます。
寝返りは無意識に行われていますが、実は体にとって寝返りはとても大切な動作なのです。
人は適度に寝返りを打つことによって、体の一部に圧力がかかることを緩和し、血液を体中に循環させています。
寝返りは腰痛予防のためにも必要だといわれているのです。
そのため、適度に寝返りが打てることが快眠の要素でもあります。
寝返りが打てないと、体が凝りやすくなりますし、ずっと同じ場所が寝具と接しているため蒸れてしまうこともあります。
寝ても疲れが取れにくくなってしまうのです。
夫婦はこれからずっと一緒に寝ていくのですから、お互い気持ちよく眠れないと続きません。
二人が快眠できるか、という点もベッドの選び方には大切なポイントなのです。
夫婦で寝るならクイーンベッドがおすすめ
前項の話を踏まえますと夫婦で使うベッドの選び方は、ダブルベッドを考えている場合「クイーンベッド」がおすすめです。
クイーンベッドのマットレスサイズは、約160cmです。
ダブルベッドよりもスペースに余裕ができますので、お互いを邪魔せずに眠ることができます。
また、子どもが生まれてからも三人で川の字で眠ることも可能です。
マットレスの隙間もありませんので、挟まれたりずれて落ちたりする心配もありません。
ただ、クイーンベッドのシーツなどは、一般的な寝具店ではあまり取り扱っていないことが多いようです。
専門店や大き目の寝具店に買いに行かなければならないというのが少し大変かもしれません。
しかし、今ではインターネットショッピングでいろいろな商品が買えるようになっているので、そちらを利用すればそこまで苦労をすることはないと思います。
欠点としては、シーツが大きいため洗うのが大変で、しかもマットレスが重くて大きいためシーツを変えるのが重労働という点が挙げられます。
しかし、相手のぬくもりを近くに感じて眠れるため、安心感は高いです。
夫婦ひとつのベッドで寝たい、という人はクイーンベッドを選びましょう。
サイズだけじゃなくマットレスの選び方も重要
クイーンベッドで夫婦一緒に寝るのであれば、マットレスの選び方にも気を付ける必要があります。
マットレスのスプリングの種類によっては、寝ているときの振動を減らせるからです。
マットレスのスプリングにはいくつか種類があります。
●ボンネルコイルマットレス
スプリング状のコイルをマットレス全面に配置し、それが連結してできています。
面で支える構造になっており、弾力があり適度な硬さがあります。
耐久性が高いため長期間使用することができ、価格もリーズナブルです。
●ポケットコイルマットレス
スプリングがそれぞれひとつずつ不織布の袋で包まれ独立しています。
点で支える構造になっているため、体圧分散に優れています。
体形や寝相に合わせて体にフィットしてくれます。
横揺れや振動が少ないのも特徴のひとつです。
●高密度連続スプリングマットレス
コイルを高密度に配置したフランスベッド独自の高密度連続スプリングです。
横揺れが少なく、耐久性にも優れています。
硬めなので、柔らかめがお好きな人には向かないかもしれません。
上記以外にも低反発マットレスや高反発マットレスなどがありますが、夫婦で寝るマットレスであれば、ポケットコイルマットレスか高密度連続スプリングマットレスがおすすめです。
少し価格は高いのですが、長期間使うことや快眠のために必要な出費と考えると良いですよ。
睡眠の質にこだわるならシングルベッド2台
もうひとつ夫婦のベッドの選び方として、シングルベッド2台を考えている場合もあります。
こちらは、ベッドをくっつければダブルベッドのようにすることもできますし、離してホテルのツインのようにすることもできます。
夫が体格が良いのであれば、シングル&セミダブルもおすすめです。
寝室の大きさによって入るベッドが決まってしまうかと思いますが、余裕があるのであれば検討してみてください。
シングルベッドを2台並べると100cm×2で約200cmになりますので、クイーンベッドの160cmより40㎝も広くなります。
よりゆったり眠ることができますし、寝返りや寝相の振動で起こされることもありません。
睡眠の質にこだわりたいのであればシングルベッド2台の方がおすすめです。
また、夫婦によって体形や体格が違うため、別々のマットレスを選ぶことができるのもメリットです。
新しい夫婦のベッドの選び方
長い結婚生活の中で、一緒のベッドで眠りたい時期とそれぞれ別々のベッドで眠りたい時期が来ると思います。
そんな夫婦にぴったりのベッドがあります。
●連結ベッド
連結ベッドやジョイントベッドと呼ばれています。
二つのベッドが金具で連結できるようになっています。
くっつけて使えば大きなベッドとして、離して使えばそれぞれシングルベッド2台として使うこともできます。
どのようなライフスタイルにも対応できるフレキシブルなベッドですので、ダブルにするかシングル2台にするか迷っているという夫婦にもおすすめできます。
ダブルベッド2台を連結できるものもありますので、家族全員で一緒に寝るのも良いですね。
のちのち別々に使うことができるというのは、新しいベッドの選び方として候補に入れておいても損はありません。
●二段ベッド
二段ベッドというと、子どもが使うものというイメージがありますが、大人用の二段ベッドがあります。
別々に寝たいけれど、ベッドを2台置くスペースがないという場合にはとても有効です。
大人用の二段ベッドはデザインも大人向けでシックな作りになっていますので、お部屋が子供っぽくなってしまうこともありません。
シングルベッド2台として使うことができるものを選べば、さまざまなシチュエーションで使うことができます。
子どもが使ったあと、夫婦で使うということもできますよ。
お互い快適な睡眠が取れるベッドを選ぶ
夫婦だからといって、必ず同じベッドで寝なければいけないというわけではありません。
別々に寝た方がより良い睡眠が取れるというのであれば、そちらの方が夫婦仲が良くなることもあるでしょう。
長い人生ですので、その間には必ずライフスタイルの変化があります。
それぞれどのようなベッドがお互い快適な睡眠をとることができるのかを考えながら、ベッドを選ぶと良いかもしれません。