学生の一人暮らしや社会人の一人暮らしの場合に選ぶことが多い1K。
決して広くはなくても、季節によっては冬場は冷え込んでしまいます。
そんなときに強い味方となってくれるのがこたつです。
今回は、暖房器具としての心強いインテリア、こたつについてご紹介します。
「こたつを買ってよかった」と実感した体験
筆者は大学生時代、自宅から遠い大学に通っておりましたので、1Kのアパートに下宿していました。
住む前には「広くない部屋だから、冬もそれほど寒くならないだろう」と考えていました。
しかし、住んでみると、どうやらそれが思い違いであったという事を、身をもって体感したのです。
当時筆者は、それほど家賃にお金をかけられなかったので、部屋は「値段のお手ごろさ」に重点を置いて選びました。
すべてのアパートが同じ状況であるとは思いませんが、「値段のお手ごろさ」をベースに決めた1Kのアパートというものは、どうにも風通しが良すぎてしまったのです。
下宿をはじめて最初の1年目は、お布団をかぶってみたり、エアコンを強めにつけてみたりしたのですが、どうにも温まりきることができませんでした。
そこで、2年目の冬が近づくころ、暖房だけでなく机にもなるインテリアであるこたつを、思い切って購入してみたのです。
その後は、こたつが生活の中心になり、快適かつ便利だということを実感しました。
机にも暖房にもなるこたつは1Kに便利なインテリア
1Kという間取りでは、こたつは生活の中心になりやすい存在です。
多くの家具やインテリアは、1つの特化した目的にのみ対応しています。
例えば「机」であれば、「食事」や「勉強」、「仕事」など用途はさまざまですが、その目的は「上に乗せたものを安定的に支える」ということに終始しています。
しかし、こたつは違います。
こたつは、異なる2つの役割を持っています。
まず、「机」というインテリアと同じように、上に乗せたものを安定的に支え、その上で作業をすることができる、という役割が挙げられます。
次に、「暖房」という役割です。
こたつには発熱機構が搭載されており、下半身を暖かく保つことができます。
一日中、こたつの中だけで生活してしまうような人を生み出してしまうほどに、一度購入してその魅力を知ってしまえば、生活に欠かせない存在となります。
一年を通して、部屋のレイアウトを変えることなく、冬は暖房と机として、夏は机だけの役割で、存分に活用することができるものになります。
1Kには小さめのこたつ!依存してしまうほど快適
端的に言って、1Kには小さめのこたつで十分です。
1Kの部屋で多くの時間を費やす作業や行動のほとんどが、こたつに入ったまま行えるからです。
例えば、「食事」や「パソコンなどの机を使う業務」、そして筆者が大学生時代に行っていたように「勉強」などが、その具体例として挙げられます。
そして、冬になればこたつは暖房の役割まで担ってくれます。
冬をはじめとした肌寒い季節に限った話ではありますが、1Kという間取りにこたつがあれば、それだけで日常生活は事足りてしまうのです。
しかし、これは受け手の捉え方によって、良くも悪くも感じられることだと思われます。
その理由として、このようにこたつに対して生活の「依存度」を上げてしまうことで、生活の中での「機動力」の低下につながる可能性が捨てきれないからです。
また、冬場になればその「依存性」そして「機動力の低下」はさらに大きなものになります。
どこかで、「昨日は『こたつ』から一歩も出なかった」というセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか。
こたつとは、行動の機動力を下げてしまいかねない存在でもあり、逆に言えば、それほどまでに魅力の詰まったインテリアでもあるのです。
こたつはダサい!?インテリアコーディネート次第でおしゃれに
こたつは垢抜けない印象だと思いがちな方も多いですが、そんなことはありません。
布団カバーを部屋の雰囲気とバランスよくコーディネイトすれば、統一感があっておしゃれな部屋造りができます。
モノトーンでまとめたりするだけでも、こたつがモダンな印象に変身し、「ダサい」なんて言えないインテリアになる事があります。
高さの調節ができるこたつなら、ソファと組み合わせて使う事もできます。
また、ヒーター部分が薄く、こたつ布団を取り外すとすっきりしたローテーブルにしか見えないタイプもあります。
このようなデザイン性に富んだこたつはお値段が高いのが難点ですが、こたつのイメージはだんだんと「おしゃれアイテム」に近づいていっているのです。
さらに言えば、こたつは和室ありきのインテリアというわけでもありません。
1Kに多い洋室でも、ラグを敷いてこたつを使う事はできます。
その場合は、床に断熱シートやカーペットを重ねてこたつを置かれるといいでしょう。
クールな色調でまとめれば、やわらかく暖かみがあるのに洗練されたイメージの部屋にする事ができます。
丸いこたつなら可愛らしく省スペースにもなるので、女性の部屋にもおすすめです。
こたつの意外な使い方!
ここで少し余談ですが、こたつとはちみつについての豆知識をご紹介しましょう。
いままで、こたつは暖房としても机としても大活躍するインテリアだとお伝えしてきました。
そのこたつは、冬場に調子の悪くなるはちみつとも相性がいいのです。
おそらく、多くの方が「冬場にはちみつが固まってしまった」という経験をされたことがあるのではないでしょうか。
寒くなることが原因で、はちみつは結晶化してしまいます。
結晶化して硬くなってしまったはちみつは、大変使いにくいものです。
湯銭をしたり、レンジでチンしたりすることで、はちみつの結晶化を元に戻すことは可能ですが、湯銭には手間がかかりますし、レンジでチンする時にも時間に注意が必要です。
そんな時にも役に立つのが、1Kの強い味方にもなるこたつです。
結晶化してしまったはちみつを、こたつの上やこたつの中で温めてみてください。
数時間という時間はかかるものの、ほとんど手間をかけずに、結晶化したはちみつを元に戻すことが可能です。
意外と便利ですので、機会があればお試しください。
1Kはインテリアを厳選!こたつの注意点
1Kは、実際に暮らしてみると想像以上に狭いものです。
何畳の部屋なのかにもよりますが、インテリアは厳選して選ぶべきでしょう。
しかし、暖房器具は備え付けのエアコンか、小型のものしか使えない、というのは思い込みかもしれません。
少なくとも筆者は、暖房器具でもあり机でもあるこたつで、1Kでの生活を快適に過ごせました。
ただし、こたつには「出たくなくなる」ということに関係して、注意すべきことがあります。
どんなに疲れていても、こたつで寝てしまうというのは健康的な習慣とは言えません。
脱水症状になるかもしれませんし、体を傷める可能性があります。
うたたねしてしまっても、そのまま朝までそこで寝ずに、きちんとベッドやお布団に移動するようにしましょう。
また、猫や犬などのペットを飼っている場合は、中で酸欠にならないように、たびたび換気する必要があるでしょう。
低温火傷にも注意が必要です。
1Kの場合は、お子さんと住んでいることは少ないとは思いますが、もしご家族がいるなら、こたつをどう使っているのか見てあげることが大切です。
こたつは使い方次第でとっても便利!
冷え込む冬、足元を確実に温めてくれるこたつは、生活の強い味方です。
インテリアを置く場所が限られている1Kでは、「暖房」と「机」という2つの側面を持ったこたつは、とても便利です。
こたつ布団を取ることで、年間を通して使うことができるこたつを、皆さんもぜひ重宝してください。