こたつの修理といえば?温度ヒューズと電気コードが基本!

もし、電気こたつがつかなくなったら、その原因のほとんどは温度ヒューズか電気コードです。

電気こたつに入っている温度ヒューズは、馴染みが無いかもしれません。

これは、電気こたつの重要な部品です。

修理に出してもいいのですが、家電量販店やホームセンターでもご購入できます。

さらに、ヒーターユニットだけの交換も効果がある場合があります。
今回は、そうした電気こたつの修理方法についてご紹介します。

こたつが温まらない!その時取るべき行動とは?

冬の暖房器具といった重要な役割をしているこたつですが、寒い日にいざ使おうとしたら、「なかなか温かくならない」ということはありませんか?

冬のシーズンだけ活躍するこたつなので、寒い日にいざセットしてスイッチを入れたときに、「故障しているかもしれない」というのはとてもショックですね。

こたつの修理は、ヒーターを交換する必要があるかどうかによっても大きく違ってきます。

こたつの故障は主に、①コードの断線や故障、②ヒューズ部分の断線と故障のどちらかが原因のことが多いです。

このうちのどちらかであれば、部分交換で対処できるので、費用もあまりかからずに直すことができるのですが、最悪の場合は、ヒーターごと交換することになり、費用もかさんでしまいます。

こたつが温まらないと感じたら、まずは、コードが途中で切れていたり、折れていないかどうかを確認しましょう。

また、コードに異常が見られなければ、ヒーターをチェックします。

ヒーターの異常を確認するためには、ユニットヒーターをこたつから取り外し、分解が必要になるので、自信のない人は電気屋さんなどに任せるのも一つの方法です。

こたつヒーターには種類がある

こたつが故障したため、修理をしようとしたら、ヒーターにはいくつかの種類があることが分かったという人も少なくないでしょう。

こたつヒーターには、主に3種類の方式があります。
コルチェヒーター、ハロゲンヒーター、石英管ヒーターの3種類です。

どの方式も石英管ガラスを使用しているのですが、石英管の中の発熱体や、ガスの種類の違いによって、発熱速度や耐久性が異なります。

また、制御方式にも、サーモスタット方式と電子制御方式の2種類に分かれます。
ちなみに、温度調節が容易な電子制御方式が、最近では主流となっています。

このように、こたつにはそれぞれユニットヒーターが取りつけられています。
そして、ユニットヒーターは、基本的に290㎜x290㎜が規格となっています。

メーカーなどによって多少の誤差はあるものの、ほとんどがこのサイズなので、そのヒーターが故障した場合に、ヒーターのみを交換する時には一応確認をしましょう。

こたつ修理!ヒーターが故障する原因

こたつが温まらないと思ったら、修理をするためにも、原因を調べましょう。

ファンが回っていても温まらない場合は、ほとんど温度ヒューズに問題があると考えられます。

この温度ヒューズは、こたつが熱くなりすぎた時などに自動的に切断し、こたつが故障したり、ヒーターが過熱しすぎないようにセーブしたりしてくれる大切な部品です。

温度ヒューズには、機器によって異なる個別の温度が設定されています。
もちろん交換する際には、必ず同じ温度のヒューズを使用しなければなりません。

温度ヒューズが切れている場合には、熱でヒューズが歪んだようになっているので、すぐに分かるでしょう。

この温度ヒューズが切れる原因としては、温度コントローラーの不良なども考えられ、その場合には、温度コントローラーだけの交換で直ることもあります。

また、つまみスイッチにほこりがたまって、ヒューズが切れることも少なくありません。

温度ヒューズが切れているかどうかは、テスターがないと判断できないので、新しいヒューズと交換して動くかどうか確かめることしか方法がないのです。

まずは、こたつの故障の原因を突き止めて、的確な対処をしましょう。

こたつ修理方法!ヒーターの故障からヒューズの交換①

実際にこたつ修理をしてみましょう。

こたつヒーターの故障が確認出来たら、まずは、ユニットヒーターを取り外して、分解してみる必要があります。

ヒーターは、ねじ止めされているので、プラスドライバーで外しましょう。

そして、このユニットヒーターの裏側に、温度ヒューズの温度の記載がありますので、これを必ず確認しておきます。

記載されている温度の温度ヒューズが必要ですが、ホームセンターやネットでも多く販売されており、1000円もしない金額で入手することができます。

温度ヒューズを入手できたら、こたつヒーターのカバーを外します。

この際、こたつ内部にほこりがたまっていたら、これもヒューズが切れる大きな原因となるので、エアースプレーなどで清掃しておきましょう。

中には、金属板で挟まれている、太く白い繊維状のパイプがあります。
また、もうひとつ絶縁パイプ(被覆)がありますが、ここにヒューズが設置されています。

こたつ修理方法!ヒーターの故障からヒューズの交換②

温度ヒューズの位置を確認出来たら、このヒューズと圧着部分をペンチで切り落とします。
この時に、白い絶縁パイプは外さないように気をつけます。

その後、新しい温度ヒューズと栓を圧着スリーブでつなぎ、配線します。

そして、ペンチで力を入れてスリーブを確かめて圧着させます。
圧着工具があるなら、それを使用すると作業が簡単ですね。

圧着させたら、線が抜けないことを確認しましょう。

テスターがあれば、温度ヒューズの導通確認をしますが、テスターがない場合には、白い絶縁パイプをかぶせて導通確認をします。

問題がなければ、電源コードを取りつけて、ファンが回ることとヒーターがつくことを確認します。

あとは元通りねじ止めをして、絶縁パイプを固定し、カバーを取りつけて、ヒーターユニットをこたつに取りつけて完成です。

たたし、作業をする前に知っておいて欲しいことは、このようなこたつ修理は、ヒーターをいじるので、余計にこたつを悪くしてしまうリスクもあるということです。

こたつが古くなっていれば、新しいものを買い替えた方が良い場合もありますね。

こたつを長く快適に使うために

こたつは、日本人に長く愛されている暖房器具です。
冬になるとこたつの存在が大きく、こたつを楽しみにしている人も多いでしょう。

そんなこたつの寿命は10年くらいと言われています。

10年を過ぎると、様々な故障が出てくることがあり、ヒーターを修理したり、交換したりしなければならない場合もあります。

こたつがすぐに温まらない、電源がすぐに落ちるなどの症状が現れたら、早めに原因を突き止めて、対処することが大切です。

温度ヒューズなどのパーツを交換するだけで、そのまま使えることもありますから、使い方によっては長く使用できるでしょう。

ヒーター方式でも「コルチェヒーター」は一番寿命が長いと言われており、これから購入するのであればこの方式がお勧めです。

そして、中には、洗濯物をこたつの中で乾かすという人もいますが、長時間の使用は安全性やこたつの寿命を考えるとあまりお勧めできません。

また、安全装置やセンサーなどが故障した場合には、そのままにせずに、速やかに交換しましょう。

こたつを使用しない時にはコンセントを抜くことも大切です。
長く快適に使うためには、コードを引っ張ったり、ねじれた状態での使用も気をつけましょう。

こたつの修理の知識を知っておくと良い!

こたつの修理をする場合、なぜ壊れてしまったのかという原因を知る必要があります。

その原因が分からなければ、こたつの適切な修理方法が分かりません。

ここでご説明した、ヒーターの知識はきっと生活に役立つことでしょう。

冬にこたつが温まらない場合でも、焦らずに状況を理解できるかもしれませんね。