マットレスや敷布団などの寝具には必ずカバーをかけて使用しますよね。
店頭でそれらのカバーを購入する際、必ずと言っていいほど確認するのがサイズです。
サイズ違いのものを買ってしまうと、持っている寝具とは合わず、返品交換を余儀なくされてしまいます。
ここではマットレスや敷布団などのカバーの種類やサイズ、ボックスシーツの選び方などをご紹介していきます。
マットレスや敷布団のカバーの種類
マットレスや敷布団などの寝具には通常カバーを付けて使用するものです。
これは、カバーを付けることで汗や皮脂汚れ、唾液などをマットレスや敷布団に届かないようにするためです。
それぞれに使用するカバーのタイプはどんなものがあるのでしょうか。
●マットレス
マットレスにはボックスシーツというタイプの専用のカバーが必要になります。
ボックスシーツのマチ(高さ)は30㎝が一般的で、マットレスの高さが30㎝未満の場合は余ったシーツの下部分をマットレスの下に巻き込みます。
そしてゴムで留め、マットレスをすっぽり覆うように使用するのです。
ボックスシーツのマチが30㎝の場合は、マットレスの高さが20㎝くらいまで対応できるようになっています。
ボックスシーツは日本のメーカーと海外のメーカーでサイズが異なるので、購入時は注意が必要です。
●敷布団
敷布団に使用するカバーは2種類あります。
・フラットシーツ
1枚の大きな布状になっているもので、四隅をお布団の裏側に折り込んで使用します。
1枚布なので洗濯しても早く乾くこと、カバー掛けが簡単だという利点があります。
・敷布団カバー
縦の片側にファスナーがついていて、そこから敷布団を入れ込みます。
下の方は縫われていない「筒」のような状態なので、内側に折り込んで使用します。
マットレスのサイズと対応カバーのサイズ
ベッドで使用するマットレスにはさまざまなサイズがあります。
ここではマットレスのサイズの詳細と、対応するカバーのボックスシーツも合わせてご紹介していきます。
ぜひ、購入時の参考にしてください。
【シングル】
主に1人で使う人におすすめします。
・マットレス 100×200×約20㎝
・ボックスシーツ 100×200×30㎝
【セミダブル】
1人でゆったり使いたい人へおすすめします。(2人で使用するには小さいです。)
・マットレス 120×200×約20㎝
・ボックスシーツ 120×200×30㎝
【ダブル】
2人で使う人へおすすめします。
・マットレス 140×200×約20㎝
・ボックスシーツ 140×200×30㎝
【クイーン】
2人でゆったり使いたい人におすすめします。
・マットレス 160×200×約20㎝
・ボックスシーツ 160×200×30㎝
【キング】
日本ではあまり使われないサイズです。
マットレスの中では1番大きな規格になります。
・マットレス 180×200×約20㎝
・ボックスシーツ 180×200×30㎝
敷布団のサイズとカバーのサイズ
前項ではマットレスのカバーサイズのお話をさせていただきました。
ここでは敷布団のカバーサイズをご紹介していきます。
【シングル】
・敷布団 100×210㎝
・敷布団カバー 105×215㎝
【セミダブル】
・敷布団 120×210㎝
・敷布団カバー 125×215㎝
【ダブル】
・敷布団 140×210㎝
・敷布団カバー 145×215㎝
【クイーン】
・敷布団 160×210㎝
・敷布団カバー 165×215㎝
【ベビー】
・敷布団 75×120㎝
・敷布団カバー 80×125㎝
【ジュニア】
・敷布団 90×185㎝
・敷布団カバー 95×190㎝
上記を見て分かるように敷布団カバーは敷布団本体よりも5㎝ずつ大きくなっています。
その理由は、敷布団にはしっかりとした「厚み」があるためです。
そのため、敷布団カバーを手作りする際も、5㎝余裕を持って制作するようにしましょう。
マットレスのボックスシーツの選び方①
マットレスにかけるボックスシーツの良い点は、カバー交換が簡単なことです。
いざボックスシーツを購入するとなった時、どんなことに注意して選んだらよいのでしょうか。
ボックスシーツ選びで大事なポイントをご紹介していきます。
【マットレスにあったサイズを選ぶ】
ボックスシーツを購入する際は、「シングル」「ダブル」などマットレスのサイズ確認をしっかりと行うことが大事です。
しかし海外メーカーのマットレスなどは若干サイズが異なる場合があります。
心配な場合は巾、丈、マチの長さをはかってから購入しましょう。
万が一サイズ違いのものを購入してしまった場合、使えはしますがたるんだり引っ張られたりして、使用していてよい気分ではありません。
見た目の美しさを損なわないためにも、サイズ選びは慎重に行いましょう。
【抗菌・防カビにこだわる】
人は一晩の間でペットボトル1本分(500ml)もの汗をかくと言われています。
暑い時期だけでなく、1年を通してかく汗や、それにともなう湿気はカビやダニの原因になってしまいます。
こまめに洗濯することが理想的ですが、天気や洗濯の時間が取れないなど、さまざまな理由により難しい場合もあるでしょう。
そんな時は抗菌・防カビ機能のカバーをおすすめします。
肌の弱い人や、小さい子供、アレルギー体質の人も安心して使用ができます。
すぐに洗濯ができない状況の人には、特におすすめします。
マットレスのボックスシーツの選び方②
【素材で選ぶ】
快適な睡眠をとるためにはカバーの素材にもこだわりましょう。
理想のボックスシーツの条件は、通気性・吸水性のよいもの、保温性の高いもの、綿100%のものです。
ボックスシーツを構成する糸の太さでも、触った時の肌触りに違いがあります。
「40番」「60番」と糸の構成が表記されていますが、数値が上がるごとに糸はどんどん細くなっていき、なめらかで肌触りが柔らかくなります。
そのため、購入する前に実際に触って試してから、自分好みカバーを見つけましょう。
【デザインで選ぶ】
機能や素材、サイズも大事だけれど、部屋のインテリアに合わせたデザインのものを購入することも重要です。
気に入ったカバーだと眠ることも楽しくなり、それが快眠への第一歩となります。
季節によって柄や色を変えて、インテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【コスパ・効率面で選ぶ】
ボックスシーツは通常、マットレスの上に敷く敷きパッドの上につけて使用するものですが、中には敷きパッドと一体化したモデルも販売しています。
こちらにはさまざまざメリットがあり、寝ている時のずれを防止する、洗濯が1度で済む、購入が1枚なので出費を抑えられる、などがあげられます。
逆にデメリットですが、カバーが傷んだ時にまとめて処分しらければいけない、という点があげられます。
これだとまたボックスシーツと敷きパッドを購入しなければなりません。
しかし、デメリットを上回るたくさんのメリットがあるので、ボックスシーツをお探しの人は検討してみてもよいでしょう。
ボックスシーツのお手入れは?
ボックスシーツなどの寝具は、雑に扱えば扱うほど寿命が短くなってしまいます。
そこで使用中やお手入れの際のポイントをご紹介します。
●正しくセッティングする
正しいセッティング方法は、マットレスの上に敷きパッドを敷き、その上に正しいサイズのボックスシーツをつけます。
ボックスシーツを直接マットレスにつけてしまうと、寿命が短くなってしまう原因ともなります。
●1週間に1度は洗濯する
寝ている間、体は汗をかきます。
洋服と同じようにカバーも毎日洗濯することが理想ですが、天気や時間の都合上難しいでしょう。
そんな時は週末にまとめて洗うなどして、週に1回は洗うように心がけましょう。
また、ボックスシーツにシミがついてしまったときは、塩素系の漂白剤をシミの部分につけ、少しおいてから洗濯すると汚れが落ちやすいです。
●ほこりを取る
ボックスシーツは四隅にほこりが溜まりやすい構造をしています。
そのため、洗濯する前に必ず取り除いてから洗うように心がけましょう。
寝具には正しいサイズでお気に入りのカバーを
マットレスや敷布団のカバーサイズ、ボックスシーツについてご紹介させていただきました。
サイズやつけ方など、正しい寝具を選ぶことは、日々の睡眠環境の質をぐっとあげてくれます。
機能を重視することも大事ですが、インテリアなどのデザインにこだわりをもってシーツを選ぶとベッドに入るのが楽しくなります。
ぜひ、自分好みのカバーを見つけましょう。