もうすぐ、出産を控えたママはベビー用品をそろえ始めることを、検討しているのではないでしょうか。
たくさんのベビー用品の中でも欠かせないのが新生児用の寝具です。
様々な寝具が出回っている中で、どのように選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、新生児から使える寝具の選び方のポイントについてご紹介します。
新生児の寝具をそろえなくてはならない理由
新生児は生まれてからしばらくの間は、一日の大半を眠って過ごします。
そんな新生児の眠る寝具は、大人のものと比べると少々硬めにできています。
これは、新生児の体がまだ未発達のため、大人の寝具のように柔らかいと体に負担をかけてしまうのです。
柔らかい寝具を使ってしまうと体が寝具に沈んでしまい、背中にゆがみが生じたり、関節が不自然になってしまうのです。
そのため、新生児の使う寝具は、体に負担がかからないように硬めに作られているのです。
また、大人の寝具に比べ、吸湿性が優れていることも特徴です。
寝具には、保温性が求められがちですが、新生児が使う寝具には吸湿性も求められます。
新生児は汗をかきやすく、体に熱がこもりやすいためです。
また、生後5ヶ月ごろになってくると、寝返りをするようになります。
もちろん、寝ているときにも寝返りをうちます。
このときに、柔らかい寝具ですと、寝返りをした際に顔が沈んでしまい、窒息してしまう可能性があるのです。
このように、大人とはまだまだ体に違いがあるため、新生児に合った寝具が必要になってくるのです。
では、季節ごとの新生児の寝具の選び方についてご説明します。
春に生まれた新生児の寝具の選び方
では、ここからは季節ごとの寝具の選び方についてご説明します。
まずは、3~5月までの春に生まれた新生児の寝具の選び方についてです。
春は、寒い日と温かい日と、気温差が大きいのでどのように寝具を選んだらいいか悩んでしまいますよね。
寝具売り場でも、様々なものが置いてあり、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
体温調整がまだ上手くできない新生児は、春から夏にかけて体温も気温と一緒に上がってしまいます。
そのため、おすすめしたいのが綿でできた寝具です。
綿の寝具は、通気性がよく吸湿性が高いのです。
少し気温が高めの日などには、綿の寝具のかわりにガーゼケットやタオルケットでもいいでしょう。
また、先ほどもご説明した通り、新生児はたくさんの汗をかきます。
そのため、汗を吸い取るための敷布団に敷いて使う、汗取りパッドも用意しておくといいでしょう。
もしかしたら、添い寝をするつもりでいるママやパパもいるかもしれませんね。
添い寝をする場合には、大人よりも体温の高い新生児はやはり汗をかきやすい状態ですので、薄手の寝具を使うことをおすすめします。
夏に生まれた新生児の寝具の選び方
暑く寝苦しい夏は大人でも不快ですよね。
まして、汗をかきやすい新生児では尚更です。
6~8月の夏に生まれた新生児の寝具の選び方のポイントは、何なのでしょうか。
それは、通気性のいいものを選ぶということです。
掛け布団に関しては、なくても大丈夫です。
もし、かけるのであれば、ガーゼケット・バスタオルなどで十分です。
掛け布団よりも、重要視していただきたいのが「敷布団」です。
夏には、敷布団に熱がこもってしまい、新生児が寝られなくなってしまうのです。
それが原因で、抱っこで寝かしつけても、布団に寝かせたとたんに泣き出してしまうなんてこともあるそうです。
大人も、そんな寝具では寝られないですよね。
そこで、おすすめしたいのが「寝ござ」です。
「い草シーツ」とも呼ばれています。
使い方はとても簡単で、敷布団の上に敷くだけで使うことができます。
通気性がいいので、新生児も快適に眠ることができます。
秋に生まれた新生児の寝具の選び方
9~11月は気温差が大きい時期です。
9月ではまだ残暑が残り、11月は寒さを感じ始める頃でしょう。
秋に生まれた新生児の寝具は、どのような選び方をするといいのでしょうか。
秋は通気性がよく、保温性に優れている寝具がおすすめです。
この時期に重宝するのがガーゼケット・バスタオルです。
秋の気温は、深夜から明け方にかけて下がりやすいので、これらをサッとかけてあげることで、体が冷えないように調節してあげられます。
また、スリーパーも役に立ちます。
朝晩が冷え込むこの時期でも、ガーゼケット・バスタオルのように、蹴とばしてどこかに行ってしまうといった心配がないので安心です。
ただし、注意したいのが、あまりかけ過ぎないことです。
朝晩が冷え込むからと、多めに布団をかけてしまうと、新生児はたくさんの汗をかいてしまいます。
その汗で、明け方に冷えてしまうということがあります。
特に添い寝をする場合は、布団の中に大人の体温も加わってしまうため、暑くなってしまいます。
新生児が汗をかいていないか、時々確認をしてあげることが重要です。
冬に生まれた新生児の寝具の選び方
寒さが厳しくなってくる冬の12~2月に生まれた新生児の寝具の選び方で重要視しがちなのが、「保温性」ではないでしょうか。
もちろん、寒い時期ですので保温性もとても大切です。
ですが、「寒いから」と温め過ぎることにも注意が必要なのです。
繰り返しご説明している通り、新生児は体温調整がまだ上手くできません。
そのため、室内を温めて寝具も温めて…としてしまうと、新生児の体内には熱がこもってしまいます。
大人も気づかない間に、新生児は汗をかいてしまい肌着を濡らしてしまったり、肌には汗が原因の雑菌を繫殖させてしまう恐れもあるのです。
このため、温めすぎにも注意が必要なのです。
また、冬の寝具には乳幼児突然死症候群(SIDS)になってしまう原因があるとされています。
その原因の1つとして温めすぎがあります。
このようなことを防ぐためにも、適度な温度調整をしてあげることが大切になってくるのです。
温めすぎや寝冷えが心配な方は、先ほどもご紹介ししたスリーパーを使うことをおすすめします。
スリーパーは、5~6重のガーゼでできたものが販売されています。
ガーゼでできたものは通気性や保温性に優れているので、新生児におすすめです。
新生児の寝具を選ぶためのポイント
これまで、新生児が生まれた季節ごとの寝具の選び方についてご紹介してきました。
最後に寝具の選び方の大まかなポイントを3つご紹介します。
【手入れのしやすさで寝具を選ぶ】
寝具は、毎日使うものですよね。
そんな寝具が手入れの大変なものだと、清潔に保つのは難しいです。
手軽に洗えるものを選びましょう。
【ベビーベッドの場合はサイズの確認を行う】
寝具を購入するときに、ベビー布団ではなく、ベビーベッドで準備をする方もいるでしょう。
このようなときには、きちんとベビーベッドのサイズがあっているのかを確認してから購入しましょう。
【何が必要なのか把握する】
ご紹介してきた通り、生まれた季節ごとで必要な寝具に多少の違いがあります。
そのため、何が必要なのか、事前に調べておきましょう。
季節に合った寝具を選ぼう!
新生児の生まれた季節ごとの寝具の選び方について、ご紹介してきました。
大人とは違い、まだまだ未熟な新生児は寝具1つで、体調が変化してしまいます。
たくさんの汗で不快で眠れないだけではなく、温めすぎで乳幼児突然死症候群を発症してしまう恐れもあります。
汗っかきな新生児に合った寝具を選んであげて、快適に眠れるようにしてあげましょう。