人は、1日の約4分の1を睡眠に当てています。
睡眠は生活の多くの時間を占めるわけですから、質の良いものにして、日々の疲れを癒したいですよね。
質の良い睡眠にするためには、寝具にこだわるのも一つの手です。
今回は、人気の寝具のブランドをご紹介していきます。
寝具にこだわって質の良い睡眠にする
寝具を変えるだけで、睡眠の質があがることもあります。
どんなポイントで寝具を選んだら良いのでしょうか。
〇枕
寝具の中でも枕は快眠のために重要なアイテムです。
枕が自分に合っていない状態だと、首や肩が凝ってきたり、寝返りの回数が必要以上に増えたりすることがあります。
理想的な枕は、立っているときの首にカーブが寝ているときも保ってくれるものです。
約6~8センチくらいの高さになると良いとされています。
枕を自分の首に合わせてオーダーしてくれるブランドもあります。
〇マットレス
マットレスの硬さは、柔らかすぎず硬すぎないものがおすすめです。
柔らかすぎるマットレスは寝返りが打ちにくく、長く眠るベッドとしては良いものではありません。
反対に硬すぎるマットレスは、圧力が一転に集中して血行が悪くなってしまいます。
程よい硬さのものがおすすめです。
〇掛け布団
掛け布団は軽いものを選ぶようにしましょう。
布団の中の温度が約33度、湿度が約50パーセントであると、快適な睡眠を得られえると言われています。
羽毛布団は軽く、吸湿性もあるのでおすすめです。
最近では羽毛布団はとてもリーズナブルなものも多く販売され、人気が高くなっています。
人気の海外寝具ブランド「シモンズ」
SIMMONS(シモンズ)は、1870年にザルモン・シモンズによって創業したアメリカの寝具メーカーです。
マットレスやベッドフレームの他にも、質の高い寝具を多く生産しています。
世界の高級ホテルに使われていたり、セレブからの人気も高いブランドです。
シモンズの特徴は、マットレスにあります。
シモンズのマットレスは全て「ポケットコイル」で出来ています。
ポケットコイルは、スプリングに使われているコイルひとつひとつが、布の袋に入っています。
そうすることでコイルが体を点で支えるので、寝ている間も正しい姿勢を保ってくれます。
また、ポケットコイルを包んでいる不織布は、三次元構造に重ねた多孔質のシートを使っています。
この布を使うことで、通気性がよくなり、快眠を妨げるマットレス内の湿気を逃がしやすくなっています。
シモンズは最先端と睡眠化学を製品に取り入れています。
さらに、数値として表すことの出来ない「感覚」も感覚工学観点から製品に反映させているのです。
人気の海外寝具ブランド「シーリー」
SEALY(シーリー)は、1881年にテキサス州シーリータウンで創業しました。
3S(シモンズ・シーリー・サータ)と呼ばれる、アメリカの人気寝具ブランドの一つで、アメリカのシェア1位を誇っています。
シモンズが点で支えるポケットコイルに対し、シーリーのマットレスは面で支える「ボンネットコイル」を使用しています。
シーリーのコイルは、「交互配列」で連結されています。
従来の連結方法である並行配列は、全てのコイルが同じ方向に連結されているので、負荷がかかると同じ方向に傾いてしまいます。
しかし、シーリーの交互配列は連結される向きが交互になっているため、傾きがなくなり安定性が高いです。
これにより適切な反発力があり、快適な眠りを助けます。
また、シーリーはマットレスの素材にもこだわっていて、「プレッシャーリリーフ・インレー」、「センターサポート」などの高い技術があります。
人気の日本のベッドブランド「フランスベッド」
日本のベッドメーカーとしてとても人気があるのがフランスベッドです。
一般的なベッドの他、介護用ベッド、さらには海外高級ブランドの家具まで手掛け、寝具だけにとどまらない幅広い展開をしています。
フランスベッドの人気の理由はなんと言っても、日本人のためのベッドを作っているところです。
フランスベッドのマットレスは、シーリーと同じボンネットコイルを採用しています。
ポケットコイルは不織布でコイルが仕切られているため、マットレスのなかに湿気が溜りやすくなってしまいます。
フランスベッドがボンネットコイルを採用している理由は、高温多湿な日本の気候がその一つです。
フランスベッドのボンネットコイルの特徴は、「高密度連続スプリング」です。
この技術が、スプリング内の通気性と速乾性を高めています。
また、高密度連続スプリングは日本人の筋肉や体型のことが考えられています。
従来のスプリングよりも約2.5倍硬い土台になっていて、面で支えるので部分的な落ち込みが少なくなっています。
これにより理想的な寝姿勢であるS字ラインが保たれるのです。
アスリートにも人気の高反発マットレス「東京西川」
「東京西川」は、室町時代から続く老舗寝具ブランドです。
ちなみに、寝具で有名な「西川」と言っても、東京西川・京都西川・大阪西川・昭和西川は別の会社になりますので注意しましょう。
ここでは、東京西川をみていきます。
東京西川といえば羽毛布団のイメージがありますが、近年は有名アスリートを起用したCMでおなじみの高反発マットレス「Air」が人気となっています。
Airは高反発のウレタンフォームで出来たマットレスです。
表面には小さな四角形の凹凸がたくさんあり、この突起が点で体を支えてくれます。
ファーストモデル・ゼロスリーモデル・プレミアモデルがあります。
プレミアモデルは耐圧分散性と通気性が他モデルよりも高くなっていて、それにともない価格も高くなっています。
直置きタイプとベッドマットレスタイプがあり、硬さはベーシックかハードから選ぶことが出来ます。
Airが人気の点は、横向きに寝たときにも体全体がマットレスと触れているというところです。
横向きに寝ても、一点に負担がかかりにくいので、腰痛にお悩みの方にも人気です。
リーズナブルな寝具が人気のブランド
ここまで、品質にかなりこだわっている高級寝具ブランドをご紹介してきました。
高級な寝具は、「一生もの」としての寝具を購入される方におすすめです。
一方、一人暮らしの方や、子どもの寝具など買い替えが予想される方には、リーズナブルな寝具がおすすめです。
リーズナブルな価格帯で、寝具も扱う人気の家具ブランドをみていきましょう。
・ニトリ
最も身近な家具屋さんと言っても過言ではないでしょう。
ニトリは、自社の工場で家具や寝具を自社で生産しています。
家具メーカーとして、ベッドフレームやマットレスの種類が豊富なところが人気です。
最近では「Nクール」「Nウォーム」といった機能性が特徴の寝具類もかなりの人気を集めています。
・IKEA
IKEAはリーズナブルでありながら、デザイン性が高いことで人気のブランドです。
デザイン性が注目を集めていますが、接触冷感などの機能的な寝具も揃っています。
お手入れが楽で、通気性のある新素材リヨセルなどが人気です。
寝具を選ぶ基準はいろいろ
高級マットレス中心に、人気の寝具ブランドをご紹介してきました。
機能面もさることながら、デザインや価格、使い心地など、寝具を比較するポイントは数え切れません。
ご自身のライフスタイルや家族構成、部屋の大きさなどを考えて、ベストな寝具を見つけてみてください。