よく使用されている素材のお布団と言えば、綿とポリエステル素材のお布団ですが、自分で洗濯する場合は、どのようにすれば良いのでしょうか。
また、その際はどのような事に注意すれば良いのでしょうか。
今回は、「綿布団って家で洗えるの?」、「ポリエステル布団の洗濯方法って?」などの疑問についてお答えします。
ポリエステル布団の特徴
ポリエステルは化学繊維でできており、天然素材を使用していないため、お安く手に入るという点では、大変人気のお布団です。
安さが自慢のポリエステルですが、実はメリットはそれだけではありません。
ポリエステルは、とても丈夫で耐久性が高いという特徴がありますので、長時間天日干ししても繊維が傷つく事はありません。
また、弾力性も高いため、ぺたんこになりにくいという特徴もあり、使い方によっては長くお使いいただく事ができます。
しかし、化学繊維のお布団は、吸水性に劣るというデメリットもあり、ジメジメした時期には寝心地の悪さを感じる事もあります。
天日干しができない時期は、布団乾燥機などで対応しないと、カビやダニが繁殖する原因になってしまうので気を付けなければなりません。
また、ポリエステルのように化学繊維でできているお布団は、静電気を起こしやすく、小さな埃などを寄せ付けてしまうという特徴もあります。
化学繊維は丈夫で長持ちする以外にも多くのメリットがありますが、できるだけ頻繁にお布団をケアする必要がある、という事が分かりましたね。
次は、洗濯方法について見ていきましょう。
ポリエステル布団の洗濯方法と注意点
さて、ポリエステルのお布団を自分で、ご自宅で洗濯する時は、どのようにすれば良いのでしょう。
ポリエステル布団は、とても丈夫なのが特徴であるため、手洗いしても、洗濯機で洗っても問題ありませんが、まずは手洗いの方法についてご説明します。
【ポリエステル布団の手洗い法】
1 洗う前は、1度掃除機を掛けて、表面に付いた余分な埃を取っておきましょう。
2 浴槽に1/3程ぬるま湯を入れ、液体洗剤を入れます。
粉末でも構いませんが、溶けきらない洗剤が残ってしまわないように、液体を使用する方が良いでしょう。
3 カバーを外して2つから3つ折りに畳んで、浴槽に入れます。
4 お布団が水分をしっかり含むのを確認できたら、汚れの気になる部分を中心にもみ洗いします。
5 汚れの気になる部分のもみ洗いが済んだら、全体を万遍なく洗うために、端から踏んでいきます。
6 折り目を変えながら、全体を踏んで洗濯していきます。
7 洗い終わったら、すすぎをします。
お湯を何回か変えながら、洗剤で泡立たなくなるまでしっかりすすぎます。
8 すすぎ終わったら、足でゆっくり押して脱水をします。
9 水気が減ったら、天日干しします。
干す際は、なるべく2つ折りではなく、広げて通気性の良い状態で干すようにしましょう。
【ポリエステル布団を手洗いする時の注意点】
ポリエステル布団は、丈夫なのが売りですが、足で踏み洗いする時は、ゆっくり体重を掛けて洗濯しましょう。
いくら化学繊維が丈夫でも、勢い良く洗濯すると生地や繊維を傷めてしまう原因になりますので、気を付けましょう。
また、すすぎの際は、早く乾くようにできるだけ足で踏んで水分を出すようにしましょう。
なるべく2つ折りではなく、広げて通気性の良い状態で干すようにしましょう。
綿布団の特徴
ポリエステル同様に、リーズナブルなお値段で購入する事ができる綿も、お布団としてよく使用されています。
購入しやすい値段であるという面ではポリエステルと同じですが、綿は植物繊維からできています。
そのため、保温性や吸湿性に優れています。
繊維の間に多くの空気を含んでいるので、温かく使用する事ができます。
また、汗や結露などの水分もよく吸水します。
天然由来の植物繊維ですので、どんな体質の人にもお使いいただく事ができる優れたお布団なのです。
しかし、通気性や放湿性に優れているわけではないので、できるだけ毎日天日干しする事が重要です。
湿気はダニやカビ、ハウスダストの原因にもなり兼ねません。
吸湿性が高い分、お布団が含んでしまった湿気をしっかり放湿させなければなりませんので、悪天候が続くような場合は、布団乾燥機などを使って、しっかり乾燥させるようにしましょう。
また、保管する際も、できるだけ風通しの良い場所を選ぶのがおすすです。
次は、綿の洗濯について見ていきましょう。
綿布団って家で洗濯できるの?
綿は植物由来の天然繊維ですので、ポリエステルよりも繊細です。
また、もともと繊維に付いている油が繊維を柔らかくしているため、自宅で液体洗剤を使って洗ってしまうと、油が取れて綿が固くなってしまいます。
また、しっかり乾かしたとしても弾力が失われてしまう恐れもあります。
そのため、自宅で洗うのはあまりおすすめはできません。
ウールのような素材も自宅でしっかり洗ってしまうと、縮んでしまうしまう可能性もありますが、丁寧に洗えば、乾燥後も柔らかく使用する事ができます。
ですが、綿布団はウールのように丁寧に洗っても、自分で洗う場合は繊維が固くなります。
どうしても洗いたい時は、クリーニングに出すのが賢明でしょう。
部分的な汚れに関しては、液体洗剤を使うなどして自分で対応し、全体的にしっかり洗いたいと思った時は、クリーニングに出すようにしましょう。
ただし、繊維が固くなっても良いという人であれば、家で洗濯しても問題はありません。
綿とポリエステル布団のコインランドリーでの洗濯について
綿とポリエステルのそれぞれの特徴についてお話しましたが、どうしても自宅でお布団を洗濯する事ができない場合は、コインランドリーを使用する方法もあります。
果たしてどちらのお布団も対応できるのでしょうか。
上記でもお話したように、ポリエステルは丈夫なのが特徴なので、コインランドリーの使用は問題ありません。
手洗いはもちろん、クリーニングも問題ありません。
続いて、植物繊維の綿布団ですが、こちらはコインランドリーは使用ができません。
クリーニングで綿専用の洗濯処理を行うのがベストです。
コインランドリーは大変便利ですが、素材別の洗濯処理ができないため、仕上がりが不安定になってしまいます。
手洗いでさえ繊維が固くなってしまうため、綿布団にはコインランドリーは不向きと言えます。
綿布団を洗濯する場合は、やはりクリーニングに出すのが一番でしょう。
ポリエステル布団を乾燥する際の注意点
実は、ポリエステル布団でも、乾燥機などのタンブラーが禁止の表示がされているものもあります。
しかし、せっかくコインランドリーで洗濯するのなら、ついでに乾燥もしてしまいたいものですよね。
午前中などの早い時間にコインランドリーで洗濯をしたならば、お昼からでも天日干しができますが、夕方からコインランドリーを使用した場合はそうもいきません。
もしそのような場合は、短時間だけ乾燥機を使用しましょう。
すぐに使用しないのであれば、部分的な湿り気は家で干して乾かすようにしましょう。
ポリエステルなどの化学繊維は、乾燥も早いので、翌日には使用する事ができます。
また、コインランドリーの乾燥機を使用する際は、お布団1枚だけで乾燥させるようにしましょう。
乾燥にかかる時間短縮のためにも、大き目の乾燥機を選んで使用すると良いでしょう。
ポリエステル布団の洗濯のポイント
1 洗濯前は、掃除機で表面の埃をしっかり取る事
2 ポリエステル布団を家で洗う時は、繊維を傷つけないよう丁寧に洗う
3 ポリエステル布団を自宅ですすぐ際は、時間を掛けて水分をしっかり出す
4 乾燥機に掛ける際は、表示をよく確認する事
5 乾燥機に向かない場合は、短時間の使用にするか自宅で天日干しをする事
丈夫なポリエステルですが、意外と注意点が多い事が分かりましたね。
洗濯の際は、ぜひ参考にしてみて下さいね。