ベッドを新しく購入する時に、ベッドフレーム選びで悩む人は多いのではないでしょうか?
1日の大半を寝て過ごすのですから、できれば品のある、木目の丈夫で飽きがこない長く使えるベッドフレームが欲しいものですね。
中でも、ウォールナットの無垢材を使ったベッドフレームは、飽きがこず長く使えることでも人気があります。
そんな無垢のウォールナットからできた、ベッドフレームの人気の秘密を解明していきましょう。
ベッドフレームでよく聞くウォールナットの無垢材って?
ベッドフレームなどの木目のインテリアを見ていると「ウォールナット」という言葉が登場します。
家具や建材に使われているブラックウォールナットは、チーク・マホガニーと並び、「世界の三大銘木」と呼ばれている木材です。
昔は、ヨーロッパ産のウォールナットが多く使われていたそうですが、今では伐採が制限されて、現在流通しているのは、アメリア東部にあるアパラチア山脈やカナダのオンタリオ州などのものが多くなっています。
このブラックウォールナットは、高級家具材の他、高級車のハンドルやライフル銃、楽器などにも使用されています。
クルミ科の植物で、適度の油分を含み、鮮やかな艶があり、本革のように使い込んでくほど味が出る木材です。
独特な濃いブラウンの心材と、ちょうどよい堅さのウォールナットは、無垢材のままで加工できることも特徴のひとつです。
この素晴らしい素材そのものを活かした、味わいは、合板や集成材では、出すことができません。
なぜウォールナットの無垢材がベッドフレームに向いているのか
革でできたバッグや靴は、使っていくうちに、革そのものの経年劣化を楽しむことができるように、ウォールナットの無垢材からできたベッドフレームも同じように楽しむことができます。
毎日使う、ベッドですから、使うのが楽しみであるようにしたいものです。
頻繁に買い替えることがないベッドフレームは、やはり長く使えて、飽きがこない素材であることは大切なことです。
そして、ウォールナットの持つ独特なダークブラウンは、バランスの取れた色で、洋室でも和室でも違和感なくマッチします。
また、それだけではなくその他のインテリアの色とも合わせやすいのです。
衝撃に強く狂いも少ないため、ベッドフレームなどのインテリアに使われることが多くなっています。
さらに、使用する形状で丸太から切り出された無垢の木材は、削り直しなどで修復が可能で、使用される接着剤も少ないのです。
そして、湿気を調整してくれる作用や自然の木の香りも楽しむことができ、消臭作用も持ち合わせています。
ベッドフレームを選ぶなら仕上げにもこだわろう
このように、無垢のままでも十分に魅力があるウォールナットのベッドフレームですが、さらに魅力を引き出す仕上げ方法は2つあります。
1つは、自然の植物オイルが主原料となっている、塗料をウォールナットの無垢材にしみ込ませる「オイル仕上げ」と呼ばれる方法です。
自然で程度な光沢を持たせることができ、表面も触り心地がよく、スベスベになります。
そして、呼吸する無垢材の働きを妨げることないので、無垢の鮮度を保つこともできるのです。
しかし、表面に硬い塗膜をつくる目的ではないため、傷や汚れには弱い部分もあります。
その反対に、2つめの方法であるウレタン塗装は、無垢材の上にコーティングをするので、汚れにくさが特徴の仕上げ方法です。
こんなメリットを持つ仕上げ方法ですが、無垢の呼吸を化学物質のコーティング剤によって、止めてしまいます。
このようなことから、無垢材のウォールナットでできたベッドフレームの仕上げは、オイル仕上げがおすすめです。
ベッドルームは、汚れの原因になるものは少ない場所なので、定期的にお手入れをしておけば、あまり汚れることも少ないでしょう。
ウォールナットの無垢材のベッドフレームのお手入れ
そこで、ウォールナットの無垢材からできた、ベッドフレームのお手入れは、どのようにしたらいいのでしょうか。
無垢は、温度の変化や水分の吸収の度合いによって、割れや反りが生じやすいというデメリットを持っているので、無垢材を使ったインテリアに水拭きはNGです。
もし、ウォールナットの無垢材からできたベッドフレームのお手入れをする場合は、必ず乾いた布でやさしく拭きましょう。
もちろん、化学薬品の付いた化学雑巾もダメです。
また、急激な温度変化を避けるため、冬場はベッドフレームの近くにヒーターなどを置かないようにしましょう。
そして、万が一、傷を作ってしまった場合には、ヤスリで削ります。
この時、傷の部分と傷の周囲にヤスリをかけましょう。
最初は荒めのヤスリで、周囲との差がなくなるまでかけた後、細かい目のヤスリで表面をなめらかにしていきます。
そして、メンテナンス用のオイルを薄くのばし乾かして、最後に乾拭きをするだけです。
これは、無垢材だからできる修復方法です。
もし、突板のベッドフレームではこのような修復はできません。
ウォールナット無垢とは違うウォールナット突板
同じウォールナットといっても、突板はバーチなどの素材を何層にも人工的に重ねて作られた合板の表面に、薄く切ったウォールナットが貼られているものです。
無垢のように、1本のウォールナットの木からとれる純粋な木材ではないため、傷の修復も無垢と同様にヤスリで削ってしまうと、合板やベニヤが浮き出してしまいます。
この突板の正式名称は「天然木化粧合板」といいます。
なので、無垢のウォールナットのベッドフレームのような、木の温もりを感じることはできますが、経年劣化を楽しむことができません。
また、耐久性の面でも劣ります。
しかし、ベッドフレームが軽く、移動をする場合には楽で、価格もウォールナットの無垢に比べて安いことがメリットです。
インテリアにお金をかけたくない人や、比較的に移動が多い人には向いているでしょう。
反対に、価格は高いけれど、長く使いたかったり、経年劣化を楽しみたい人にはやはり、同じウォールナットでも無垢のものをおすすめします。
ベッドフレームの選び方
ウォールナットの無垢材を使ったベッドフレームのよさがわかったところで、次は大事なサイズを選ぶ時のポイントをご紹介しましょう。
メーカーによって、若干の寸法が異なる場合もありますが、基本的には、1人用のシングル、1人でも余裕をもって寝たい場合にはセミダブルをおすすめします。
2人で使う場合には、ダブル・ワイドダブル・クイーンをそして、シングルベッドを2台合わせたキングサイズがあります。
もし、今後家族が増える可能性のある場合には、ダブルベッドを1つ購入するよりも、シングルベッドを2つ、もしくはシングルとセミダブルを購入して、組み合わせて使うのもいいでしょう。
なぜなら、たとえパートナーでもマットレスの硬さの好みも違うこともあるでしょうし、長く暮らしていく間に、生活スタイルも変化することもあるからです。
家族が増えたり、やむを得ず引越しをすることもあるでしょう。
大きな買い物ですから、少し先を見据えてもいいと言えます。
また、ベッドヘッドだけが付いているものや、キャビネットの付いているもの、そして収納が付いているタイプなどもあるので、それぞれのメリット、デメリットを確認してから選ぶようにするといいでしょう。
ベッドルームの相棒と長くお付き合い
自然な美しさがあるものは、何年経っても飽きがなく、本来のよさが伝わります。
マットレスを替えても、支えてくれるベッドフレームが、ウォールナットの無垢材なら一生モノになることでしょう。
使う人もウォールナット無垢材のベッドフレームと同じように、美しく歳を重ねたていきたいものです。