ベッドで寝ている方の悩みのひとつに、「お布団がずり落ちて困る」というのがあります。
人の寝相には、人それぞれ癖があります。
いつも同じ方向にずれ落ちるという場合は、寝相によるものが大きいのです。
ただ、寝がえりを打つことは健康上とても良いことであり必要なものです。
そこで今回は、寝相を気にすることなくお布団がずれ落ちないような工夫をするために、ずれ落ち防止に最適なベッドの柵のハイタイプをご紹介するのと、柵を使う前にできる対策法をまとめてみました。
ベッドのお布団のずれ落ちは体に負担が掛かる
朝起きると、いつもベッドの左側や右側にお布団が落ちていたり、ずれていたりということはありませんか?
朝方、なんだかスースーするので目が覚めてしまったけれど、眠気と寒さでお布団を直す気持ちになれず、そのままいつもの起床時間まで背中を丸くして眠ってしまう、ということもありがちです。
昔から日本では畳の上にお布団を敷いて寝るという方法でしたが、お布団の上げ下げをしなければいけないことから、高齢化社会の現代では敬遠されつつあります。
ベッドだと、お布団の上げ下げの手間が省けるということで、昨今ではベッドを利用する方が主流になってきています。
しかし、ベッドで寝るとお布団がずれ落ちてしまうこともあります。
また、掛け布団が重く感じられたり、お布団が下に落ちるのを無意識で体が防止しようとするため、寝ている間にストレスを感じるということがあります。
そこで、ベッドからお布団がずれ落ちないためにベッドの脇に挟み込むハイタイプの柵を使うという方法がありますが、これについては後々ご紹介していきます。
まずは、お布団がベッドからずれ落ちる原因や、柵などを使わなくてもできる対策などを先に考えてみましょう。
ハイタイプの柵を使う前に見直すベッドのお布団のずれ落ち対策
お布団を敷いて寝る方が体が楽だというのであれば、皆ベッド使用をやめるはずです。
しかし、実際ベッド使用派の方がお布団派よりも多いということは、現代の住宅事情にとってベッドの方が快適だと思っている人が多いということに他なりません。
高齢化社会の現代では、お布団の上げ下げなど、体に負担の掛かることは極力避けたいものです。
お布団がずり落ちて快適に眠れないのであれば、まずは、お布団のずれ落ちの大きな原因になる寝相について考えてみましょう。
お布団のずれ落ちの方向によって、自分の寝がえりの癖や寝相を知ることが大切です。
いつも、ベッドの左側にお布団が落ちているという人は、左側への寝返りが多いということです。
右側にお布団が落ちている人は右側に寝がえりを打つことが多くなっているはずです。
ハイタイプの柵を使わずにできる対策法というと、左にお布団がずれ落ちる人はベッドの左側を壁にすると良いでしょう。
右側にお布団が落ちる人はベッドの右側に壁がくるようにベッドを置きます。
ベッドの向きを変えることが難しいのであれば、チェストやローテーブルなどを置いてみることをおすすめします。
チェストやローテーブルは、あまり軽いものだとお布団で押し倒されてしまうことがありますので、ある程度の重さのあるものが良いでしょう。
高さも掛け布団と同じくらいの高さ、もしくは少し高いものがお布団のずれ落ちに役立ってくれます。
ハイタイプの柵を使う前にお布団や毛布の素材を見直してみる
ベッドをシングルからセミダブル、セミダブルからダブルへと、大きなサイズのものにするということも効果があります。
掛け布団面積より敷布団面積が大きければ、お布団は移動しても落ちる確率が少なくはなります。
ただ、お布団のずれ落ちのためだけに、ベッドを大きなサイズに買い替えるのは無理があり、ほとんどの人は実行できないので非合理的です。
そこで、お布団や毛布の素材を見直してみるということでも解決することができます。
毛布の素材はアクリルが多いですが、アクリルは肌触りが気持ち良い分、ツルツルとよく滑ります。
アクリル素材の毛布をやめて、純毛のものにしてみると幾分ずり落ちは軽減されるはずです。
実は、ハイタイプの柵を使う以外にも、お布団のずれ落ち対策はまだあります。
ホテルのベッドメイキング仕様の発想を取り入れる!
ホテルのベッドメイキングを思い出してみてください。
ピシっと張られたシーツがとても気持ち良いものですが、ベッドの脇にハイタイプの柵がなくても、朝目が覚めても掛け毛布はずれ落ちていないものです。
なぜなら、大きなシーツをベッドのマットレスの下にしっかり挟みこんでメイキングしているからです。
お布団のずれ落ちに悩んでいる場合は、自宅でもこの発想を活かしてみることをおすすめします。
厚みのある掛け布団を、ベッドのマットレスに挟み込むのは少々無理がありますが、毛布の足元部分をクルッと巻き込むことは可能です。
あまりきつく巻きこんでしまうと窮屈感を感じるので、大きめの毛布をふんわりと、かつ端の部分をしっかりベッドのマットレスに挟み込んでみましょう。
そして、もっとホテルのベッドメイキング仕様に近づける方法があります。
大きめのシーツを一枚、掛け布団の上から掛けてホテルのベッドメイキングのように仕立てるのです。
シーツなら余分に一枚増えても重くなく、窮屈感も感じないはずです。
そして、シーツをきちんと整えれば、まるでベッドカバーのようになり、きちんと感が生まれます。
ホテルのようなベッドになる上に、お布団のずれ落ちを防止してくれるので、一石二鳥の対策法です。
お布団のずれ落ち防止柵はハイタイプ!
ベッドのお布団ずり落ち防止策には、専用のグッズを使う方法もあります。
グッズというからには購入しないといけませんが、比較的安価なものですので、おすすめの方法です。
それは、防止策ならぬ「防止柵」を使うことです。
それもハイタイプのものが効果的です。
ホームセンターやインターネットで購入することができますが、お値段は1,000円くらいから10,000円以上のものなど幅広く売られています。
インターネットでも手軽に見つけることができるので、利用してみてはいかがでしょうか?
使い方は、ベッドのお布団がずり落ちる側に差し込むだけという簡単なものです。
小もの入れと兼用になっているものや、素材もワイヤーやウッディーなものなど様々です。
ただし、逆にインテリアの美的感覚を損ねる場合もありますので、インテリアに合うものを選ぶのがコツです。
また防止柵にはロータイプものもありますが、ハイタイプの方がもちろん効果は高いです。
ベッドのお布団のずれ落ち防止クリップ
ベッドのお布団ずれ落ちでハイタイプの柵よりもっと安価な防止グッズとして、「ずれ落ちクリップ」があります。
残念ながら、100均では売られていないようですが、インターネットやホームセンターで1,000円~2,000円前後で購入することができます。
お布団のずれを防止するにはかなりの強度が必要になりますので、これから100均で売られるとしても、やはりホームセンターなどで購入する方がおすすめです。
掛け布団とベッドのマットレスや、敷きパッドをクリップで留めるだけの方法なのですが、ずれ落ち防止柵と違って、見た目にはほとんど見えないものですので、インテリア上邪魔にならないという点で優れています。
お布団を干すときに、外さなくてはいけないので面倒だという人もいますが、ずれ落ちる方向のみを留めておくこともできますし、シーツを掛けてマットレスに挟み込む場合でも、ベッドメイキングの手間が掛かります。
クリップを外すくらいは手間というほどの手間ではないはずです。
他にも、洗濯バサミをクリップ代わりにするという方法もあります。
あまりに見た目がよくありませんが、見た目は気にしないという方にとっては良いかもしれません。
ベッドのお布団ずれ落ち防止柵やクリップを使ってみよう!
ベッドでお布団がずれ落ちると、体に負担が掛かるものです。
落ちないようにしようと無意識に体が防止しようとすることもありますし、落ちようとするお布団の重みも負担になります。
お布団ずれ落ち防止柵やクリップを上手に使うことで、落下防止柵を施して快適な睡眠を手に入れましょう。