気温が暖かくなってくると、お布団も季節に合った物に替えたくなりますよね。
ベッドパッドも、寝心地をアップさせるために、涼しく感じられる物に替えたくなる人も多いのではないかと思います。
今回は「夏のベッドパッドはどれを選ぶ?」、「麻とウールの寝心地の違いって?」などの疑問についてお答えします。
ベッドパッドを使用する効果って?
睡眠の質を改善したいと思った時、皆さんはどのようなことをするでしょうか。
早起きをしたり、運動を始めたりする方もいるとは思いますが、中には、寝具を替えてみる人も多いのではないかと思います。
ベッドパッドも、睡眠の改善には大変効果のある寝具といえます。
ベッドパッドには、毛足の長い物や短い物など、様々な素材や厚みの物が販売されています。
体質や季節に応じてベッドパッドを変えることで、眠りに就きやすくなり、睡眠の改善も期待できます。
それだけベッドパッドによる寝心地は、睡眠の内容を大きく左右する物、ということになります。
日中を元気に過ごすためには、睡眠が大事な役割を担っているといっても過言ではありません。
その時々の自分に合ったベッドパッドを使用し寝心地を良くすることは、睡眠の改善以外にも体質の改善など、体にとっては様々なメリットがあるということになりますね。
また、ベッドパッドは、マットレスや敷布団を保護する役割もあります。
マットレスや敷布団では、汗や皮脂汚れを洗濯することが難しい場合もありますので、そういった場合にも、ベッドパッドは大変重宝するアイテムといえます。
以下では、夏に向いている、麻やウールのベッドパッドについて見ていきましょう。
麻のベッドパッドが夏に向いている理由
麻は、植物から取れる20種類以上もの強い天然繊維の総称ですが、その涼しさから、夏の寝具や洋服にも使用されています。
夏の良質な寝具によく使用される麻は、リネンやラミーと呼ばれる繊維を使用した物です。
この繊維には、吸水性や湿気の発散性、抗菌性、涼感の他、強度が強いという点では大変優れていますので、暑い夏場や汗かきの人にとっては最適な素材になります。
寝苦しい暑い夏に麻のベッドパッドを使用すれば、快適に眠りに就きやすくなります。
その結果、睡眠の質を上げることにも繋がります。
睡眠の質が上がると、寝起きが良くなったり、日中の行動も活動的になるなど、多くの良い影響が出ることから、ベッドパッド選び1つ取っても、非常に重要ということになりますね。
ウールもまた、夏も使用できるベッドパッドですので、後ほどご説明します。
麻のベッドパッドのデメリット
夏には快適な使用感の麻のベッドパッドですが、実はデメリットもあります。
素材に弾力性がなく硬いため、シワになりやすく摩擦に弱く毛羽立ちやすいというデメリットがあります。
また、色の付いた麻は、洗濯などで色落ちしやすく、他の物と洗濯ができないという点も気になるところではあります。
「手触りがガサガサしていて気になる」という人も意外と多く、そのような場合は、ベッドパッドとして麻を使用することが難しいということになってしまいます。
また、麻は、涼感があって通気性が良いのですが、保温性はありませんので、暑い季節のみの使用になってしまいます。
そのため、ウールに比べると利便性は低くなってしまいます。
水に濡れた場合は速乾性があるのですぐに乾きますが、水でもみ洗いすると縮むという特性もありますので、気を付けなければなりません。
次は、ウールについて見ていきましょう。
ウールのベッドパッドが夏に向いている理由
「ウール」と聞くと、もしかしたら、冬の暖かいセーターを連想する方もいるかもしれませんが、実はウールは、夏の使用にも向いている大変便利な素材です。
ウールのベッドパッドは、毛が絡み合っている中に、多くの空気を含むことができますので、保温効果にも優れています。
また、湿気などの発散性にも優れているため、気化熱により、夏でもひんやりと肌触りの良い感触が持続するため、快適に使用することができます。
柔らかく弾力性があるため、シワになりにくく、型崩れもしません。
水溶性の汚れにも強いので、頻繁にケアする必要もありません。
また、虫も付きにくいので、梅雨の時期でもダニなどの繁殖を抑えることができます。
なにより厚手のウールベッドパッドの場合は、体圧を分散吸収してくれるので、寝ていて疲れることが少なく、腰痛がある人などにもおすすめです。
そして、寝具に使われるウールは、保温性が高いという特徴があることから、冬でも暖かく使用することができます。
夏の場合と同様、冬でも吸湿性や放湿性は安眠するために重要なことですので、常に快適な状態で使用することができます。
1年を通して使用することができるといった面では、麻よりも利便性は高いといえます。
ウールのベッドパッドのデメリット
さて、万能なウールのベッドパッドですが、実はデメリットもあります。
ウールも、麻同様、大変繊細な素材です。
しかし、麻と違うところは、素材が傷付きやすく直射日光に弱いため、天日干しができないという点です。
布団たたきでホコリを取ることも、お布団を傷付けてしまう原因になってしまうため、しないほうが良いといわれていますので「お布団たたきや天日干しが日課」という人は気を付けなければなりません。
最近は、家で洗濯ができるベッドパッドも増えていますが、水での部分的なもみ洗いは素材が硬くなってしまうという性質がありますので避けた方が良いでしょう。
どうしても家でお布団をケアしたい場合は、家の中で陰干しをするか、時々、布団乾燥機をかけるようにすると良いです。
また、部分的な汚れが取れない場合は、無理して擦ったりせず、クリーニングに出すと良いでしょう。
夏は麻とウールどっちが良いの?
麻とウールは、どちらも夏の使用に最適なベッドパッドですが、夏の寝心地としては、いったいどちらを選べば良いのでしょうか。
麻は、夏を代表する素材なので、使用することで季節感を味わうことができます。
夏をメインに使用する素材といった面では、使用する期間が限定される分、使う楽しみも増えます。
通気性にも速乾性にも優れているため、触り心地が気にならない人にとっては、快適な使い心地になることでしょう。
また、ウールは、冬でも夏でも、1年中使うことのできる万能な優秀ベッドパッドになります。
吸湿性にも放湿性にも優れているので、季節を問わず快適に使用でき、尚且つお手入れがラクなので、安心して使用することができます。
このことから、夏に使うことだけを考えるのであれば、麻とウールどちらでも良いのです。
ただし、季節感を味わいたい、もしくは夏だけに使いたいということであれば、麻を使用するのが良いでしょう。
夏だけでなく冬も使いたい、もしくはお手入れをラクにしたい、という場合にはウールを選択すると良いでしょう。
このように、季節や生活スタイル、体質などを考慮した選び方がベストといえます。
どちらもその高い利便性から、価格も高めではありますが、夏にベッドパッドを購入の際は、ぜひ麻やウールの購入も考慮されてみてはいかがでしょうか。
夏に麻とウールで迷った時のベッドパッドの選び方
1 季節感を楽しみたいなら麻のベッドパッドがおすすめ
2 麻の触り心地が苦手な場合はウールのベッドパッドがおすすめ
3 年中使用したいが夏らしさも味わいたい人は両方の購入がおすすめ
麻もウールも、夏には最適な素材です!
夏にベッドパッドを購入の際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。