ベッドをお使いの方も、敷布団をお使いの方も、最近ではシーツの他にも、保温性や通気性に優れたベッドパッドをお使いの方は多いのではないでしょうか。
体質や季節によって、使用するベッドパッドの好みに違いがあるかもしれません。
そこで、今回はベッドパッドの種類の「ウールとポリエステルならどっちが良いの?」という疑問についてお答えします。
ベッドパッドの役割って?
一口にベッドパッドといっても、その種類には様々な物がありますが、実はベッドパッドの役割とは、睡眠の質を上げることにあります。
汗をかきやすい夏には通気性の良い物、冬には厚手の物など、季節に合ったベッドパッドを使用することで、心地良い快適な睡眠を得ることができます。
また、体質によってベッドパッドを替えることでも、睡眠の質は上がります。
冬でも汗かきの人は、通気性の良いベッドパッドを使用すると良いのですが、「汗かきだから通気性を重視したいけど、できれば保温性にも優れた方が良い」という人もいます。
さらに、「冷え性だから夏でも暖かさを重視したベッドパッドが良いけれど、湿気が気になるから通気性にも優れた物が良い」という人や、「ベッドマットが厚いからベッドパッドは薄くて良い」など、人によって要望は様々です。
最近は、様々な特徴を合わせ持ったベッドパッドが販売されていますので、次では、人気のウールとポリエステルを使用したベッドパッドのそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ウールを使用したベッドパッドのメリット
羊毛からできているウールは、希少価値が高い分、価格も高く、ポリエステルと比べても優れている特徴が多く見られます。
ウールは「暖かい」というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、実は熱の伝導率が低いために、冬は暖かく、夏は涼しく使用することができます。
ウールは、毛が絡み合っている中に、多くの空気を含むことができますので、保温効果が大変優れています。
また、吸水性に大変優れているにも関わらず、乾きが早いため、夏は涼しく使用することもできるのです。
湿気が蒸発する時の気化熱を奪うため、ジメジメした時期や汗をたくさんかいても、肌触りが良く、1年を通して快適に使用することができる優れ物といえます。
他にもウールの性質としては、シワになりにくく、型崩れもしにくいという特徴があります。
また、雨や泥などの汚れにも強い性質を持ちますので、より長く使用できます。
ですから、ウールのベッドパッドは、睡眠の質を下げることなく寒い冬でも、暑い夏でも、また、体質にもこだわることなく、年中使用することができる優秀なベッドパッドということになりますね。
ウールを使用したベッドパッドのデメリット
大変優れた性質を持つウールですが、実はデメリットもあります。
実は、ウールは水に濡れた状態でもみ洗いすると、硬くなる性質があります。
ウールは水の影響を受けやすい性質があるので、洗い方には気を付けなければらない場合もあります。
また、直射日光にも弱いという特徴があるため、長時間の天日干しなども避けた方が良いでしょう。
頻繁な洗濯や天日干しが必要ないとはいえ、デリケートな性質を持っているので、扱いには気を付けた方が良さそうですね。
せっかく高級で寝心地の良いウールのベッドパッドを買っても、扱いが悪いと傷付けてしまいますので、長持ちさせるためにも、大切に扱いましょう。
また、ウールは他と違って、ダニなどの虫が繁殖しにくいといわれていますが、環境によっては、虫が付くこともあります。
時々は短時間の天日干しをするか、布団乾燥機などでケアをして、より快適に使用するようにしましょう。
次は、ポリエステルのベッドパッドについて見ていきましょう。
ポリエステルを使用したベッドパッドのメリット
ポリエステルの一番のメリットは、安さにあります。
安価な分、買いたい時に買えるというのが最大の特徴でしょう。
また、丈夫なところもポリエステルの魅力でもあります。
耐久性に優れ、高い温度にも耐えられることができます。
また、早く乾く素材でもあるので、洗濯にも十分に対応することができ、ウールと比べてもお分かりの通り、気兼ねなく使用することができます。
また、素材自体もシワになりにくいという特徴がありますので、ポリエステルは安くて丈夫でシワになりにくく、大変重宝する素材であることが分かります。
ただ、ポリエステルにも良質な物とそうでない物がありますので、購入するならできるだけ良質なポリエステルのベッドパッドを選ぶようにしましょう。
ポリエステルを使用したベッドパッドのデメリット
さて、ウールと比べると安くて丈夫で、洗濯などのケアも簡単なポリエステルのベッドパッドですが、それでもデメリットはあります。
すぐに乾く素材ではありますが、実は吸水性が良くありません。
そのため、汗などの吸い取りが悪く、寝ていても汗をかくような夏の暑い季節では、寝心地は良いとはいえません。
ウールと比べてると、睡眠の質は落ちてしまうでしょう。
その他、静電気が起きやすく、毛玉もできやすいという特徴もあります。
また、ポリエステルのベッドパッドは虫も付きやすいので、天日干しや布団乾燥機などを頻繁に行う必要があります。
丈夫な分、傷みにくいので、洗濯や天日干しは頻繁に行えますが、その分面倒に感じるかもしれませんね。
ウールとポリエステルの長所を活かした使い方がベスト
ウールとポリエステルは、どちらにも優れた長所があります。
ですから、どっちが良いとは一概にはいい切れるものでもないということです。
生活スタイルや環境の他、季節や体質に合わせて使い分けして使用するのがベストといえます。
ウールは、体質や季節を問わず、年中快適に使用することができますし、また、ケアに関する手間を省くことができますが、値段が高い分、購入時に家計に響いてしまうこともありますよね。
時々、短時間の天日干しで良くても、冬や梅雨時期にベランダに干すわけにはいきませんので、布団乾燥機がない場合は、購入も考えなくてはなりません。
そして、どうしても、高級なウールと比べてしまうとポリエステルは劣っているのではないかと考えがちですが、そうでもありません。
ポリエステルの場合は、ウールに比べると安く購入できるので、仮に傷んだり汚れてもすぐに購入しやすいという点で、大変重宝します。
ただし、吸水性、吸湿性に関してはウールに劣っているため、汗をかきやすい人や暑い季節では、寝苦しく感じることもあるかもしれません。
しかし、住む場所などの環境や、春や秋の寝やすい季節では、ポリエステルでも十分快適に睡眠をとることができるという場合もありますので、四季に応じて使い分けをするなど工夫して使えば、どちらのベッドパッドでも快適に使用することができます。
また、ウールやポリエステルなどの素材の他、ベッドパッドの寝心地の良さを決めるもう1つの要素には、「中綿の量」が左右するともいわれています。
シングルサイズのベッドパッドの場合は、中綿の量が1kg以上であることを目安に購入すると良いでしょう。
以上を踏まえて、ウールやポリエステルのベッドパッドを購入の際には、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ウールとポリエステルのベッドパッドのメリット
1 ウールのベッドパッドは吸水性にも保湿性にも優れ1年中使用することができる
2 ポリエステルは安価だが、吸水性は低いので春や秋に使うのがおすすめ
3 どちらのベッドパッドも、季節や生活環境に合わせて使い分けすることで快適な睡眠がとれる
ウールもポリエステルも、使い方によって快適に使用することができる、ということが分かりましたね。
購入の際は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さいね。