最近では、白熱球からLED電球へと家の中の電球を少しずつ変えている家庭が多いようです。
LED電球は寿命も長く、電気代の節約にもつながることから、大変便利だと言われていますが、白熱球で使っていたソケットに差し込むと、うまくつかないことがあります。
接触不良が考えられますが、その時の原因の探り方と直し方はどうしたら良いのでしょうか?
ここでは白熱電球とLED電球の特徴も含め、電球の接触不良について検証していきます。
電球の接触不良とは?
接触不良とは、「まったくつかなくなってしまう前に、電球がチカチカしたり」、「いったん消えた状態で放っておくとついたり」、「つかないからと電球の締め具合を動かすとついたり」、という感じで、安定しない電球の状態をさします。
長い間、使用していれば、電球の寿命も考えられますが、その場合は、一度切れると二度とつかないものです。
単なる接触不良であれば、その接触が悪いところを探し出し、改善することも可能なのです。
チカチカしだしたからと言って、慌てて電球を捨ててしまったり、買い替えるのは待ってください。
特に、通常の白熱電球よりも40倍の寿命を持つと言われているLED電球がチカチカしたり、つかなくなったりする場合は、接触不良が考えられますから、その原因を突き止めることが大切です。
電球の接触不良の原因や症状、直し方を知り、電球を長く正しく使う方法を考えていきましょう。
ではまず、電球の接触不良を起こしている時の症状から見ていきます。
電球が接触不良を起こしている時の直し方
電球がつかなくなったり、チカチカしている場合、接触不良が考えられますが、まずは今の症状の原因をはっきりとさせておかなければなりません。
まずはつかなくなった電球やチカチカしている電球を取り外し、別の電球を差し込んでみます。
それでも電球がつかない場合やチカチカが止まらない場合は、電球を差し込む部分に接触不良があると考えられます。
新しい電球が問題なくつくようでしたら、当然ながら、元の電球自体に問題があるので、電球を調べる必要があります。
それでは、電球を差し込む部分に接触不良がある場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
よくある原因としては、「板バネ」がへたっている状態です。
板バネがへたっていると、差し込んだ電球ときちんと接触していない可能性があり、これが接触不良につながります。
確認の仕方としては、電球を抜いた状態で懐中電灯で照らしてみると、ソケットの真ん中にある「板バネ」のへたり具合がわかります。
この板バネのへたりの場合の直し方は、板バネを正規の場所まで引き出し、電球と完全に接触するようにすることです。
チカチカが続いている時に、何度も電球を差し直したりすることで、このへたった板バネを奥に追いやってしまっている場合も多いようです。
LED電球と白熱電球の違いとは
私たちが照明につけている電球は、白熱球、蛍光球、LEDにわかれます。
ここでは、LED電球と白熱電球の違いについて、考えてみましょう。
白熱球の良いところは、心が落ち着くような暖色の明かりです。
部屋の中が温かく優しい印象になりますね。
白熱球は、暖色の明かりで料理もおいしく見せてくれるという効果があり、ダイニング用の電球に人気があるようです。
また、その温かさと優しさから、寝室にもお勧めです。
その上、調光機能に対応しているのは、白熱球が多いため、リモコン、壁面スイッチに調光機能を使いたい場合は白熱球が選ばれています。
電球は40wで100円~200円とかなりリーズナブルとなります。
一方で、LED電球は、白熱球の約10倍~20倍ですが、長期的に考えれば絶対にお得です。
電気代が白熱球の約8分の1、電球の寿命は白熱球の20倍以上で、最も経済的な電球と言われています。
リビングなど、点灯している時間が長い場所で使うことがお勧めですね。
特に、一度設置すると、取り換える必要がほとんどないので、高いところでも不便はないのです。
このことからもわかるように、LED電球がチカチカしたり、つかなくなる時は接触不良が考えられますから、すぐに直し方を検討しなければなりません。
LED電球がつかない時の接触不良原因と直し方①
LED電球は寿命が長く、不都合が少ないことで有名です。
そのLED電球がチカチカしたり、買って間もないのにつかなくなってしまう時は、接触不良などの故障が考えられます。
LED電球の点滅故障の原因は、電球内部に配線されている電子回路や、他の部分の劣化による通電の不安定とされていることが多いですね。
調光機能との相性や整流器の問題で、買ったばかりの電球に、点滅が発生するとも考えられています。
LEDそのものは寿命が長く使えるものですが、電子回路に使われている部品の中に不良品が含まれていることがまれにあります。
そのため、LED電球であっても電気がつかない場合があるのです。
また、電球の口金の先端の電極がソケットのサイズと合わず、大きすぎることがあります。
この場合の直し方としては、ソケットの奥の電極を調整するか、電球の電極を少しつぶすなどして、スクリューに固定されるように工夫してみましょう。
なお、国産のLED電球には購入後5年間の保証がついています。
そのため、国産にも関わらず取り付けて電球がつかなかった場合や、すぐにつかなくなった場合は、メーカーに連絡をして交換をしてもらうのがいいでしょう。
LED電球がつかない時の接触不良原因と直し方②
LED電球にも、白熱球と同様に、口金があります。
口金は大きさが規格で決められているので、白熱球で古くから使ってきたソケットを、LED電球で使うことも可能です。
口金のサイズは、「E26」「E17」などがありますが、電球の箱の横に記載されているので、確認しましょう。
口金のサイズが合っている電球を選んで、ソケットに差し込むわけですが、長く使っているソケットは、その構造自体に問題が発生し、接触不良を起こす可能性があります。
ソケットの底の電極がうまく接続できないことで、接触不良が起こり、電球がつかない現象です。
中には、長いこと使用していたことから汚れがあり、その汚れでつかないこともあるので、直し方としては、汚れを拭き取ることです。
電球がつかない理由はこのようにいろいろとありますが、ソケットに原因があるのか、電球に原因があるのかを確認してから、その対処方法を考えることが大切ですね。
ソケット部分の接触不良はどうする?
電球自体に問題がある場合には、電球を交換することになりますが、接触不良の原因がソケット側にある場合は、少々厄介です。
ソケット部分の板バネなどを調整することで解消する場合は良いのですが、それで直らない時には、工事が必要となる場合があります。
では、どんな直し方をしたら良いのでしょうか?
ソケットごと交換できる場合は、天井のソケットをそのまま交換してかまいません。
しかし、ソケットによっては、交換工事が必要となるのですが、家の電気工事をするには、電気工事士の資格が要ります。
つまり工事が必要な場合には、安全を配慮して、電気工事士に依頼をしなければならないのです。
このソケットの交換には、10分ほどの簡単な工事で、費用は3,000円くらいが一般的です。
家で使われる100Vの電気は、時に感電して命に関わることもありますから、必ず素人が工事をすることは避けましょう。
電気工事士は、電気の専門家ですので、電球がつかない原因がどうしてもわからない場合には、ぜひとも電気工事士に依頼をしましょう。
電球の接触不良は原因によって直し方が異なる
電球の接触不良は、電球そのものの不良と、ソケットとの相性による接触不良とに分かれ、それによって直し方も異なります。
電球内部の電子回路部分の不良は、電球を交換するしか方法はありません。
しかし、ソケット側の接触不良の原因は、電球と接触する部分の板バネの調整などで直る場合があります。
ソケットによっては、交換工事になりますので、電気工事士に依頼することになります。
いずれにしても、電球がチカチカしたり、つかない場合はまずはその原因を突き止め、それに適した対応が必要です。