ホテルに宿泊すると、ベッドの足元に、オシャレなカバーが飾られている事があります。
しかし、ホテルのベッドの足元のカバーが飾られている深い意味を聞くと、「知らない」と答える人が大半です。
それは、本当に勿体ない話です。
そこで今回は、ベッドの足元に飾られたカバーについて詳しく解説し、ベッドの足元カバーを活用してオシャレな寝室へと変化させるためのレイアウト術のご紹介をします。
ホテルのベッドの足元カバーの名称!その意味って?
まず初めに、ホテルのベッドの足元に飾られたカバーの名称からご紹介します。
名称はベッドスロー、フットスロー、ベッドライナーなどと呼ばれています。
このホテルのベッドの足元にあるカバーの意味合いが、3点ありますので、分かりやすくご説明します。
①ホテルのベッドメイキング終了の合図
ホテルのベッドの上にカバーを掛ける事で、他の従業員に、「このお部屋はベッドメイキングが終了しています」と知らせる意味を込めた合図です。
②ベッドの上で土足厳禁の合図
ホテルのルームに靴を履いたまま入室するために、「ベッドは土足厳禁です」という合図を込めてベッドの足元にカバーを掛けています。
特に欧米の生活スタイルは室内でも靴を履くと言うスタイルが多いため、ホテルのベッドの足元には、カバーが飾られたお部屋が多いです。
③インテリアとして
ホテルのベッドに足元カバーを飾る事で、アクセントカラーとなりその場を美しくより高級感溢れる寝室に演出してくれるので、飾られています。
ホテルにあるベッドの足元カバーを自宅に
ホテルに飾られている、足元カバーを詳しく知って頂けたでしょうか。
自宅のベッドにもホテルのように、足元にカバーを飾りオシャレなお部屋を演出する事が出来ます。
そこで、ベッドの足元カバーのインテリア術をご紹介します。
●高級ホテルのイメージ
高級ホテルのイメージを演出する場合、ホテルのルームを参考にすると簡単に出来ます。
ホテルのシーツやお布団カバーや掛け布団カバーは、白を基調としたベッドが多く、アクセントカラーとして、濃い赤や青や緑の足元カバーをベッドに掛けて下さい。
●宮殿のようなイメージ
宮殿やお城をイメージする場合はベッドの足元カバーの素材をシルク素材にする事で光沢感を出し、お姫様や王子ようの住むお城の寝室イメージを作れます。
●アジアンテイストイメージ
アジアンテイストイメージにする場合、アジアンイメージのメインは自然です。
ですので、足元のカバーを麻素材やメッシュ折りにし、自然のイメージに近づけましょう。
配色も、木の茶系や葉の緑を取り入れてみましょう。
●南国のイメージ
南国イメージにするには、オレンジや赤の配色を使い温かく見せて下さい。
素材は綿などをセレクトしても、何処かに麻やメッシュ素材を加える事で夏のイメージを与える事が重要です。
●海岸イメージ
海のイメージを作る際は、海の青や水色、浜辺の薄黄色や薄茶色の配色を取り入れて下さい。
ベッドの足元カバーの配色は、海と浜辺の比率によりお好みで選んで下さい。
掛け布団と敷布団は足元のカバーに使用していない配色にしましょう。
ベッドの足元にカバーを掛ける際の布のサイズ
自宅のベッドの足元にカバーを飾るのに必要な布のサイズは、自宅で寝ている掛け布団の大きさに寄り、違いますので、ご注意下さい。
ベッドの足元カバーは、掛け布団に掛けますので、掛け布団の端から端の長さをしっかりと採寸して下さい。
掛け布団の端から端までの長さを測る際は、布が掛け布団からはみ出す長さでも、はみ出ない長さでも、自由にお選び頂けます。
演出したいベッドイメージに合わせサイズを決める事をお勧めします。
注意点として、ベッドの足元カバーの布の長さを測る際は、端を少し糸が解けるのを避けるために1㎝~2㎝程余裕を持たせたサイズを測りましょう。
ポイントは、ベッドを置いている床やフローリングにベッドの足元カバーが付かない長さにする事です。
理由は床に、ベッドの足元カバーが付くと、ダニや埃が付きやすくなるためです。
ベッドの足元カバーの布のお値段は?
ベッドの足元のカバーとして使用する布のお値段は、自宅で使用しているベッドの大きさやベッドの足元カバーに使う生地により違います。
参考としてベッドの幅と、生地相場をご紹介します。
●ベッド幅のサイズ
・シングル 90~100㎝
・セミダブル 80~85㎝
・ダブル 140cm
・クイーン 160㎝~180㎝
・キング 180㎝~200㎝
■生地の素材の相場料金
●綿の薄めの生地 1m 100円~300円
●綿のしっかりした生地 1m 500円~600円
●麻 1m 750円~1500円
●シルク 1m 500円~2000円
●ベロア 1m 300円~1000円
相場料金は、手芸店やネット販売によりお値段は前後し、比較的、国産の生地や生地素材に柄入りなどを選ぶと、お値段が高くなります。
サイズと相場料金を参考にして、ご自宅の掛け布団のサイズを採寸し、ベッドスローの生地を購入して下さい。
ベッドの足元にカバーを作るために必要な道具類
ここでは、カバーを作るために必要な道具類について、くわしくまとめました。
●布
ベッドスローの長さより、2から3cm程度長い布がベストです。
●糸
同系色の糸が好ましいです。
●裁縫道具
手縫いの場合は、裁縫道具を用意します。
洋裁道具で主に使用する道具は、針、糸、糸切バサミです。
●ミシン
ミシンはお好みで、一般家庭用ミシン、ロックミシンを使用してください。
■家庭用ミシン
家庭用ミシンの種類や値段も幅広く、7,000円~20,000円程で購入可能です。
お値段の高い物は機能性が優れ、刺繍やネームを入れる場合はお勧めしますが、ベッドの足元カバーを縫うため、かがり縫いが出来る機能が付いていれば十分です。
■ロックミシン
主に、素材を選ばず、仕上げるのが特徴です。
分厚いニットや薄いシルクを綺麗に縫い上げる性能があります。
ベッドの足元に掛けるカバーの作り方
ベッドの足元に飾られたカバー、ベッドスローの作り方は、意外と簡単です。
作り方は、生地の長さを考え、購入した生地の端にかがり縫いをする作業だけです。
かがり縫いをする意味は、生地は糸を織ったり編んだりして作るので、生地を購入する時に必要な長さにカットしたままにすると、糸が解けてしまう恐れがあります。
そのために、かがり縫いをします。
このかがり縫いは、洗濯の際にも、引っかかる心配が無いので、安心です。
それでは、かがり縫いに付いてご説明します。
手縫いで、かがり縫いをする場合、生地の端を三つ折りして、針に糸を通して、玉止めをしてください。
玉止めした箇所が、三角折りした部分の裏側の端にくるように縫い付けましょう。
そこから、糸が三角折りした生地の頂点を通り、一周するように縫い付けていきます。
端から端までしっかりと縫い付け、固定出来たら玉止めをして、糸をカットし終了です。
ミシンの場合は、布の端を三角折りし、ミシンのかがり縫い機能を選びます。
そして、コードの番号を入力して、ミシン台の上に生地を載せて抑え金を挟めたら、スタートボタンを押して、端から端まで縫い上げ、糸をカットするボタンを押し、カット出来ましたら終了です。
ベッドの足元にカバーを掛けた時の効果とは?
自宅のベッドの足元にカバーを掛けた時の効果は、ご紹介してきました通り、インテリアとして寝室を美しく、高級感溢れるお部屋へ変化させてくれます。
カラー選びでは、リラックス効果があり熟睡効果が見込めます。
自分で作る事で、今以上に愛着も持て、ベッドに足元カバーを掛ける事で、ベッドを綺麗に清潔に保つ意識が高まります。
是非、自宅のベッドの足元にもカバーを掛け、ホテルのように高級感のある寝室を演出して下さい。