干したお布団に飛び込むと、ふかふかで良い匂いがしますよね。
天気の良い日は、お布団を干したくなる方も多いのではないでしょうか。
しかし、ただ干すだけで良いのでしょうか?
お布団を干す時間やしまう時間は、どのタイミングが良いのでしょうか。
お布団の種類によっても変わる時間とタイミング、そして干し方についてお教えしましょう。
お布団の種類
毎日使うお布団、どんな種類があるのかご存知ですか?
同じように見えても、中の繊維や使用している中綿によって、お布団を干すタイミングや時間は変わってきます。
では、どのような種類のお布団があるのでしょうか。
簡単にご説明していきます。
・木綿布団
木綿でできた中綿を使用したお布団です。
汗をしっかり吸い、保温性にも優れていますが重みがあるので、現在では掛け布団より敷布団をメインに使用されています。
現在でも和風の旅館でよく使用されています。
・羽毛布団
中綿にフェザーやダウンといった、水鳥の羽を使用したお布団です。
利点は何といっても軽いということでしょう。
その特性から敷布団はほとんど見かけず、掛け布団が多いです。
しかし、価格にも幅があり、きちんとしたものを選ばないとすぐへたってしまうなどマイナス点もあります。
・羊毛布団
中綿に羊の毛を使用したお布団です。
羽毛布団より重みがあるため、近年人気が出てきました。
価格も羽毛布団より手頃です。
・化繊布団
ポリエステル繊維など、中綿に化繊を50%以上使用しているお布団です。
安価で買えるため、市場に多く出回っています。
ざっと上げただけでもこれだけの種類のあるお布団、干すタイミングはすべて同じで良いのでしょうか?
次の項目で詳しくお話しします。
種類別のお布団の干し方
ただ「お布団を干す」、といっても、どのお布団も同じようにベランダに干してはいけません。
中には直射日光を避けて干さなければならないお布団もあります。
それでは、どのお布団をどのように干すのかお話ししましょう。
・木綿布団、化繊布団の場合
木綿布団は直射日光に当てても大丈夫ですが、長時間、日にさらすと中綿を痛めてしまう可能性があるので、季節によって干す時間を変える必要があります。
お布団を干すタイミングですが、これは毎日といっても良いでしょう。
片面を干してから1~2時間後に裏返し、もう片方も日にさらすとお布団の湿気も上手に発散することができます。
注意したいのが「お布団を叩く」ということです。
昔ながらの干し方では、お布団を叩いて干すことが一般的ですが、現在では叩かない方が良いといわれています。
なぜならば、刺激で中綿が傷んでしまう、ダニが潜んでいた場合、叩くことによって奥に入り込んでしまう、ホコリをたたき出してしまい、使用するときにくしゃみなどアレルギー症状が出てしまう、などの理由があります。
・羽毛布団、羊毛布団の場合
羽毛布団、羊毛布団ともに直射日光に当てないようにします。
天日干しではなく、風通しの良い部屋で部屋干しをしましょう。
お布団を部屋干しするタイミングは毎日でなくても大丈夫です。
また、羽毛布団も叩くのはNGです。
中の繊維が壊れ、寿命が短くなります。
お布団の種類によって干し方も違うことがわかりました。
では、次に季節によるお布団を干すタイミングについてお話していきましょう。
季節ごとのお布団を干すタイミング
日本には四季がありますよね。
春は暖かく、夏は暑く、秋は涼しく、冬は寒いです。
季節の移ろいによって太陽が出る時間、沈む時間が違うのに、違う種類のお布団を同じように干しても良いのでしょうか。
天日に干して良いのは木綿布団や化繊布団といった種類のお布団ということは先ほど述べましたが、季節によって日光を当てて良い時間は変わります。
夏に外に出ると日焼けをするように、紫外線は夏が一番ピークになります。
日光による紫外線は、殺菌やダニの殺虫力は高いのですが、中綿を傷めてしまう原因にもなります。
中綿を傷めてしまっては、お布団の寿命を縮めてしまいます。
では、どのくらい干せば良いのでしょうか?
中綿が乾くのには1~2時間が最適といわれていますが、夏と冬では紫外線や日照時間によって変わります。
日差しの強い夏にお布団を干す時間は、1~2時間ほどといわれています。
逆に、日差しの弱い冬には3~4時間といわれています。
ただし、前日に雨が降っていたなど、空気中の湿気が多い場合はこれに限りません。
お布団を干すタイミングは季節だけでなく、天候も関係してくるのです。
梅雨時のお布団を干すタイミングとは?
ジメジメした梅雨時、つかの間の晴れ間にお布団を干したくなりますよね。
お布団も湿気を帯び、このままではカビが生えてしまう、なんてことも起こり得ます。
やっと晴れた日に、外に出てみたとき、空気を感じてみてください。
もし、湿度が50%を超えるような、晴れていてもジメジメとする日はお布団を干さない方が良いです。
きれいに晴れていても、湿度が高ければお布団を干す意味はありません。
それならば、部屋干し用の竿を使い、部屋を閉め切ってエアコンの除湿モードの中で部屋干しした方が良いかもしれません。
日光に当てて干すのは、梅雨時でも晴れが続く日が良いでしょう。
天気予報を確認するときは晴れや曇りだけでなく、湿度も確認しましょう。
あまりに湿度が高いときは、お布団を干すタイミングではありません。
次回に繰り越しましょう。
お布団を干した後は
取り込んだ後のお布団、そのまま片付けていませんか?
せっかく良いタイミングで干してふかふかの気持ち良いお布団になったのに、それではもったいないのです。
取り込んだ後にするべきことをお教えしましょう。
・熱を冷ます
干すことで陽に当てたお布団は、熱がこもっている状態です。
そのまま畳んで片付けるのはやめましょう。
熱が下がるときに湿気となり、せっかく干した意味がなくなります。
一度室内で広げ、クールダウンさせてから片付けましょう。
・掃除機をかける
お布団を干した後、掃除機をかけることによってダニの死がいやホコリを吸い取り、アレルギーの元となる物質を減らすことができます。
お布団専用の掃除機ヘッドに変えることで、清潔にお布団を使用することができます。
お布団を干すタイミングを逃したときは
雨が続いたり、曇りの日が続いたりと、お布団を干したいときに必ず天気が良いとも限りませんよね。
なかなかお布団を外に干すタイミングがつかめないときもあります。
そんなときに活用したいのが布団乾燥機です。
天日干しと変わらないほどふかふかに仕上がり、天日干しより温度が上がることによって、ダニの駆除にも役立ちます。
お布団の種類によっては高温になりすぎると中綿が傷んでしまう場合があるので、必ず確認してから使用します。
布団乾燥機を使用する場合は週1~2回が目安です。
乾燥が終わった後は、掃除機で表面を吸い取りましょう。
また、コインランドリーでの布団乾燥機の使用も良いでしょう。
対応する機械とキロ数を必ず確認することが大切です。
コインランドリーを利用する際は、中綿が偏ってしまわないように気を付けましょう。
ランドリーで仕上げた後も、しっかり冷まして掃除機をかけてから片付けることをおすすめします。
そうすることで、お布団を快適に使用することができます。
知っておいて損はない、お布団を干すタイミング
いかがでしたか?
お布団を干すタイミング、なかなかつかめませんよね。
季節によっても干す時間を変えることで、いつでもふかふかのお布団を使えるようになります。
夏は短く、冬は長く干すことで、湿気を追い出し気持ちの良いお布団になります。
適切な布団干しで、いつでも快適に使いたいものですね。