活動量計で睡眠管理?アラーム機能つきで質のよい睡眠を!

「ちゃんと睡眠時間はとっているのに眠い!」、「なかなか寝つけなくて困る!」と、お悩みの方、いらっしゃいませんか?

仕事が忙しかったり、家事や育児でなかなか質のよい睡眠ができていない方も多いと思います。

そんな方におすすめのものとして、最近注目されているのが、アラーム機能つきの活動量計です。

そこで、今回は睡眠管理に最適な活動量計についてご紹介していきます。

活動量計にはどんな種類がある?

そもそも、活動量計とは一体どんなものなのでしょうか?

日本では、2009年「タニタ」から初めて一般消費者向けに発売され、それ以降、各社からいろいろな活動量計が販売されるようになりました。

機器を装着することで、運動をしている時はもちろん、家事や仕事、リラックスタイムの消費エネルギーまでも測定することができます。

さらに、最近では、心拍数や睡眠サイクル、アラーム機能もついているものまであり、睡眠計としても十分活用できるものも売られています。

では、どんな種類があるのでしょうか?

【リストバンドタイプ】

腕時計のように手首につけるタイプのものです。

普段は、画面に時間が表示されているので、日中は腕時計として使用可能です。

歩行数や歩行距離、消費カロリーなどのほかに、心拍計機能や睡眠解析機能など高機能の商品も数多く売られているため、睡眠管理に使うのにおすすめです。

【歩数計タイプ】

まさに、歩数計のように、ズボンに挟んだり、ポケットに入れたりして使うものです。

リストバンドタイプのように体に直接つけるわけではないので、心拍計機能などの高機能はついていませんが、消費カロリーなどの基本情報はわかります。

睡眠管理には向いていませんが、ダイエットや健康管理におすすめです。

今回は、睡眠管理についてご紹介していきますので、睡眠管理におすすめのリストバンドタイプの活動量計を見ていきましょう。

活動量計にはどんな機能がある?睡眠管理に最適な機能とは?

上記で、活動量計の種類をご紹介しましたが、どんな機能があるのでしょうか?

それぞれの機能を見ていきましょう。

【歩数】

1日に歩いた歩数の計測ができます。

高機能のものになると、ただ単に歩数をカウントするだけでなく、早歩きや走った歩数もカウントし、それぞれの内訳まで教えてくれるものもあります。

【消費カロリー】

運動時だけでなく、仕事や家事、リラックスタイムなどの時にも活動量を測定し、1日の総消費カロリーを測ることができます。

あらかじめ、体重や身長を入力することで、基礎代謝量もわかります。

中には、目標体重を設定して、ダイエットの進捗状況を管理したり、カロリーの収支バランスも表示する商品もあり、ダイエットにもおすすめの機能がたくさんあります。

【心拍数】

活動量計を手首につけ、LEDの光をその皮膚内に照射し、血管内の血液に反射して出てくる散乱光を測ることで、心拍数を類推します。

そのデータは、専用アプリで見ることができ、毎日の健康管理にも役立ちます。

【最大酸素摂取量】

これは、1分間のうちに取り入れることができる、体重1kgあたりの最大酸素摂取量です。

脈拍数や移動距離などのデータから類推するもので、有酸素運動の能力を表します。

【GPS】

高機能の活動量計にはGPSが搭載されているものもあり、ランニングやウォーキングなどの際に便利です。

【睡眠】

お布団に入ってから入眠までの時間や睡眠の深さ、途中で目覚めた回数などを記録することができます。

機種によって詳細は異なってきますが、中には、ノンレム睡眠・レム睡眠など、睡眠サイクルもきちんと計測できるものもあり、自分の睡眠をより詳しく客観視することができます。

また、アラーム機能つきのものになると、眠りが浅い時に振動させることにより、快適な目覚めを促してくれる機能もあります。

人間が眠っている時、睡眠状態はどうなっている?

上記でご紹介した通り、活動量計の中には、アラーム機能つきのものや、詳しい睡眠記録をとることができるものもあり、自分の睡眠を客観的に見つめ直すことができるでしょう。

では、人間が眠っている時、その睡眠状態はどうなっているかをご説明します。

「レム睡眠」や「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことがある方も多いですよね。

体を休めるのが「レム睡眠」、脳を休めるのが「ノンレム睡眠」と言ったらわかりやすいでしょう。

人が眠り始めると、まず浅いノンレム睡眠が起こり、段々と深いノンレム睡眠へと移行していきます。

その後、再び浅いノンレム睡眠へと移行し、レム睡眠へと繋がります。

このレム睡眠までの時間は、その前に起こる深い眠りの量によってかわり、30歳平均で約90分と言われています。

通常、深い睡眠は睡眠の前半に、レム睡眠は後半に多く現れるようです。

このように、体と脳を休ませる時間を交互にすることにより、進化の過程で、外敵から身を守ってきたのでしょう。

では、もう少し「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」について、詳しく解説します。

《レム睡眠》

体を休めるための睡眠であるレム睡眠は、体は眠った状態でも、脳は覚醒状態を持続させているという、原始的な眠りです。

ノンレム睡眠からレム睡眠へと移行しますが、この移行時に、筋肉の動きが低下し、眼球が左右に動く急速眼球運動が起こります。

この時に夢を見ており、この間に脳は記憶の整理をしていると言われています。

《ノンレム睡眠》

脳を休めるための睡眠であるノンレム睡眠は、その間、思考や記憶などを司る大脳皮質や、活発に活動している時に働く交感神経などを休ませています。

さらに、脳を冷却させるために、深部体温の低下や体からの熱の放射をしているため、この間に寝汗をかいていると言われています。

一方、脳内では、記憶を定着させたり、ストレスを排除したりしています。

なぜ、アラーム機能つきの活動量計が睡眠管理におすすめなのか?

上記でご紹介した通り、人間の睡眠は、浅いノンレム睡眠から深いノンレム睡眠へ、再び浅いノンレム睡眠に移行してレム睡眠へ、という流れになっています。

同じ時間眠っても、ぐっすり眠れたかどうかの違いというのは、深い眠りが多かったのか、浅い眠りが多かったのかの違いによるものです。

では、そんな睡眠状態を管理するのに、なぜアラーム機能つきの活動量計がおすすめなのでしょうか?

いくつかポイントがあるので、見ていきましょう。

《睡眠状態の確認ができる》

アラーム機能がついている高機能な活動量計では、時間帯別に、睡眠状態を記録してくれます。

例えば、深夜1時から3時ぐらいまでは浅い眠り、その後深い眠りへと移行しているといった、詳しい睡眠の内容がわかるのです。

そのため、その日1日の活動内容と、その夜の睡眠内容を照らし合わせることができます。

これにより、自分の睡眠状態を分析でき、どうすれば睡眠の質を向上させられるかという対策を練ることができるのです。

また、自分の睡眠サイクルを把握することもできるので、レム睡眠時にうまく起きられるよう、睡眠時間を自分で調節できるという点もおすすめポイントの1つです。

《寝起きがよくなる》

アラームをセットすると、レム睡眠の時に起きられるように振動で知らせてくれます。

そのため、スッキリとした目覚めができるのです。

例え、睡眠時間が短くても、うまくレム睡眠時に起きられるようになるので、寝起きもよくなります。

《装着時に違和感がない》

高機能をもつリストバンドタイプの活動量計の場合、装着感のよい商品が多く、睡眠時でも違和感を感じることが少ないです。

そのため、眠っている間もずっと装着することができ、睡眠管理に最適と言えます。

おすすめのアラーム機能つきの活動量計は?

では、睡眠管理におすすめの、アラーム機能つき活動量計にはどんな商品があるのでしょうか?

おすすめの商品をご紹介しましょう。

●Fitbit【Alta HR】

ウェアラブル端末メーカー「フィットビット」が2017年4月に発売した活動量計です。

これをつけて眠ると、自動的に睡眠を記録し、Fitbitアプリで睡眠記録のデータを見ることができます。

また、浅いノンレム睡眠・深いノンレム睡眠・レム睡眠の各ステージの時間などを計測することができるため、睡眠管理にとても便利です。

さらに、豊富な睡眠データベースを「フィットビット」が有しているため、その情報と自分の睡眠記録などを比較し、睡眠の質改善に役立てることができます。

●EPSON【PS-100BL】

プリンターなどで有名な「エプソン」が販売しているおすすめの活動量計が、このPS-100BLです。

装着して眠ることで睡眠内容を記録し、スマホ用の専用アプリですぐに情報を確認することができます。

この活動量計が優れている点は、睡眠記録がとても見やすいところです。

浅い睡眠と深い睡眠の累計時間をメーター表示したり、それぞれの合計時間の表示、さらには睡眠サイクルを棒グラフで表したりと、より見やすい工夫がされています。

また、アラームをセットしておけば、睡眠サイクルに合わせて、眠りの浅い状態で起こしてくれる機能もあり、快適な目覚めを体感できます。

●docomoHEALTHCARE【ムーヴバンド3】

シンプルでスタイリッシュなデザインがお洒落な、おすすめの活動量計が、「docomoHEALTHCARE」のムーヴバンド3です。

バンドはシリコン素材でできているので肌触りもよく、また、約17gという軽量&生活防水という点もおすすめポイントの1つで、普段使いがしやすい商品です。

歩数や消費カロリーなどを計測する活動モードから、自動的に切り替わる睡眠モードでは、眠りが浅い・深い・覚醒という3段階で眠りを表示しています。

専用アプリにデータが転送されると、見やすいように、睡眠サイクルが棒グラフで表示されます。

さらに、アラームを設定すると、1番起きやすいタイミングで振動し、ぱっちりと目覚めることができます。

アラーム機能つきの活動量計付けよう!睡眠管理で重要なことは?

上記でご紹介してきた通り、アラーム機能つきの活動量計を普段使いとして取り入れれば、より客観的に睡眠状態を把握できたり、目覚めのよい朝を迎えることができたりと、メリットもたくさんあります。

しかし、ここで注意していただきたいことがあります。

それは、活動量計を日常生活に取り入れたからといって、簡単にすぐ質のよい睡眠がとれる訳ではないということです。

例えば、アラームを設定しておけば、浅い眠りの時に起こしてくれるので、目覚めは快適でしょう。

しかし、それ自体で、質のよい睡眠にはならないのです。

では、活動量計を使うことにより睡眠内容を改善するには、何が必要なのでしょうか?

1番重要なことは、活動量計によって得られたデータを分析することです。

「深い眠りの時間が長かった日の、日中の活動量はどれぐらいか」、反対に、「浅い眠りの時間が長かった日は、何が原因でそうなったのか」ということを、あらゆるデータから読み解く必要があります。

例えば、「飲酒した日は眠りが浅く、翌日も眠い」、「耳栓やアイマスクをするなど睡眠環境を整えたら、深い眠りの時間が長くなった」など、その日その日の動きをしっかりと分析することが重要なのです。

それにより、何をすれば質のよい睡眠が得られるのか、自分に最適な睡眠サイクルはどういうものか、ということが見えてくるでしょう。

つまり、活動量計を用いて生活習慣の改善を図ることが、睡眠内容の改善にとっても重要なものになるということです。

活動量計を利用して睡眠状態を改善したい方は、ぜひこの点に注意しながらお使い下さい。

アラーム機能つきの活動量計を上手に活用して、質のよい睡眠を確保しよう!

アラーム機能つきの活動量計の機能やおすすめ商品などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

睡眠サイクルを詳しく教えてくれたり、データベースとの比較から睡眠の質改善のヒントをもらえたりと、いろいろな機能により、活動量計が睡眠の質改善に大いに役立つことがわかりました。

「寝つきが悪くて困ってる」、「何が原因で寝つけないんだろう」とお困りの方、ぜひ活動量計を使ってみませんか?

その原因が判明するかもしれませんよ。