ベッドの上は、ただ眠るだけで使っている方と、眠る前にくつろいだり読書をしたりする方に分かれますよね。
眠るだけならば問題はありませんが、くつろぐならばできるだけベッドの上から動かずに過ごしたいものです。
しかし、ベッド周りに収納がなかったらどうでしょう?
大いに不便だと感じられるのではないでしょうか。
今回は、ベッドに収納を自作するアイデアについてご紹介させていただきます。
ベッド周りの収納を自作する前に
ベッドを選ぶ時に、収納が必要ならば宮付き(棚付き)のベッドやベッド下収納があるものを選ぶ方が多いかもしれません。
しかし、お部屋のレイアウトや個人の好み、寝心地などを考えた時に、収納の有無は後回しにして選ぶ方もいらっしゃいますよね。
そんな時には、自分で収納を作ってしまうのが一番の早道と言えるでしょう。
しかし、ベッド周りに収納を自作する時には、早まらずにしっかりと用途を決めてから制作に取り掛かるようにしましょう。
大は小を兼ねる、とばかりに大きな収納を作ってしまうと当然お部屋は狭くなりますし、お部屋のバランスを崩してしまう可能性だってあります。
また、お部屋を狭くしたくないと小さな収納を作っても、全く使えないものであれば意味がありません。
入りきらない洋服を入れるのか、飲み物を置ける台が欲しいのか、など自分がどのように使うのかということを想定して、収納作りを始めてみましょう。
また、自分の能力についてもしっかりと見極めることが肝心です。
「こんな感じの収納を作りたい」と気持ちが早ってしまい、あまり器用ではない方が木材を一から加工するのは難しいかもしれません。
自作したことがない方は、既存の製品を利用して収納を作ってみるのも良いでしょう。
ベッド周りに既存の棚で収納を自作してみよう!
それでは早速、ベッド周りに収納を自作する方法をご紹介します。
とは言え、ここでは既存の製品を使用してベッド周りで置き場所を工夫する方法から見ていきましょう。
まず、ベッドとお部屋の間仕切りも兼ねて、ベッドサイドにカラーボックスやオープンラックを置きます。
この時に重要なのが、サイズです。
高さはベッドよりも30㎝前後高くして、幅はベッドの中間くらいまでとしましょう。
高さの理由は3つあります。
ベッドに座った時に手が届きやすいこと、寝ている時には頭が隠れて落ち着くこと、眠った後に棚の上のものに手や足が触れないこと、です。
横幅に関しては、ベッド周りを棚で全て覆ってしまうと閉塞感があることと、ベッドから起き上がりにくいことの2つの理由が挙げられます。
棚を配置するだけで、一番上はサイドテーブルとして使用できますし、下は収納として使うことができます。
オープンラックはどちらからも使用できますが、カラーボックスなら用途によって向ける方法を考えましょう。
お部屋側で使用するのなら使い勝手に問題はありませんが、例えば眠る前に読む本などを収納するのならベッド側に向けて配置し、キャスターを付けて使用した方が良いでしょう。
そのまま置いてしまうと、ベッドの高さより下の棚が使えなくなってしまうので、注意してくださいね。
リモコンや携帯電話、ほんの少しの収納が欲しい時には
さて、収納とは言っても、必ずしも大きな収納が必要だという方ばかりではありません。
テレビのリモコンやエアコンのリモコンなどはベッド脇に置いておきたいものですし、メガネや携帯電話など小さなものだけを置く場所を考える方もいらっしゃるでしょう。
賃貸ではなく壁にビス留めや釘を打って良い家なら、1枚板を棚受け金具で壁に付けてしまう方法が、簡単で好きな場所を選べるので便利です。
扇形の板を切り出して、お部屋のコーナーに付けるのも省スペースで良いでしょう。
しかし、壁に穴を開けられない場合もあるでしょう。
このような時は、厚手の布で「リモコンポケット」を自作してみましょう。
作り方は簡単で、リモコンやスマホが入るサイズのポケットを必要数作り、大きめの布に全て縫い合わせていきます。
その時、布の上半分くらいにはポケットを付けずに余らせておきましょう。
そして、マットレスの下に余った部分の布を押し込むだけで、ベッド脇にリモコンポケットがぶら下がるようになります。
もし、ヘッドボードやフットボードに取り付けるのなら、布の余った部分に引っ掛けフックを縫い込んで、ボードに引っ掛ければ使い勝手の良い位置にリモコンがくることとなります。
その場合は、リモコンポケットではなくトートバック型のリモコンケースを作って、持ち手をヘッドボードに下げるのも可愛らしくて良いですね。
ベッド周りにはサイドテーブルが絶対に欲しい!
ベッド周りを収納で狭くするのは嫌だけど、飲み物や小物が置けるくらいの台が欲しいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのような時には、サイドテーブルを自作してみましょう。
サイドテーブルも完全自作と既存のものを使う方法がありますが、どちらもさほど難しいものではありません。
まず、簡単なものからご紹介しましょう。
市販されている鉢スタンドに、好きな色のトレーやコルク性の鍋敷きなど、好みの台を乗せてみます。
もちろん、頑丈なものを求めるのならば厚手の板を購入した方が良いでしょう。
この時、トレーや板は動かない方が安全なので、裏側をケーブルフックなどで固定するようにしましょう。
たったこれだけで、可愛らしいサイドテーブルは完成します。
もし、キャスター付きにしたい場合は、鉢スタンドの反対側にも板を固定すれば、その部分にキャスターを取り付けることができます。
完全に自作するのであれば3枚の板をコノ字型に接着すれば、そのままコノ字の上部分をテーブルとして使用することができますよ。
完全自作のアイデアは無限ですが、材料は100均でも比較的揃えやすいものばかりです。
作る時は、寸法と形を紙に書いてしっかりとイメージしてみると、失敗が少なくて良いですね。
ベッド下を活かした収納を作ってみよう
ここでは、ベッド下を活用した収納を自作してみましょう。
脚付きマットレスやシンプルなフレームベッドの場合、ベッドの下が空いていることが多いでしょう。
そこへ衣装ケースやバスケットなどを設置して、収納の代わりとしている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、ベッドの下に直接収納すると、ケースやバスケットの底部分にホコリが溜まってしまいます。
そこで、すのこにキャスターを付けた収納用の台を作ってみましょう。
作り方は簡単で、すのこの下にキャスターを取り付けるだけなのですが、ネジの長さによってはすのこからネジが飛び出してしまい危険な場合がありますので、間に1枚板を挟み込むと良いですね。
キャスターを取り付けるのが難しいと感じたら、100均でも売っているキャスター台を板やすのこに取り付けて使用しても良いでしょう。
すのこ台を作った後は、衣装ケースやスクエアボックスなど好きな形の収納ケースを乗せて使用することができます。
もし、透明の衣装ケースや段ボールなど、お部屋のインテリアとしてあまり見栄えの良くないものを収納する時には、ベッドマットレスの下にベッドスカートを設置して収納を隠してあげるようにしましょう。
収納だけじゃない!ベッドごと自作で作ってみよう
ベッド近くの収納を自作するのは様々な方法がありますが、思い通りの収納が描けない場合には、最初から好きなだけの収納を兼ね備えたベッドごと自作してみてはいかがでしょうか?
「ベッドを自作?」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはたくさんの方がSNSなどで紹介しているため、参考にしてみるのも良いですね。
最もポピュラーなものでは、やはり便利なカラーボックスを使用したベッドでしょう。
カラーボックスをベッド型に四角く並べて上に天板を固定し、マットレスを乗せるだけで簡単にベッドはできあがります。
天板の代わりにすのこを使用すると、通気性が良くなりますね。
カラーボックスの並べ方は、ベッドの土台として全体にみっしりと並べる方法、カラーボックスをロの字型にして真ん中を空洞にする方法、漢数字の三のように横に三本カラーボックスを置いて上に天板を置く方法など、いくつか種類があります。
しかし、どの場合にも気を付けたいのがカラーボックスの耐荷重です。
カラーボックスは耐荷重があり、棚板1枚につき15㎏や30㎏など倍以上も差が出る商品さえあります。
価格が全てというわけではありませんが、やはり安価なものは耐荷重も低く壊れやすい可能性があります。
ベッドとして使う場合には、身体を預けても安心できる品物を選ぶようにしてくださいね。
すっきりとキレイなお部屋を保つために
今回は、ベッド周りの収納を作る方法についてご紹介しました。
お部屋で一番大きな家具はベッドと言っても過言ではありません。
そのベッドが収納を兼ねてくれたら、お部屋自体もすっきりと気持ち良く片付きそうですね。
自分に合った方法で、ベッド周りの収納作りを楽しんでみてください。