ベッドや枕を新しいものに変えても、「何かしっくりとこないな…」と感じたことはありませんか?
それは、全体のイメージに変化がなく、単に「新しいベッド」や「新しい枕」になっていることが多いからではないでしょうか。
ちょっとしたアイデアを活かし、間接照明をプラスするだけで、インテリアや小物もそれぞれが、脚光を浴びることができるのです。
間接照明を上手に使ったルームコーディネートで、センスのある部屋に変身させましょう。
ルーム演出のキーアイテム!直接照明と間接照明とは?
照明の種類には、部屋全体を明るくする直接照明と、光を天井や壁に当て、その反射で照らす間接照明があります。
ルームライトとして通常使われていることが多い直接照明は、部屋全体に光を照らします。
天井のほぼ中心にシーリングライトやボール状のライトが、拡散照明として設置されていることが多いでしょう。
比較的、吊り下げ型が多く、低く取り付けてしまうと眩しく感じてしまうため、高い位置に取り付けられています。
一般的に使われているのは、直接照明の中でも「半直接照明」といわれるカバーを通して部屋全体を照らしてくれるものが多いようです。
リビングや子ども部屋、ベッドのある部屋など、各部屋に配置されています。
基本的には、天井から下の方向を照らすもので、光源からの光の量が60%から90%となっています。
また、間接照明は、光源からの光の量は10%以下で、直接照明に比べると暗い照明です。
反射で光を照らすため、落ち着いた雰囲気を出すことができるので、ルームコーディネートのアイテムとして人気があります。
そして、一般的に多く使われている「半間接照明」と言われるものは、間接照明よりは明るく、光源からの光の量は、10%から40%となっています。
ルーム演出には欠かせない!間接照明の種類は?
では、今回注目していく間接照明には、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、間接照明の種類として、ベッドなどに直接照らすのではなく、吹き抜けや勾配天井の角や壁に設置するものがあります。
柔らかく天井を照らすので、明るく立体感のあるルーム演出をすることができます。
また、天井と壁の接地する場所に取り付ける、コーニス照明と呼ばれるものは、壁やカーテンに光を反射させて演出をします。
壁やカーテンの素材により、イメージが変化するので多様な演出をすることが可能です。
その他に、バランス照明と呼ばれる、壁の上下方向から照らす間接照明もあります。
影が出にくいので、レストランなどのパウダールームの鏡に使われていることが多いでしょう。
これらは、直接壁に設置しますが、天井と壁の質感とのバランスが難しいことや配線工事も必要になるので、専門業者に依頼することになります。
しかし、ベッドに設置できる「家具間接照明」や「アッパー照明」などは、自分で手軽に設置できるものも多くあるようです。
ベッドに間接照明を設置しよう!リラックス出来るルームコーディネートは?
では、ベッドに間接照明を取り付けた場合は、どのような演出効果が発揮できるのでしょうか。
家の中でリラックスできるベッドのある部屋こそ、間接照明の特徴を最大に発揮できるスペースです。
ホテルのベッド周りにも、間接照明が設置されていることが多いですよね。
「落ち着いた雰囲気でくつろいで欲しい」という、ホテル側の演出のひとつでもあるのです。
設置されている場所は、ベッド裏や足元にあることが多いでしょう。
足元を照らす間接照明は、夜の暗くした部屋でもつまずきを防止する効果もあるといいます。
さらに、寝ている時に足元にかすかな明かりがあると、眩しくなく安心して眠ることができます。
これが「家具間接照明」といわれているものです。
また、ベッドの裏に設置する間接照明は、家具の上下に取り付ける「家具間接照明」、または光源を隠し上方に照らす「アッパー照明」がおすすめです。
空間の重心を下げ、立体感のあるルーム演出ができます。
ベッドの間接照明を選ぼう!
次に、どのような間接照明を設置するかを選んでいきましょう。
ベッドの上下に付けるなら、「スポットライト式」や「ライトバー」がおすすめです。
スポットライトは指向性の強い光で、ベッド裏に取り付け天井に向けて使うことによってベッドを強調することができます。
そして、このどちらも種類が豊富で価格も安めです。
それも、電源からの直接接続が可能なので取り付けも便利です。
もし、ベッドの横にサイドテーブルやベッドに棚付きのベッドヘッドがあるなら、背の低い「テーブルスタンド」を使い、ない場合にはベッドの脇に背の高い「フロアスタンド」を使ってみるのもいいでしょう。
その他にホテルでよく見る「シェード型のテーブルスタンド」は、笠で明かりを下方向に分散させて、やさしい光をあててくれます。
また、もし「フロアスタンド」を選ぶ場合は、間接照明としての効果を上げるため、天井や壁、壁にある絵やポスターに向けて照らすようにしましょう。
照らされた場所と、照らされていない場所の明るさの差が、立体感のあるおしゃれルームにしてくれます。
最後に、「ストリングライト」と呼ばれるクリスマスの飾りのようなライトを使用する場合には、量は控えめにし、ベッド上方の壁に取り付けるのがおすすめです。
ベッド周りだけじゃない?間接照明の活躍場!
これまで、ベッド周りに設置する間接照明についてご紹介してきました。
しかし、間接照明はベッドだけではなく、様々なインテリアの周りで活躍します。
例えば、ソファーの足元や後ろに間接照明を設置すると、リゾートホテルのような空間を作ることができます。
そして、テレビやテレビボードの後ろにも間接照明を置くと、柔らかい雰囲気づくりができ、テレビの光から直接受ける目への刺激も、抑えることができます。
ルーム演出の、テッパンともいわれている観葉植物の裏や、観葉植物の鉢に取り付けて、下から上へ照らすと壁に観葉植物のシルエットが強調されて、幻想的な部屋に早変わりです。
また、美術館を真似て、壁にかけてある絵の裏側に設置したり、窓をライトアップするのもいいでしょう。
窓をライトアップするなら、インテリアとしても使える「ボール型のグローブライト」を使うのもおすすめです。
グローブライトは、明るさの調整ができるものがいいでしょう。
カーテンの素材によって、イメージが変わる光の変化を楽しむことができます。
他にも壁をプロジェクターのスクリーンにし、光を利用した時計を壁に映し出して、間接照明として使ってみるのもいいかのしれませんね。
間接照明を使ったルームコーディネートの注意点
ベッドをはじめ、様々なルームアイテムを利用して間接照明を取り付けるなら、演出効果の高い配置や使い方をしましょう。
例えば、間接照明をルームコーナーに設置すると、開放感と奥行きが出る効果があります。
しかし、開放感を求めすぎて、間接照明の数が多すぎるのはいけません。
小さめのものを適度の数で組み合わせて使うと、より効果が期待できます。
そして、主照明と間接照明を上手に使いましょう。
寝る前に、主照明のシーリングライトなどを消して、間接照明だけにすると少し暗く落ち着いた空間ができ、副交感神経を刺激してリラックスした状態で入眠することができます。
このように上手に使いこなすことで、照明効果の幅が広がります。
また、人はベッドに入った時に、遠くでぼんやりした光があると、眠りに入りやすいといいます。
ベッドのある部屋の照明の色は、演出効果が高くリラックスできるほんやりした感じの、オレンジ色の電球色を使うといいでしょう。
そして、ベッドやルームインテリアの後ろに置く間接照明の光源は、ledを選ぶようにしましょう。
なぜなら、テレビやベッド裏の狭い空間に、熱を多く発する熱電球を置いてしまうと、火事を招く恐れがあるからです。
照明を設置する時は、安全を考慮した配置も大切です。
間接照明はアイデア次第で使いこなせる
ベッドのある部屋は、寝るためだけの空間ではありません。
人は、1日の3分の1は睡眠に費やすといいます。
睡眠するために必要なベッドを心地よくそして、快眠できる空間にしましょう。
素敵な空間にあるベッドもおしゃれに決まり、ベッドもよろこぶことでしょう。