すのこベッドは、最近では若い世代を中心に人気が出ています。
その理由として、おしゃれ感がある、安い価格でベッドが手に入る、折りたためて手軽、などです。
確かに、すのこベッドは様々な会社からいろいろなアイディアを駆使して開発されています。
しかし、そんなすのこベッドを選ぶ時に、いくつか大切なポイントがあることを知っておきましょう。
ここでは、すのこベッドの選び方をあらゆる角度から比較します。
すのこベッドの板の素材を比較①
すのこ板には、いくつかの素材があります。
大きくわけて、「桐(きり)」「檜(ひのき)」「杉(すぎ)」「パイン材」の4種類です。
では、このすのこベッドの板の素材がどのような特徴を持つのか比較してみましょう。
まず桐ですが、日本で取れる木材としては一番軽いと言われています。
軽いということは、力の無い女性でも組み立てが楽にできるという利点があります。
また、模様替えなどでベッドを移動する時も、楽に移動することができます。
桐が持つ特徴としては、熱が伝わりづらく、吸湿性があるという特徴を持っています。
熱が伝わりづらいということは、冬は冷たくなりにくく、夏は熱くならないということです。
そして、ベッドとして最も良いと言われるのが、湿気に強い素材であるということです。
衣類を保管する桐のタンスなどは、吸湿性があることでも有名ですね。
そんな特徴を持った桐のベッドは健康にも良く、優れたベッドの板素材と言えます。
すのこベッドの板の素材を比較②
では、次に檜について見ていきましょう。
檜は柔らかく加工がしやすいという利点があります。
柔らかいので、強度が無いように感じてしまうかもしれませんが、意外にも強度は強く、建築材としても多く採用されてきました。
また、防腐性や虫に強いといった特徴があります。
檜風呂が有名であるように、檜は水に強いことと、「ヒノキチオール」というリラックス効果のある香りに人気があります。
湿度にも強いので、すのこベッドにはお勧めの材質です。
他の材質と比較してもベッドの材質がいいので、こだわりを持つ人に人気の高い材質です。
次に杉ですが、杉は軽くて柔らかく、また加工しやすいため、日本で一番多く植林されている木材です。
そのため、価格も安くなっています。
断熱性に富み、湿気を調整する機能に優れているため、住宅用建築材として広く使用されてきました。
杉は、他の材質と比較しても価格を抑えることができるので、価格を抑えたい人にお勧めのベッド材です。
次にパイン材ですが、日本でいう松のことです。
松は柔らかく、心地良い肌触りとぬくもり、木の香りが特徴でしょう。
そのため、パイン材のすのこベッドは癒しのベッドと言われています。
このように材質ですのこベッドを比較すると、選ぶことも容易となるのかもしれません。
すのこベッドの価格から使用者層を比較
すのこベッドは様々な価格で販売されていますが、その価格から使用者層を比較をしてみましょう。
値段が安いものでは、15000円程度から販売されています。
この価格帯のすのこベッドの材質は、パイン材が多く、シンプルなタイプのベッドです。
そのため、学生や若い世代の人に、お手軽なベッドとして人気があるようです。
また、同じパイン素材でも、宮付きで引き出しがあるものや、コンセントが付くタイプだと30000円ほどのベッドも出てきます。
他にもクラシック調など、デザインなどで価格が高くなっていることもあります。
これらのベッドは、女性に人気のタイプが多いようです。
一方で、高級木材として知られる檜のベッドも、35000円くらいから販売されているものもあります。
これは引き出しが付かないシンプルなベッドですが、素材で選ぶなら大いに価値のあるベッドと言えるでしょう。
同じように、桐素材のベッドを選ぶのであれば、シンプルタイプでも50000円くらいから販売されています。
このように、引き出し、コンセントなどの利便性で選ぶのか、素材で選ぶのかによってもその価格は変化してきます。
すのこベッドの種類と比較
すのこベッドには、通常のベッド型と折りたたみ型があります。
むしろ、この折りたたみ型の方がすのこベッドとして有名かもしれませんね。
では、ベッド型と折りたたみ型のすのこベッドを比較してみましょう。
●ベッド型
名前のとおり、ベッドの形状から変わらないものになります。
そのため、ベッド型は場所を取ることがデメリットです。
しかし、作りがしっかりとしているものも多くあり、マットレスとも相性がよく作られていることもありますので、お金をかければ寝心地がいいものもあります。
●折りたたみ型
使用しない時にはコンパクトに収納できる設計になっております。
なかには、使用頻度の少ない、お客様用のスペアのベッドとして置かれていることも多くあります。
折りたたみ型すのこベッドは確かに収納には優れていますが、デメリットとして挙げられるのが、寝心地です。
コンパクトに折りたためることに重視しているため、どうしても簡易な作りになっていることが多く、そのため寝心地が悪いという結果になります。
折りたたみすのこベッドを快適に使うためには、分厚い敷布団を敷くか、高反発なマットレスと組み合わせるかで、対処するのが良いでしょう。
このような観点から比較すると、部屋のサイズによっても選択するタイプが異なってくることが多いです。
折りたたみ型は、ワンルームや狭いお部屋などには適しているでしょう。
ベッド型は、スペースに余裕がある部屋で使用するのに適しているでしょう。
すのこベッドにはお布団?マットレス?
すのこベッドに敷く寝具をお布団とマットレスで迷う方もいることでしょう。
意外に日本人は、まだまだお布団で就寝することを好む人が多いと言われています。
その理由として、お布団はお日様に干せることで清潔感を得られることが圧倒的な理由です。
古くからの日本の寝具として、使われてきた歴史もあるのでしょう。
一方で、マットレスが好きだという人も若い世代には多くなっています。
その理由は、お布団の上げ下ろしが面倒くさいというのが主な理由です。
そんな中、すのこベッドのメリットとして、どちらの寝具も使用できることがあります。
すのこベッドで使用する寝具を比較すると、マットレスとお布団が半々だとされています。
通常のベッドであれば、コイル内蔵型のベッドマットレスを使用することが一般的ですが、すのこベッドは日本人のために作られたため、お布団もマットレスもどちらの寝具でも使えるメリットがあります。
すのこベッドであれば、敷いていたお布団を干すこともできますし、中には布団干し機能の付いたすのこベッドもあるので、便利です。
すのこベッドであれば、わざわざマットレスを新たに購入しなくても、すでに持っているお布団で寝ることが可能なのです。
すのこベッドの一番の魅力とは?
すのこベッドが最近人気が高まっていることには、理由があります。
それは、すのこベッドが持つ性能の魅力です。
すのこベッドと一般の西洋型ベッドを比較してみると、湿気に対する考え方が顕著にわかります。
西洋型ベッドは、コイル内蔵式のベッドマットレスを使うことが一般的ですが、マットレスを日に当てるという意識はありません。
マットレスにいかに通気性があるかないかで、その湿気状態が変わってくるわけです。
しかし、すのこベッドはベッドそのものに通気性を考えて製造しているので、寝具に頼ることなく湿気を予防することができるのです。
湿気が多くなると、発生するのがカビですが、畳にそのままお布団を敷いて、敷きっぱなしにすることでカビが生えたりしますね。
すのこベッドの上にお布団を敷くことで、カビの発生は確実に減ります。
さらにマットレスを使用しても、通常の西洋型ベッドにマットレスを使用するよりも、かなり湿気を防ぐことができるのです。
すのこベッドは健康的なベッドとして、今多くの人々に注目を浴びていると言えるでしょう。
すのこベッドと西洋型ベッドの比較
すのこベッドと西洋型ベッドの違いは、人々の生活習慣の違いと言えるでしょう。
すのこベッドは日本人のために日本人が開発したベッドで、日本人の生活習慣が関わっていると考えられます。
寝具を干すという習慣を大切にしている日本人にとって、すのこベッドはそれを可能にする健康的なベッドなのです。
また、使用するタイプは、部屋の大きさを考えるといいでしょう。
寝心地に関しては、マットレスをいいものにすれば、対策ができるでしょう。