毎日使う敷布団。
なかなか洗えないまま使っている人も多いと思います。
クリーニングに出すのにも手間もお金もかかりますし、出来上がりに時間がかかるので、躊躇する人も多いのではないでしょうか?
しかし、ご自宅で洗濯をするとなると失敗することもあります。
ここでは、そんな敷布団の洗濯と、ありがちな失敗についてまとめてみました。
敷布団の種類
一言で敷布団、と言っても中の綿にもいくつか種類があるのをご存知ですか?
きちんと知っておかないと洗濯の失敗にも繋がります。
そこで、代表的に中綿の種類をまとめてみました。
・木綿敷布団
昔から利用されているお布団です。
このタイプのお布団の中身は木綿でできています。
汗を吸収しやすく、天然の素材でできているため寝心地がいいです。
しかし、その反面、重みを感じます。
使い込んでいても打ち直しに出せば新品のように戻ることや、ご自宅で天日干しにするなどのメンテナンスがしやすいのが特徴です。
・羊毛敷布団
最近、ご利用が増えてきているお布団です。
お布団の中身は羊毛(ウール)です。
木綿より軽く、そして弾力性もあるのでとても寝やすいです。
吸湿性に優れていますが、乾燥すると一度吸い込んだ湿気を放出する特性があるので、快適に寝ることができます。
・羽毛敷布団
羽毛布団と聞けば、掛け布団の方をイメージする方も多いのではないでしょうか。
掛け布団に使われる羽毛はダウンですが、敷布団に使われる羽毛は主にフェザーです。
ダウンとは水鳥の胸に生えるフワフワとした芯のない羽毛で、フェザーは羽根のことです。
フェザーはある程度型崩れしにくいため、敷布団に主に使われています。
鳥の羽根でできているため、非常に軽いのが特徴です。
・ウレタンマット
低反発・高反発と種類のある最近人気の敷布団です。
防菌、防カビといった加工がしやすいのが特徴です。
天然のものと比べて長持ちしますが、水洗いができないものが多く、またクリーニングも受け付けていない業者が多いです。
敷布団の洗濯にかかるそれぞれの費用は
なかなか頻繁に洗濯できない敷布団、業者に頼むのが一番確実ですが、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
・木綿敷布団の場合…「打ち直し」と呼ばれる作業で一枚およそ10000円~
・羊毛敷布団、羽毛敷布団の場合…クリーニングで一枚およそ3000円~
打ち直しもクリーニングもコストが掛かりますが、その分、質の良い洗濯ができます。
しかし、預けてから引き取りまで日数がかかるのと、材質によっては引き受けてもらえないものもあるので注意が必要です。
コインランドリーを利用する場合、洗濯~乾燥まで3000円程かかります。
大きな敷布団を自分で運ばなければならないという手間はかかりますが、クリーニングのおよそ半額くらいで済むのは魅力的です。
また、ご自分でご自宅で洗濯するとコストはほとんどかかりません。
しかし、洗濯の失敗例も多くあるようです。
では、どんな失敗例があるのでしょうか。
敷布団の洗濯のこんな失敗例
「敷布団を自分で洗濯したら失敗した!」
このような失敗例をまとめてみました。
・洗濯機で洗濯したら中の綿が寄ってしまった
キルティング加工されていない敷布団をそのまま洗濯機に入れると、回転することで中の綿が偏ってしまいます。
こうなってしまった敷布団は、もう自分では直せません。
木綿100%のお布団であれば打ち直しに出すことで元のように戻るかもしれませんが、ポリエステルでできた綿の場合は元どおりに戻すことはできません。
・ご自宅で洗濯をしたらカビが生えた
脱水がきちんとできていないまま、乾燥が不十分だとお布団にカビが生える原因となります。
ご自宅の洗濯機の容量と洗濯をした敷布団の大きさが合っていないと、脱水がうまくできないことがあります。
また、手洗いをしたお布団の脱水を機械に頼らず自分でするのも難しいです。
・羽毛敷布団がぺたんこになってしまった
羽毛敷布団に使われている羽毛が、洗剤によって弾力を失ってしまうことがあります。
洗剤は、中性洗剤を利用しましょう。
・ウレタンがボソボソになってしまった
ウレタンマットの多くは、水に濡れると変質してしまいます。
また、日光に当てるのもよくない製品もあります。
水洗いのできるウレタンマットでなければ、洗濯は避けた方が無難でしょう。
・中の綿が縮んでしまった、固くなってしまった
羊毛敷布団は激しく洗うと繊維が絡みやすくなります。
また、繊維が収縮するので洗濯をすると縮むことがあります。
一度フェルト化してしまうと、元に戻すのは難しいでしょう。
失敗しない敷布団の洗濯のために、まずすること
どうしてもご自宅で敷布団を洗濯したい、そんな時はまず敷布団に付いている洗濯表示を確認しましょう。
敷布団に限らず、洗濯可能かどうかを確認することは、失敗しないために大切なことです。
手洗いマーク、洗濯機マークがあるものはご自宅で洗濯できますが、洗濯禁止マークのあるものはご自宅では洗濯できません。
また、クリーニングのマークも確認しましょう。
クリーニングと言ってもドライクリーニングやウエットクリーニングと種類も様々です。
洗濯したい敷布団に合わせて選ぶことが重要です。
最近は洗濯のできる敷布団も販売されていますが、確実なのはクリーニングに出すことです。
木綿100%の和布団であれば、お布団の打ち直しに出しましょう。
羽毛敷布団もデリケートで扱いが難しいので、専門の業者に頼む方がいいでしょう。
コインランドリーで敷布団を失敗しないで洗濯する方法
それでもご自分で洗濯したい、という方もいるでしょう。
そんな時に頼りになるのが、コインランドリーです。
店舗によっては、お布団の洗濯ができる大型洗濯機が置いてあるところもあります。
そこで、まず洗濯したい敷布団が、キルティング加工されているか確認しましょう。
キルティング加工とは、綿が偏らないようにお布団を縫ってある状態のことで、この加工がしてあるものは失敗が少ないです。
キルティング加工されていない敷布団なら、丸めて棒状にして紐で縛ります。
このとき、ビニールの紐だと洗濯中に外れてしまうことがあるので注意しましょう。
次に、洗濯機の中に縛った敷布団を入れるのですが、このとき洗濯機に詰めすぎることにも注意が必要です。
敷布団を入れたときに1/3~2/3ほど空いているのが理想です。
そうでなければ、もう一つ大きいサイズの洗濯機を使用します。
空間がないと全体的に綺麗に洗濯できません。
そして、使用する洗剤はおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用しましょう。
洗濯が終われば次は乾燥です。
このとき、乾燥が不十分だとカビやニオイの原因になります。
十分に乾燥させるようにしましょう。
ご自宅で敷布団を洗濯する方法
ご自宅で敷布団を洗濯するのに、敷布団の大きさにもよりますが、基本的に洗濯機は使用できません。
敷布団のサイズが大きすぎるためです。
ご自宅で敷布団を洗濯するには、お風呂場で踏み洗いをします。
自分の力だけで洗濯するので、コストはかかりません。
しかし、重労働です。
全体的に敷布団を濡らし、中性洗剤を使用してひたすら踏み洗いをします。
すすぎはしっかりしないと洗剤が残り、カビの原因となります。
また、脱水も重労働ですが、きちんとしないと乾燥不足になります。
水分を含んだ敷布団はかなりの重さです。
できればコインランドリーで脱水した方がいいのですが、無理ならばお風呂のヘリにかけて脱水します。
天日干しだと乾燥にかなりの日数を要するので、失敗しないためにも数日先まで天気予報を確認してから洗濯をしましょう。
乾燥が不十分だと湿気が溜まり、カビやダニ、ニオイの原因となります。
しっかり乾燥させることが重要です。
敷布団の洗濯で失敗しないために
ご自分で洗濯をすることは、コストがかかりません。
しかし、手間と労力が非常にかかります。
万が一失敗してしまったら、敷布団を買い直すことにもなります。
ですが、自分ですることで費用を抑え、快適な敷布団で寝られたらいいですよね。
この記事を参考にして、適切な選択をしてください。