夏の夜、「背中が熱い」と感じ、眠れないといった経験はありませんか。
実は、背中が熱いと感じるのは、何らかの予兆かもしれません。
単に背中が熱いだけと侮らずに、しっかり自分の体の不調に気付くために、今回は背中が熱いと感じる原因とその対策を徹底的に調べてみました。
背中が熱いために眠れない原因
25度を超える熱帯夜の時期の悩みと言えば、暑くて眠れないことではありませんか?
このとき、「足が暑くて快眠できない」など、皆さんが特に熱いと感じるのは、体のどの部分でしょうか?
これは十人十色だと思います。
足の人もいれば、体全体の人もいるでしょう。
しかし、意外に、背中と答える人が多いことをご存知でしょうか?
背中が熱くなる原因の一つとして考えられるのが、自律神経の乱れだと言われています。
自律神経には、2つの神経があります。
それは、交感神経と、副交感神経、呼ばれています。
交感神経は、主に勉強中や仕事中など、日中人間が活動している時間帯に働きます。
つまり、交感神経は人間が脳を働かせているとき、または緊張したりストレスを感じている日中の時間帯に働き、興奮状態を作り出すのです。
一方、副交感神経は、主にリラックスしている時間帯に働きます。
つまり、休息しているときや、体を回復させる夜の時間帯に働きます。
本来寝る時は、副交感神経が働かないといけないのですが、日中のストレス等で自律神経自体が乱れると、夜寝る時間帯に交感神経が働いてしまいます。
そして、交感神経が働くと興奮状態となり、脳が体に起きているよう熱を出させます。
その熱さを最も感じるのが背中なのです。
故に、背中が熱いと感じ眠れないという方の原因は、自律神経の乱れなのです。
背中が熱い原因、ホットフラッシュとは?
背中が熱いと感じて眠れない方に多い世代が、40代の女性だと言われています。
もちろん、先程ご紹介した自律神経の乱れが原因であることもしばしばありますが、特に40代女性が背中を熱いと感じる原因がもう一つ存在するのです。
それが、ホットフラッシュというものです。
ホットフラッシュの症状は主に3つあります。
まず、顔が熱くなることです。
時間や場所、環境に関係なく、突然顔が熱くなる症状が見られます。
次に、のぼせたような状態になります。
ホットフラッシュは上半身に影響が出やすいため、常に熱いと感じるため、のぼせたような状態になることも症状の一つです。
最後に背中の熱さです。
ホットフラッシュの発汗作用により、背中が非常に熱くなります。
これも時間や場所に関係なく症状が現れるので、外出先で洋服が濡れてしまうなど、大変苦労するかと思います。
もちろん夜に症状が現れると、背中が熱いと感じ、眠れないということも不思議ではありません。
では、このホットフラッシュの原因は何なのでしょうか。
背中が熱い原因、ホットフラッシュの仕組み
40代女性を悩ませるホットフラッシュですが、実は、国内外の様々な研究機関、メーカーで研究が進んでいます。
現在の最新の研究では、ホットフラッシュの原因として解明されているものがあります。
国内漢方薬の製造メーカーの研究では、ホットフラッシュの原因は、卵巣ホルモンと、末梢神経の調整ができなくなるからだと発表されています。
もう少し詳しくご説明しますと、女性ホルモンのおかげで機能していた背中部分にある末梢神経が、女性ホルモンがなくなったことで、機能しなくなってしまう症状のことなのです。
20代、30代の女性で、生理がきちんとある間は女性ホルモンのおかげで末梢神経がしっかり機能します。
しかし、更年期のホルモンの乱れは、末梢神経の機能が一定ではなくなり、正常な体温調整ができなくなってしまうのです。
この原因が、体の外には発汗の症状として現れ、体が熱いと感じてしまって、眠れない理由となるのです。
では、背中が熱いと感じ眠れない症状の原因が理解できたところで、その解決策をご紹介していきましょう。
自律神経の乱れを整え眠れない夜を解消
これまで、背中が熱いと感じ眠れない方には、2つの原因があるとご紹介しました。
一つ目は自律神経の乱れで、二つ目は更年期のホルモンの乱れです。
原因が異なるので、対策の方法も異なります。
まずは、自律神経の乱れが原因だと推測できる方の対処法をご紹介します。
背中が熱いと感じたら、やはり手っ取り早いのは背中を冷やすことです。
100円均一ショップなどでも市販されている冷却シートなどを背中に敷くことで、ひんやりと感じることができます。
また、ゼリー状のアイスや、冷えピタなども代替できるのではないでしょうか。
実際には、冷却シートだけでも大分効果は実感できるでしょう。
しかし、自律神経の乱れを根本的に解決する手段ではありません。
やはり、夜眠る時は交感神経を抑え、副交感神経を働かさなければなりません。
副交感神経を働かさせるためには、自分自身をリラックスした状態にすることが必要です。
そのためには、アロマやお香を焚いてリラックスした雰囲気を作るのも一つの手段です。
興奮状態を落ち着かせるためには、ラベンダーや、ローズウッドなどが効果的だと言われています。
また、背中が熱いと感じ眠れない方には、不眠に効果的なベルガモットやローズマリーも効果的です。
一方で、自分の努力では、背中の熱さを取り除けずに眠れないという方は、是非カウンセリングを受けることをおすすめします。
夜、興奮状態を保つ交感神経が働く原因は、日中のストレスや、環境が関係していると言われています。
意外にも、生活環境やストレスが原因であることは多いのです。
そのときには、無理をせずカウンセリングにて相談しましょう。
日中のストレスで、夜眠れないというサイクルが長引くと、鬱や自律神経失調症といった、他の症状も生じてしまいます。
心の負担は自分では気づきにくいものです。
少しでも症状に気づいた時は、自分の体を労ってあげてくださいね。
そして、重症化しないように、早め早めの対策を心がけていきましょう。
ホットフラッシュの背中の熱さを解決するために
ホットフラッシュの主な原因は、更年期のホルモンのバランスが乱れです。
このホルモンの乱れを整えるための、サプリメントや漢方薬が、最近では市販されています。
ネットでも購入することができるので、自分の症状にあったものを選びましょう。
また、多くのホルモンの乱れを整えるサプリメントや、漢方薬には、微量の女性ホルモン剤が入っています。
そのため、ホットフラッシュだけでなく、更年期に生じる様々な症状に効果的だと言えます。
ホットフラッシュが原因で背中が熱いと感じ眠れない方には、軽い運動をすることや、正しい食生活を送ることも大切だと言われています。
背中が熱いだけでなく、自律神経にも関係すると、治療が遅れてしまいます。
日々の運動と、食生活を整えるなどのセルフケアをしっかりと行った上で、治療していきましょう。
眠れない夜を解消する便利グッズ
最後に、体が熱いと感じて眠れない人のために、グッズをご紹介します。
体や背中が熱いと感じるだけで、自律神経の乱れや、ホットフラッシュが原因だとは考えられない方には、冷却グッズがおすすめです。
まずは、冷却シートですが、こちらは100円均一でも購入できるので大変おすすめです。
長持ちするので、背中が熱いと感じる夜にはピッタリのグッズです。
また、背中とお布団の間に物が挟まっていることが不快な方は、特に冷却シートがおすすめです。
そして、熱さまシートもおすすめです。
熱さまシートも商品自体が薄いので、寝ている間の違和感はありませんが、寝返り等をすると取れてしまうというのが難点でしょう。
また、
「最近仕事も忙しいし、もしかしたら自律神経の乱れかも」
「引っ越してきたばかりで慣れない環境のせいで体に不調がでているのかもしれない」
このように、少しでも思い当たる節のある方には、是非アロマがおすすめです。
最近では、アロマポッドがプレゼントとしても人気で、3000円程度で購入することができます。
そして、アロマの人気から、アロマポッドはおしゃれな家具としても注目されています。
一方でアロマ自体には、自律神経の乱れを整えるのに非常に効果があるとされています。
是非みなさんもお試しくださいね。
背中が熱いために眠れない夜を解消するために
背中が熱いために眠れない原因は、自律神経の乱れか、ホットフラッシュに原因があることがわかりました。
自律神経の乱れには、興奮状態を落ち着かせるためのアロマなどが効果的ですが、症状が改善されない時は、カウンセリング等で自分の心と体に向き合うことが必要です。
また、ホットフラッシュは、ホルモンのバランスによるものです。
自分の症状を知り、適切なサプリメントや漢方薬を選ぶことが必要です。
みなさんに快眠が訪れるよう、願っています。