電気をつけるときに壁の電気スイッチを何気なく見たときに、点滅スイッチになっていたらあなたはどうしますか?
正常な時には普通に点灯し消灯する灯りが、チカチカしているのを見ていると、ちょっと不安になってきますよね。
電気をつけるときの点滅スイッチについて、考えてみましょう。
電気のオンオフ関係なしに点滅スイッチになるととても気になる
壁についているスイッチをしげしげと見る人は少ないとは思いますが、ある日突然、チカチカと点滅しだしたら、いやがおうにも気になってきます。
電気で言えばライトの玉切れでチカチカと点滅を繰り返す、あれと同じです。
すっきりついたり消えたりするのが当然でいるので、チカチカされるととても気になり、すぐに電球や蛍光管などを取り替えて解消したくなります。
ライトなどに比べてとても小さな灯りですが、解消するにはどうしたらいいか、また放置しておいても大丈夫なのかなども心配になってくることでしょう。
電気をつけたり消したりする行動に関係なく、点滅スイッチになる状態には実はちょっとした原因が絡んでいます。
一体どういった原因や対策があるのか、細かく見てまいりましょう。
電気がついている状態でも点滅スイッチになる原因とは
もし、電気をつけている状態で点滅スイッチになる場合に考えられる原因は、スイッチ自体が故障しているというものです。
スイッチは年がら年中、電気をつけたり消したりと、忙しく使われています。
大人や年配のご老人などがオンオフする場合にはあまり心配ないのですが、育ち盛りのお子さまがいるご家庭では、お子さまが乱雑にオンオフするため、結構故障しがちになります。
また、長年使っているための老朽化に伴って点滅スイッチになってしまう例もあります。
こうした場合には電気自体に何の問題もなく、単純にスイッチそのものが古くなった、あるいはスイッチが壊れたという状況であることが多いものです。
スイッチもあらゆる品物と同じように消耗品であることをいつも念頭に置いて、手荒に扱わないことを基本にしましょう。
必要な時以外にカチカチとせわしなくオンオフを繰り返していたりすると、消耗が激しくなりますので、お子さまがいるご家庭ではよく注意しておきましょう。
電気が消えている時に点滅スイッチになる場合には
電気が消えている時に点滅スイッチになる、といったこともあります。
この場合には、電気自体に注目してみる必要があります。
例えば、長年使っていた電球を新しく変えた時に、スイッチが点滅スイッチになってしまったということはありませんか。
実は、このような例は意外にも多いのです。
もともとついていた白熱灯を玉が切れて電気屋さんで購入する際に、節電対策を意識してLEDに替えることで、点滅スイッチになるということがあります。
また、LEDでなくともあまり知られていないメーカーの電球に取り替えた時にも、たまに、点滅スイッチになってしまうこともあります。
もし電気の玉を替えるのであれば、最初についていた電球と同じメーカー、同じ種類のものをつけるようにしましょう。
電気の玉の取り替え方で点滅スイッチになるかならないかが、決まってくることが往々にしてあるのです。
もちろん、ワット数については同じものを使うのが基本です。
以前より大きなワット数に替えると、より電気代がかかりますし、ものによっては対応できなくて壊れる場合があるので気を付けましょう。
これは、点滅スイッチの対策以前の話ですね。
点滅スイッチの回路構造と種類とは
スイッチの回路の構造を知っておくと、スイッチ自体が故障なのか、電気自体に問題があるのかの見分けがつきやすくなりますので、ちょっとだけお話しておきましょう。
電気のスイッチを入れた時に電気は配線を通って、照明器具などに送られます。
その後、照明器具のライトがついた後にはまた別な線を通って、スイッチまで戻ってきます。
単純に言えば、このような原理になっています。
この原理を分かったところで今度は、スイッチの種類についてのお話です。
スイッチは「3路スイッチ」や「ホタルスイッチ」などが代表的なものです。
ここで注目したいのが、「ホタルスイッチ」の方です。
「ホタルスイッチ」は、照明がついていたらスイッチ自体の電灯が消え、照明が消えていたらスイッチ自体の電灯がつくタイプのものです。
「3路スイッチ」は大抵、スイッチに電灯表示がないタイプのものです。
「ホタルスイッチ」は、その名の通り、電気をオンオフすることで、ホタルのようにスイッチ自体が点灯したり消灯します。
照明のオンオフ関係なしにこのスイッチ自体に電気がいつも流れていることで、電気に問題があったりスイッチ自体が故障していたりすると、点滅スイッチになってしまうのです。
電気に問題がない場合で点滅スイッチになっている時と、電気が問題で点滅スイッチになっている時の判断は、電球の取り替え方、スイッチをオンオフした時に点滅するかどうかが最大のポイントといえます。
点滅スイッチを取り替える時の注意点
チカチカと点滅を繰り返す点滅スイッチを、そのままにしておいてはいけません。
「点滅していてもスイッチのオンオフに問題がない」と言っても、スイッチ自体にも電気が流れていることは、前に述べた通りです。
実は点滅スイッチを直そうとして、感電するといった事故がありました。
カバーがついているので漏電はあり得ないのですが、素人がスイッチのカバーを開け、点滅スイッチを直そうと触って感電するということがあるのです。
これは大変危険な行為ですので、電気の知識のない一般の方は点滅スイッチが気になるからと言って、安易に取り替えようとしないでくださいね。
点滅スイッチを直すためにカバーを開けて作業するには、法令で定められた電気工事に関する資格保有者しか認められていません。
チカチカは気になりますが、必ず電気工事士などがいる業者を呼んで作業してもらうようにしましょう。
また、普通に使えるからと言って、点滅スイッチのまま使い続けると漏電や故障の原因につながります。
スイッチ自体の故障か電気自体の故障か、自身で判断できない時にも業者に相談することで解決しますので、点滅したら早めに対処しましょう。
ホタルスイッチとLED電球との相性が悪いと点滅スイッチになる?
「ホタルスイッチ」が点滅スイッチになってしまう電気側の大きな原因として、LED電球との相性が悪い場合が挙げられます。
また、逆に「ホタルスイッチ」で電気をつけようとすると、LED電球が点滅するといったこともあります。
これは「ホタルスイッチ」が豆電球で、この豆電球がつく程度のとても弱い電気が回路に戻ってしまい、点滅をくりかえしてしまうことが原因であると言えます。
もし、電球自体をLEDに替えようとするなら、「ホタルスイッチ」の豆電球もLEDに替えましょう。
これで問題は解決します。
こういった場合にも電気の知識がある、有資格者に見てもらう必要があります。
節電を考えて電球を簡単に替えようとしても、スイッチの内部構造に関わってくる話ならば、専門の知識がある方にお願いするのが一番です。
「ブレーカーを落としさえすれば感電しないで作業ができる」と、簡単に考えてはいけません。
作業自体は簡単に済んでも、もし間違った取り付け方をしていて通電したら壊れてしまう恐れがありますので、やめておきましょう。
点滅していたらあわてずに
「なぜ点滅スイッチになるのか?」ということに焦点を当ててお話してきました。
点滅スイッチになる条件として、電気の玉の種類やスイッチの取り扱いに気を付けることなどを挙げました。
点滅していても使えるからと言って、そのまま放置しないようにしましょう。
また、スイッチが故障している場合には素人が安易に手を出してはいけないことも述べました。
スイッチを取り替えるなどの対策を取らなければならない時には、慌てずに専門の業者に頼むようにしましょう!