電球が点かない!チカチカする!電球の接触不良を改善しよう

電球を使っていると、ときどき点きにくくなったり、チカチカしたりしませんか?
そんなときに自力で解決することができれば便利ですよね。

ですが、あまり機械系統に詳しくないと触るのを躊躇する方も多いかもしれません。

そこで今回は、電球の仕組みと接触不良の直し方を見ていきましょう。

電球の中身はどうなってるのか

電球は皆さんも馴染みのある照明器具だと思います。

白熱電球は、エジソンが開発したと記憶している方が多いですが、実は開発者はジョゼフ・スワンという人物で、エジソンは白熱電球を一般に普及させた功労者です。

そんな小話のある白熱電球ですが、最近ではLED電球が一般的です。
従来使われてきた白熱電球もまだまだ現役ではありますが、置き換えが進んでいますね。

そこで、まずは白熱電球の仕組みをご説明します。

白熱電球にはフィラメントという線があります。
このフィラメントに電気を流すことで発熱させ、光っています。

構造自体はとてもシンプルなものですね。

寿命が来るとこのフィラメントが切れ、電気が点かなくなります。
電気を点けたときにバチンッと音を立てて点かなくなることがありますが、それが切れた合図です。

接触が悪くなってくるのも電球の寿命が近付いている合図なので、リビングなど切れたら、他に困る場所についている電球も交換してしまったほうがいいでしょう。

LED電球の中身はどうなっているのか

白熱電球の発光の仕組みはシンプルなものでしたが、LEDの発光の仕組みはやや複雑です。
基本的に電球や蛍光灯は電子の働きのみで理解できますが、LEDは正孔というものが出てきます。

正孔というものは、文字通り穴のようなものだと考えてください。
この正孔と電子をぶつけることで発光させているのが、LEDということです。

なかなかイメージがしづらいかもしれません。

ですが、蛍光灯がガラス管内で紫外線を蛍光塗料にぶつけて発光させているため、仕組みの上では蛍光灯のほうが白熱電球よりも近いかもしれませんね。

現在では新しく電球を購入する場合、大抵LED電球かと思います。

その利点は、やはり長寿命で明るいという点に尽きます。

そして、価格も年々安くなってきているため、ますますLED電球の需要が増している状態です。
これから電球を交換する場合には、特別な事情がなければLED電球を選んだほうがメリットが大きいでしょう。

それでは、仕組みが分かったところで、電球の接触不良の原因を詳しく見ていきましょう。

電球が接触不良に陥った場合

買ってからそれほど日が経っていない電球がチカチカするような場合、接触不良の可能性があります。

接触不良というのは、電球とソケットの問題があり、多いのはソケットの問題です。
ソケットの内部に板バネがあるタイプの場合、この部分が原因である場合が多いのです。

電球のお尻部分は鉛でできていて、銀色のものが多いですよね。

この電球の銀色の部分と板バネがしっかりと接触していないと、電気が点かなかったり、点きづらくなったりします。

古いソケットの場合、この板バネ部分が奥に倒れてしまい、接触しづらくなってきます。
そのため、この板バネを手前に起こしてあげることで、電球との接触不良を改善できるということです。

ですが、ソケットの入り口は狭く、指などで修繕するのは難しいかと思います。
自力で行う場合には、ドライバーなどを使用し、適切な角度まで起こしましょう。

あまり何度も行うと折れてしまう可能性があるため、何度も奥に板バネが倒れるのなら、ソケット自体の交換が必要になります。

そして、修繕に取り掛かる前に、必ず電源を抜いておくことを忘れないでください。
電源が入ったままでは感電してしまう可能性があるため、大変危険です。

この点だけは忘れず、確実に接触不良を直しましょう。

電球自体が接触不良の原因の場合

電球の接触不良の原因は、概ねソケットの問題ですが、稀に電球が原因の接触不良もあります。

先程もご説明した通り、電球の銀色の部分とソケット内部の板バネが十分に接触していないと、上手く電気は点きません。

そのため、電球が十分に差し込まれていない場合には、電気がしっかりと点かない場合があります。
接触不良が気になる場合、まずは電球自体がしっかりと差し込まれているか確認する必要があります。

それでも改善されず、ソケットの板バネにも問題がない場合には、電球の銀色部分のサイズが問題かもしれません。

一般的な電球はスクリューのような溝が彫られており、回しながら差し込むことで奥まで入り、固定され、問題なく電気が点きます。

ですが、ものによっては、ややソケットよりも大きめに作られており、奥まで十分に差し込まれない電球も存在します。

稀ではありますが、他に問題が見当たらない場合には、この点を疑ってみてください。
そして、もしこれが原因であった場合は、潔く電球自体を交換してしまうことをおすすめします。

電球の銀色部分を自力で削り、ソケットのサイズに合わせることも可能ではありますが、かなり微妙な調整になってしまいます。

工作に自信がある場合にはいい手かもしれませんが、原則的には電球の交換をするほうが賢明です。

電球の接触不良が改善しない場合

これまでご紹介してきた電球の接触を改善する方法を試してみても改善しない場合、自力での解決は困難かと思います。

電球がチカチカすることが増えてきたら電球を交換したり、あるいはソケット自体の交換を考える必要があるかもしれません。

その他に考えられる可能性として、配電などのより根本的な問題が挙げられますが、ここまでくると業者へ依頼しなければ解決できません。

電球自体の問題か、ソケットの問題か、あるいはその他の問題か。
一体何が原因のトラブルなのかを見極め、適切に対処していくことが大切です。

電気系統というものは、見た目以上に複雑な構造をしています。
そして、想像以上に大きなエネルギーが内在しています。

ですから、間違っても全てのトラブルを無理に自力で修繕しようとはせず、できる範囲で行うようにしましょう。

電球の接触不良と漏電

皆さん漏電という言葉はご存知でしょうか。

文字通り、電気が漏れ出している状態のことを言います。
水と違い、電気が漏れているというのはなんだかイメージしづらいですよね。

ですが、様々な原因によって家電や配線が漏電している場合、余計に電気が出てしまっている状態のため、電気料金が普段より高くなってしまったり、触ると痺れを感じたりします。

それだけであればそれほど大きな問題ではないと感じられるかもしれませんが、実は最悪の場合には重大な事故に繋がる可能性があります。

代表的な事故として挙げられるのは、やはり感電です。
電気が漏れ出しているのですから、過剰に電気が流れれば危険な状態になる可能性もあります。

そして、漏電は火災の原因になる場合もあります。

見過ごしがちですが、実は怖い漏電。
そのシグナルが電球の接触不良という形で表れている場合があり、これはとても怖いです。

もし、普段と違うと感じた場合には、そのまま見過ごさず、早めに対処していきましょう。

電球の接触不良は速やかに直そう

ここまで読んで頂きありがとうございます。

電球の接触不良は、大抵の場合、簡単な手順で直すことが可能です。

ですが、気付かぬ内に大きなトラブルの一端となっている可能性があるということを、ぜひ覚えておいて頂きたいと思います。

この記事が皆さんの生活のお役に立てば幸いです。