あなたは、引越しをしたことがありますか?
アパートなどのほとんどの賃貸物件には、2年に1度の契約更新があります。
更新しないのであれば、アパートを退去しなければなりません。
退去をするために、慌ただしく引越しの準備をしていると、忘れがちなのが照明器具のことです。
入居時から退去時までの照明器具について、頭の隅に知識を入れておきましょう。
賃貸アパート探しで確認する事
多くの人は、便利な賃貸不動産のWEBサイトで、希望の住みたい部屋を探します。
しかし、WEBサイトでは、フォーマットが決まっている場合が多く、「照明器具」の記載がないものがほとんどです。
なかには、備考欄に記載されていることもあります。
そのため、備考欄も一応はチェックしておきましょう。
また、記載のない場合には、問い合わせをして有無を確認したり、物件の内見時に確認してもいいでしょう。
内見のタイミングとしては、日中などの明るいうちにすることが多いです。
そのため、照明器具のことを忘れてしまいがちなので、注意しましょう。
またその他に、照明器具を自分で用意しなければならない物件もあります。
この場合は、前の入居者が置いていった照明器具(残置物)があれば、そのまま使えるケースもあります。
このように、もし内見時に照明器具が付いていたら、不動産業者やアパートの大家さんにそのまま使ってもいいかどうかの確認は忘れずにしましょう。
照明器具を自分で準備しなくてもいい物件なら、出費を少し抑えることができますね。
照明器具の出費を抑える方法
先ほどご説明したとおり、照明器具を自分で準備しなくてもいい、賃貸アパートを見つけられたら運がいいです。
しかし、照明器具は、一般的に入居者が自ら購入することになります。
このときに少しでも引越し費用を抑えたいのなら、家電量販店で年式の古くなった未使用品を購入する方法があります。
または、「リサイクルショップ」、「フリーマーケット」、「オークションサイト」などで入手するというのもいいでしょう。
完全な新品ではなく、未使用品などを購入することで多少の費用が抑えられます。
また、賃貸アパートの部屋数が多い場合、準備しなければならない照明の数も多くなります。
その分、入居時の出費が増えます。
さらに、退去時の荷物も増えてしまうことも考えられるので、照明器具の購入をためらってしまいますよね。
もし、入居時の照明器具の購入をためらってしまうのなら、不動産会社やアパートの大家さんに交渉してみるのもひとつ方法でしょう。
通常なら、賃貸には付いていないものを付けてもらう交渉です。
そのため、「はい分かりました」といかないのが当然、と考えて交渉に望みましょう。
また、交渉をする方法もあるとお伝えしましたが、入居後に気持ちよく生活することを考えるなら、交渉はあまり無理をしないほうが賢明です。
所有物じゃない照明器具が壊れた場合
アパートの大家さんの計らいで設置してもらった照明器具や、または残置物の照明器具が使用中に壊れてしまった時は、どうしたらいいのでしょうか?
まずは、賃貸物件の重要事項説明書・契約書の内容を確認しましょう。
備え付けの備品の故障原因が、備品の老朽化であれば、大家さんが費用を負担して修理をします。
しかし、故意過失(不注意や取扱いのミス)によるものが原因で故障した場合は、修理費用は入居者負担になります。
また、残置物である場合には、大家さんに修理義務はないので、入居者が自ら修理費用を負担します。
なぜなら、大家さんの費用で照明器具を付けた訳ではないので、当然修理をする必要がないからです。
前入居者の残置物がある場合など、トラブルを招く恐れのある事柄に関しては、重要事項説明書や契約書に記載されています。
さらに、契約時に説明を受けることが一般的です。
今現在、照明器具が壊れていなくても、いざという時にトラブルが起きないよう、重要事項説明書と契約書の内容をもう一度確認しておきましょう。
「照明器具付き」賃貸アパートを退去する場合
住み慣れた賃貸アパートを退去する日は、遅かれ早かれやってきます。
引越しの準備を進めていく中、入居時に付いていた照明器具を自分の荷物として運んでしまわないように、契約時の内容を再度確認しましょう。
まず、照明器具が「付帯設備」であれば、入居時にアパートの大家さんが付けてくれたものなので置いていきます。
また、残置物で大家さんが使っていいと承諾したものでも、それは大家さんのものになります。
重要事項説明書・契約書になにか特別な記載がないことを確認して、そのまま置いて退去しましょう。
基本的に賃貸物件の退去時には、借りた部屋を借りる前の状態にして返す「原状回復」を行う必要があります。
いわゆる「設備」と呼ばれる、部屋に付いていたものは、そのまま置いて退去をします。
当たり前のことですが、借りたものは返しますよね。
また、きれいな状態で返すことは、お世話になったアパートの大家さんへの最低限のマナーです。
たとえ自分のものでなくとも、きれいにして返すことが退去時に円満に終わらせるための秘訣です。
「自分で照明器具を付けた」賃貸アパートを退去する場合
前項で、アパートの退去時に「付帯設備」である照明器具についてお話しました。
また、照明器具を自分で購入して取り付けた場合はどうなのでしょう。
この場合も「原状回復」が基本になります。
後から取り付けたり、設置したものは、入居者が部屋から撤去するのがルールです。
いらないからといって、大家さんに許可なく黙って置いていくことは失礼ですし、後から処分費用を請求されることもあります。
賃貸の解約で電話をした際など、大家さんや窓口の管理会社へ、照明器具を置いていきたいことを話して確認しましょう。
承諾がもらえれば処分請求もされず、退去時に荷物が増えてしまうこともなくなります。
新品を購入してまだ日が浅く、捨てるのは気が引けるなら、他の不用品と一緒にリサイクルショップなどに持ち込んでもいいかもしれません。
部屋の天井照明器具を捨てる場合は、地域によって燃えないゴミ・粗大ごみに分けられていますから、アパートがある市区町村のルールに従って捨てましょう。
不用品回収業者に依頼する手間もがかからず、エコな方法です。
退去時、照明器具以外のものは?
退去時、賃貸アパートに自分で取り付けた照明器具は、簡単に取り外しができますが、取り外しや移動が面倒なエアコン・洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなども自分で撤去しなければなりません。
中でも厄介なのがエアコンです。
次の引越し先にエアコンが既に設置されていて、持っていく必要がない場合もあると思います。
実家や知人に使ってもらうのが1番いいのですが、どうしても置いていきたい場合もあるでしょう。
そのため、不動産会社やアパートの大家さんに相談をしましょう。
住んでいる部屋は自分のものでなく、借りているものなので、大きな変化が発生する時には必ず連絡をしなければいけないのです。
退去してしまうからといって、適当な気持ちになるのではなく、最後だからこそ誠実な対応で終えることができるように心がけましょう。
退去時には原状回復をすることが前提です。
住んでいるときに誤って汚してしまった場所がある場合は、チェックをして、落ちる汚れは自分の手で落として、きれいな状態で返しましょう。
賃貸アパートの照明器具の有無が心配なら、即確認!
賃貸物件の入居時・退去時に疑問が起こってしまう照明器具ですが、「最初から付いていないので準備をしなければならない」「退去の時は撤去する」という認識はあったほうがいいでしょう。
しかし、賃貸物件によっては条件が違うこともあるので、実際の部屋を見て、契約時に取り交わす契約書、重要事項説明書の内容をきちんと把握しておくことが大事です。
頭の隅にちょっと入れておくと、照明のように明るい新生活をエンジョイできるかもしれません。