何もない部屋はとても広く見えるのに、家具などを置いてインテリアを充実させると、思ったよりも狭くなってしまいます。
そこにベッドを置こうとすると、圧迫感さえ感じるようになります。
もし、ベッドを普段天井に収納することができるなら、見た目もすっきりし開放的になりますよ。
ベッドを収納するなら天井にしよう!
ベッドを置きたい部屋の候補に、夫婦の寝室、子供部屋などが挙げられます。
夫婦の寝室などは、シングルベッドにするかダブルベッドにするかで、空間の使い方が大きく異なってきます。
もし、スペースを作ったインテリアに配置換えしたいと思っても、シングルなら簡単に模様替えが可能ですが、ダブルとなると移動は簡単にはできません。
更にベッドそのものが、邪魔に感じられることもしばしばです。
また、最近では一人っ子の子供部屋の場合、ベッドを置くならシングルベッドか、学習机一体型のベッドを利用するのが一般的になっています。
しかし、子供ならではのモノの多さにベッドを置く場所さえ惜しくなり、スペースが欲しくなるのが現状です。
そこでベッドは必要だけれど空間も必要だという方は、ベッドを天井に収納する方法に着目してみましょう。
ベッドを天井に収納するという方法は、実はベッドを壁に収納する方法からランクアップしたものなのです。
ベッドを天井に収納する方法は、素人が個人でするのではなく、ちゃんとした専門の業者に発注して施工してもらうのが普通です。
ベッドを天井に収納する理想的な設置場所とは?
ベッドを天井に収納すると決めても、実際に設置しようとする自分の部屋に適しているかが気になるところでしょう。
高齢者の居住住宅でベッドを天井に収納する施工例がありますが、お部屋の内装は洋間タイプで、床はフローリングになっています。
和室の天井にベッドを収納することも可能でしょうが、見た目を気にするインテリアを考えるなら、できれば避けたいものです。
また、3畳ぐらいの狭い子供部屋で、机だけ先買いしていたがやはりベッドも欲しいといった場合には、天井に収納するタイプのベッドを施工すれば対応できます。
ベッドが置ける場所のスペースさえ確保できていれば、それほど大きな問題がありません。
6畳以上ある寝室などは、見た目や設置場所に関する条件は簡単にクリアできるでしょう。
理想とする設置場所はご自分が満足する見た目重視か、機能重視かによって変化するのです。
天井にベッドを収納するのにも注意点がある!
実際にベッドを天井に収納することに決めたとします。
しかし、ホームセンターで購入して自分で搬入、組み立てする商品とは違い、施工は専門の業者に頼むことになります。
このときに気を付けなければいけないのは、施工するにあたって、搬入経路によって設置料金の幅が出てくるということです。
例えば、9畳の寝室が2階にあったとします。
ベッドを置くスペースは十分にあるものの、2階に設置するとなると玄関から入って、階段を上るといった搬入経路が一般的です。
しかし、屋内の階段が狭かったり、玄関口で製品が引っかかったりして屋内や製品自体に影響が出そうな場合には、設備一式を窓から搬入するといった場合があります。
他には構造上の問題があります。
鉄筋や木造、RCなどであるかどうかや、設置する床が柔らかいと補強材が必要になったりします。
支柱を設置する上でお部屋の内部構造に影響がある場合は、業者と相談して、見積もってもらわなくてはなりません。
また、耐震性などの強度に保証はついていますが、使用時にベッドの上で暴れたり飛び跳ねたり雑に扱ったりするようなことがあれば故障や破損の恐れがありますので、正しい使い方をするようにしましょう。
どのような商品にも言えることですが、特にお子さんが使用するときには十分注意が必要です。
ベッドを天井に収納する商品のバリエーション
ベッドを天井に収納する商品には、様々なタイプがあります。
まずは動作環境が手動式か電動式に分かれます。
手動式は2本のレールで壁に横づけして設置され、使用者はベッドの縁をつかんで上下に上げ下げさせるものです。
普段はベッドを天井近くまで収納して、下に机や収納を置いて使用し、ベッドを使うときには適当な位置まで下ろし、付属の梯子を使ってベッドの上に乗ります。
モノによっては、この梯子がベッドの縁に格納されていて簡単に外すことができ、置き場にも困らないという便利なタイプもあります。
こちらのタイプは子供でも簡単に稼働させることができるので、子供部屋に適しているといえます。
一方の電動式ベッドでは、格納時に手動式の場合と同じような位置で止まるものと、天井までしっかり上がるものがあります。
手動式の場合にはつかむ手すりがあるので、天井とベッドの間に手すりの分の隙間ができます。
電動式のベッドはつかんで上げ下ろしする必要がないので、ベッドを天井すれすれまで上げることができ、より一層の広い空間が楽しめます。
手動では上げ下げできないほど高い天井を持つお部屋にも、適しているといえます。
電動式のタイプのさらなる利点は、シングルだけでなく、セミダブルといった大型のベッドも対応可能ということです。
また、2段ベッドもありますのでお子さまが多いご家庭など、ニーズに合わせて選びましょう。
天井にベッドを収納できる商品の選び方
ベッドを天井に収納する商品の選び方を、考えてみましょう。
選ぶポイントとして、大きく2点に分かれます。
ロフトのようにベッドと天井の間に空きができてもいいのか、景観にベッドが存在しないかのような空間にするかです。
完全収納型ですとベッドの存在感がまるでなく、オシャレなインテリアを重視した空間が保てます。
天井に押し上げるタイプでは、子供の学習机と一体型になった2段ベッドやロフトと同じ効果があり、机の高さに応じて位置決めをしておけばいつでもベッドに寝転ぶことも可能です。
また、手動式は不意の停電でも対応できますが、電動式は電力があってこそ動くものだと、あらかじめ念頭に置いておきましょう。
ただし、最近では企業によって電源をバッテリーに切り替える方式を取っているところもありますので、選ぶときにはバッテリー方式のものもあるのだということも考慮に入れましょう。
いずれにしても、ベッドを他の家具と併用しても圧迫感が出ないところが、最大のポイントとなります。
あとは予算と、お部屋の状況に従って決めるのが一番です。
ベッドを天井に収納するために考えておきたい重要なこと
ベッドを天井に収納するために必要なことで、一番気になるのが予算です。
通常ベッドを購入するにあたってかかる費用は、ベッドの枠組みとマットレス、設置してもらう場合には設置代金を合わせた金額になります。
モノにもよりますが、大体5万ぐらいから10万ぐらいの間で設置が可能です。
しかし、ベッドを天井に収納するとなると、それなりの代金が必要になってきます。
まず、専用の特別な枠組みが必要になります。
シングルやセミダブル、2段式ベッドといった大きさや形、電動または手動などの形態によっても、お値段が大きく変化します。
更に施工する施工費用や、施工するにあたっての問題を解消するといった特殊な場合の追加料金なども発生します。
また、設置後のコストも考えたいポイントです。
手動なら何も問題ありませんが、電動ならそれなりの電力コストが発生します。
通常のベッドを購入するのとは料金が大幅に変化しますので、設置する際にはよくメーカーに情報を確認したり、設置に伴う2次的な料金がいくらぐらいになるか見積もってもらい、比較検討をして失敗しないようにしましょう。
ベッドの分のスペースを有意義に!
家具の配置一つで、お部屋の雰囲気ががらりと変わります。
特にベッドの置き場所に困るのは、よくあることです。
ベッドは必要だけれどベッドを常時利用するわけではないので、使わない時にはしまっておきたいという望みを叶えてくれるのが、天井に収納するタイプのベッドなのです。
ベッド分のスペースを様々な用途に利用できるのは、大変画期的ですよね!
他の家具でスペースがないからベッドが買えないなどとあきらめずに、天井に格納するタイプのベッドの購入も検討してみてくださいね。