皆さん、寝るときに真っ暗で寝ますか?
それとも豆電球をつけて寝ていますか?
そもそも、睡眠のときに明かりは必要なのでしょうか。
睡眠にとって、明かりとの関係性はとても重要です。
それでは、明るい寝室で睡眠をとった場合、どういった影響があるのでしょうか?
今回は、寝室の明かりについてご紹介していきます。
寝室に、豆電球は付けたほうがいい?付けないほうがいい?
寝る時は完全に電気を消すべきなのか、それとも多少の明かりは点けておくべきなのか、悩む人も多いかと思われます。
そのなかで、照明を点けたまま眠るのは良くありません。
明るい状態では、心地良い睡眠を促してくれるメラトニンと呼ばれるホルモンの分泌量が減ってしまいます。
しかし、どうしても暗闇にすると落ち着かないという場合は、豆電球を常夜灯に変えることをおすすめします。
睡眠に良い明かりの目安は、およそ9ルクスとされていますが、月明かりが0.1~1ルクスと言われているため、9ルクスでは人によっては眩しいと感じるかもしれません。
しかし、豆電球にも種類があります。
白熱電球タイプなら5ワットのものがメインに使われていますが、LEDタイプはメーカーによって異なります。
ワット数が同じでも、明るさは違うことも珍しくないのです。
また、照明器具も、豆電球が剥き出しになっているものや、シーリングライトのようにアクリルなどで周りを覆い隠しているものもあります。
部屋に使用されている内装材までもが明るさと大きく関係しています。
つまり、最適な明るさというものは部屋ごとに異なるため、目安はあくまでも参考資料程度にしかならないのです。
9ルクスでしっくり来ることもあれば、1ルクスくらいで十分という場合もあることでしょう。
とりあえず、最初は目安の明るさの豆電球を使ってみて下さい。
寝室に豆電球は明るい!?寝室の明るさはどのくらいがいいの?
豆電球の光はおよそ9ルクスと言われており、10ルクスを超えると熟睡するためのホルモンであるメラトニンが出にくくなるため、明かりを点けたまま眠るのなら、0.2~3ルクスの光が最適であるとされています。
しかし、基本的には明るい部屋で眠るのは良くないと言われています。
それは天井からの照明が目に入ると、ホルモンのひとつであるセロトニンの量が減少してしまうからです。
そこで豆電球ではなく、足の辺りにオレンジ色の光を放つ間接照明を設置することをおすすめします。
これなら顔に光が当たることもなく、程良い明るさを維持出来ます。
値段が手頃で、省エネにも繋がり、小さめのサイズで眩しすぎない照明と言えば「キャンドルライト」です。
LEDタイプなら長持ちする上に電気代も少なくて済みますし、うっかり倒しても火事になることはありません。
タイマーも付いているので、セットしておけば自動的に消してくれます。
さらに色も数種類の中から選ぶことが出来て、まるで本物の炎のように光を揺らめかせる機能まで備わっています。
3,000円ほどあれば手に入るので、それほど高い買い物というわけでもないでしょう。
心地良さを感じながら、ゆっくりと安眠したい人は、是非使ってみて下さい。
豆電球以外にも注意!寝る前に明るい光を見ると、睡眠に影響が?
安眠を得たいのなら、豆電球だけではなく、寝る前の明かりにも気を付けて下さい。
目を覚ましてから15~16時間ほど経つと、脳内には「メラトニン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。
それからさらに1時間ほど経過すると、人は眠気を感じるようになります。
睡眠中も出続けていますが、時間が経つにつれてどんどん量は減っていき、尽きる頃には起きる時間を迎えています。
メラトニンは、光を浴びると分泌されなくなるため、太陽の出ている昼間は基本的にメラトニンが出てきません。
ここでの問題点としては、メラトニンを抑え込む光というのは、室内に設置されている照明も含まれてしまうという点です。
特に青白い光は効果が強いと言われています。
つまり夜にいつでも明るいコンビニに立ち寄ったり、帰った後に青白い蛍光灯の下で日常生活を送っていると、メラトニンが少なくなるのでなかなか眠りたいと思わなくなってしまうのです。
これと同様にパソコンやスマートフォンをいじることも悪影響を及ぼします。
また、メラトニンに影響の出ない明るさというのは、大体50ルクスくらいであると言われています。
これはバーなどの間接照明くらいの光量です。
眠りにつく時間を決めたら、その1時間ほど前から暗い暖色系の光を浴びるようにして下さい。
そうすれば自然と眠くなってくるはずです。
明るい寝室は、不眠の原因に!
明るい部屋で眠ると熟睡することが出来ず、目を覚ましてもすっきりしないことが多いです。
中には、一晩中点けっぱなしにしなければ眠れないという人もいますが、暗闇で不安感などを抱くというような理由がない限り、例え豆電球程度の光でも、照明はきちんと落としてからの方が寝付きは良くなります。
明るさの度合いをいくつかの段階に分けて、同じ人に繰り返し眠ってもらうという実験を行ったところ、明るくすればするほど浅い眠りとなり、50ルクスくらいになると一気に睡眠の質が落ちてしまうことが分かりました。
これは光を遮るために、毛布を顔に掛けるなどの行動を寝ながら取っているせいだと言われています。
寝付くまではともかく、睡眠中に浴びる光は眠りを妨害する刺激にしかなりません。
どうしても照明を点けたまま眠りたい時は、一定時間が過ぎたら自動的に消えるように、タイマーをセットしておきましょう。
あちこちに光が溢れている今の世の中は、完全な暗闇というものを経験することはほとんどないでしょう。
だからこそ夜は照明を使わずに眠り、朝には太陽光を浴びると身体に良いとされているのです。
そうすれば質の良い睡眠を得られるでしょう。
明るい部屋で寝ると、太るって本当!?
ダイエットをしているのに全然痩せる気配がないと感じている人は、普段寝室の照明を点けっぱなしにして、寝ていないかどうかを確かめて下さい。
明るい部屋で眠ると、睡眠ホルモンのひとつであるメラトニンが作られにくくなるので、眠りが浅くなってしまい、基礎代謝が下がります。
すると太りやすくなるのです。
それどころか身体を上手くコントロール出来なくなり、いつもより食べ過ぎてしまうことが多くなります。
また、夜更かしをしているとお腹が空くことがあります。
人間の身体は、豆電球程度の光でも、しばらく浴びていると食欲を抑え込むレプチンという成分が不足するため、どれだけ食べても物足りなさを感じてしまいます。
また、照明だけではなく、テレビをつけていても同じことが言えます。
実際に明るい部屋と暗い部屋で眠った女性の体型をそれぞれ調べてみたところ、明るい部屋で寝ていた女性の方は、ウエストや太もものサイズが増えており、肥満度も高くなっているという結果が出ています。
この結果、ダイエットにも明るい部屋で寝続けるとホルモンの影響で、あまり良くないことがわかることでしょう。
どうしても暗闇では眠れないという場合は、せめて足の近くに間接照明などを置き、照明の光が顔にかからないようにしましょう。
明るい寝室はNG!質の良い睡眠は身体にうれしい効果が!
熟睡するためには明るい部屋ではなく、きちんと明かりを消した部屋で眠ることをおすすめします。
豆電球程度の光でも睡眠を妨げるには十分なので、すっきりと目を覚ましたければ完全な暗闇を作り出しましょう。
眠りが深いと、新陳代謝が活性化しやすくなるので疲れが取れやすくなり、脂肪燃焼を促します。
また、白血球や赤血球、リンパ液などを作ることで、免疫力を上げてくれます。
それだけではなく、新陳代謝の効率が良くなるということは、肌荒れなども改善されてつやつやの肌になるということでもあります。
特に午後10時から午前2時くらいまでは「肌のゴールデンタイム」と呼ばれているほど、成長ホルモンが分泌される時間帯なのです。
また、睡眠はその日の出来事を振り返ったり、覚えたことを整理整頓する効果もあります。
これは寝付いてから3時間ほどの「ノンレム睡眠」の時に発揮されるので、最低でも3時間は寝なければなりません。
特に身体のコントロールを担う大脳は、起きている間は働きっぱなしになるので、しっかりと休ませる必要があります。
さらに大脳を休ませるとストレスも和らぐと言われています。
それは不安感や苛つきなどは、大脳にあるニューロンが興奮することで引き起こされると考えられているからです。
このように睡眠は決してないがしろにして良いものではありません。
昼間に光を浴びて動き、夜は暗闇の中で休むというように、きっちりと線引きをしましょう。
睡眠に明かりはとても重要だった!
寝る前の明るさを一度見直してみませんか?
明るすぎる部屋で寝ると、身体にとって様々な悪影響があります。
寝る前には、明るい光を浴びないようにし、寝室の明かりを気にすることで、安眠に繋がるかもしれません。
ぜひ、寝る前や寝室の明るさに注意してみましょう。